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涙の乳がん検診

【母フラdeピンクリボンの湯】

がん検診のお知らせ


横浜市から、がん検診のお知らせが届きました。
毎月、お母さん大学生小林順子さんのもと、フラを通して、笑顔に、そしてピンクリボン活動で乳がん検診の大切さを伝えて行こう!と発信しているメンバーの1人である私。
今年は、乳がん検診を受けようと思いました。

横浜市では2年度に1回、40歳以上の女性の場合、マンモグラフィ単独検査が680円、それに視触診を加えると1370円で受けることができます。

辛い気持ちになったマンモ


しかし、医療機関に連絡をしようとして、ふと思い出しました。
前回、それまではエコー検査と触診のみで乗り越えてきた乳がん検診。でも、順子さんの話を聞いて、決心。マンモグラフィをすることに。
受診するために行った検査機関は、人間ドックを行うところでしたので、女性だけではなく男性も普通にいる場所でした。そんなことは気にしませんでしたが、待合室に流れる映像がマンモグラフィの説明動画でした。胸をあらわにしたモデルさんが受診する様子が何度も流れました。
その後にマンモグラフィ。検査技師は女性でしたが、検査そのものに感じたことは苦痛。
個人差もあると思うし、いろいろな立場の方がいると思うのですが、乳がん検診を一言で言うと、「屈辱」。

早期発見が大事。わかってる。
でも、そのために時間を割いて、やっと行った検診では辛い思いになる。
自覚症状はない。まだ若い。
まさか私が…。

それでは、検診が遠のくのは当たり前です。

無痛MRI検査を受けると決心

私は、思わず、ネットを検索し、順子さんから聞いていた「ドゥイブスサーチ」の無痛MRI検査が受けられる場所を探していました。
そして、そのまま申し込みました。
もちろん、この検査は、費用がかかります。自費です。22000円です。
しかしながら、痛くない、見られない、放射線を使わないから被曝もしない、マンモグラフィよりも発見率が高いと言われています。

検診、星空、大切な人


初めてのクリニックでしたが、丁寧で、また、プライバシーも守られている印象を受けました。
MRIは音が大きく、また狭い検査機械のなかに入るので閉所恐怖症の方には辛い場合も。
でも、ベッドにうつ伏せになり、視界は遮断されるので、狭いかどうかはわからないのではないかな?とも思いました。
検査着を着たままできるというのも感動。
検査は15分くらい。ヘッドホンで癒しの音楽を聴きながら。姿勢はうつ伏せ、膝を少し曲げた状態。
イメージで言うと、星空をスーパーマン姿勢で飛んでいる感じです。

そして、15分の間に私は、「女性って素敵ね」と笑う順子さんを思い出していました。
素敵な笑顔で明るく振る舞い、美しく舞う彼女は、今も病気とともに。
コロナ禍で乳がんになった、私の大切なお友だちの顔も浮かんできました。彼女もまた、毎日笑顔で、過ごしています。

それから、のりちゃんのことも。
のりちゃんは、実は10年以上前に、帰らぬ人に。
大切な仲間でした。小さな娘さんを残して、若くして。

検査が終了し、立ち上がると、顔のところの枕に敷いてあった紙はびしょ濡れ。
私は涙が止まらなくなっていて、きっと怖くて泣いちゃう人もいるから、検査技師さんは気にも留めず、「だいじょうぶですよ〜」と言ってくれましたが。

違うんです、私、今日は、星空を飛んで、大切な人を思い出して、
間違えてもカッコ悪くても、生きるということにしがみついて、自分にできることは、それが生きる可能性を大きくするものならば、やらなければならないんだと、思ったんです!

とは伝えませんでしたが。

金額じゃない。
いのちは一個しかないから。
1秒でも長く、大切な人たちと過ごしたいと願う、母だからこそなお。



なんでだ。
なんでこの検査を自治体は勧めないんだ。

元記事はこちら。

湯番 植地宏美

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