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#004 母暮ALS 東京での病院探し

母を東京でみるにあたってできるだけ良い病院を探してあげたいと思っていた。
検索すると当然のことながら東京ではたくさんの病院がヒットする。
私は片手間に病名をあげている病院で診てもらうつもりはなかった。診断がつくまでと治療開始までに時間がかかると知ったので、専門で力を入れている病院を見つけたかった。

ALSは発症から生存期間が平均で3~5年、日ごと月ごとどんどん症状が悪化していくにもかかわらず、病院で受診してもなかなか診断をつけてもらえないという大きな問題がある。それは早期にできる治療を無念にも逃してしまうことが多いことを意味する。体は異常を感じているのに病名がつかずに数年を無駄に過ごす例をいくつか知ってしまっていた。この病気はとにかく時間がない、家族はまずそこを理解して向き合わなくてはならない。なので、私は診断がつくスピードをあげて早く治療に専念したいと考えていた。

そこで見つけたのが東邦医大のALSクリニックだった。HPを読むと専門のチームで連携をとって治療を進めていて、欧米の治験や臨床研究にも参加しているという。そして「ALS Café(患者会)」という会も毎年開催していて、患者やその家族の気持ちに沿ってくれている印象を持った。

さっそく私は一人で東邦医大に見学に行った。
母を連れて来たときに広い大学病院内をうろうろしないですむために最短の道のりで受診できるように、受診の窓口、専門外来の受付、エレベーターの場所などを下見した。

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