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シュタゲのマダミス『STEINS;GATE 唯一無二のピスティス』をプレイしました マダミス未経験でもシュタゲ好きなら大満足でした

シュタゲこと「STEINS;GATE」をベースにしたマーダーミステリー『STEINS;GATE 唯一無二のピスティス』(以下、「唯一無二のピスティス」)を体験してきました。筆者はマダミスはこれが初体験です。人狼ゲームのたぐいは得意ではありませんし、TRPGもちょっとしか経験はありませんでした。

ですが、こんな筆者でも「唯一無二のピスティス」はまったく問題なくたのしめるものでした。前提として、筆者はシュタゲファンです。体験してきた今、言えるのは「マダミス未経験でも、シュタゲファンなら絶対に参加しろ!」ということです。シュタゲファンなら納得のいくストーリーとゲームプレイ体験がそこにはありました。

本稿ではマダミス未経験の筆者がどういう準備をして実際に参加したのかということと、「唯一無二のピスティス」の作品の概要をお伝えします。「シュタゲファンだが参加は悩んでいる」、「シュタゲマダミスがあるなんて知らなかった」なんて人をプレイまで導ければと思っています。

なお、マーダーミステリーは1回限りのゲームでネタバレ厳禁の都合上、ゲームの内容についてはたのしさをスポイルしない範囲にとどめているつもりです。

マダミスそのものの予習をしたらスムーズに参加できた

マダミスとはなにか。筆者は犯人になったプレイヤーが嘘をつきながら隠し通し、その他のプレイヤーがそれを暴いていくような内容を想像していました。その認識は完全に間違っているわけではありません。

ですが、実際に参加しても記事や動画を見ていても、マダミスはもっとTRPG的な遊びのようです。嘘をつくことはありますが、そのキャラクター通りの演技をして、設定された目標をこなしていくのです。ゲーム序盤や途中では、キャラクター設定を読み込むようなパートがあります。ある程度、自分でキャラクターを考えていく部分はありますが、用意された設定があるのです。

用意されたテキストをしっかり読み込めば、思ったよりプレイヤー側が創作するような部分はありませんでした。筆者は他人を騙すのは苦手ですし、演技も下手な部類だとは思います。それでも人狼ゲームよりかなり精神的には楽で、初めて出会う人相手でもコミュニケーションできました。筆者にとっては苦手な部類なゲームだなと最初は思っていたのですが、今まで経験してきた人狼ゲームや熟練者が集まった卓の『Among Us』、TRPGなどよりは簡単だと思いました。

筆者は予習のため、友人のシナリオライターである各務都心さんの記事と動画をチェックしてから「唯一無二のピスティス」に挑みました。彼は「唯一無二のピスティス」とは関係ありませんが、いくつかのマダミスの制作経験がありますので、信頼できる記事になっています。

記事を読み、動画を見てから実際に参加した結果、ゲームのシステムなどで戸惑う部分はなかったです。

マダミスというジャンル全体としては、調べる前の想像よりもゲーム側でいろいろ設定されているのだなという印象がありました。ボードゲームのようなキチンとデザイナーによって作られたストーリーやシステムにプラスして、TRPG的な即興劇があわさっているのです。

マダミスというゲームプラットフォームがしっかりしているからこそ、いろいろな作品が作られ、広く親しまれているのだと感じられました。誰でも参加できるゲームになっているから、ここまでブームになっているのでしょう。

舞台は2010年、あなたはラボメンの相棒になってプレイする

シュタゲのマダミス「唯一無二のピスティス」の舞台は2010年の秋葉原。参加者は8人のラボメンの相棒となってプレイします。そして、リーディングシュタイナーを持つ8人の@ちゃんねらーがラジ館の前に集うところから物語が始まります。

公式サイトによると、「本作を遊んでいただく前に、シュタインズ・ゲートの原作をプレイするかアニメを視聴していただくことを推奨しています」と書かれています。先述したとおり、ストーリー上ではシュタゲ用語の「リーディングシュタイナー」などが出てきます。シュタゲはこういった固有名詞が多い作品で難解な設定がありますので、これはプレイ前から「そりゃあ、そうだろう」とは思っていました。

8人分のキャラクターシート。

各務都心さんと通話をしていましたが、どうやらIPモノのマダミスでは原作キャラクターそのものになるゲームはすくないらしいです。「唯一無二のピスティス」もラボメンの相棒になります。

原作キャラクターになるわけではないので、一般的に考えて、原作キャラクターになりきるような極端なロールプレイが要求されるというわけではないのです。「唯一無二のピスティス」であれば、シュタゲの主人公のオカリンになって「フゥーハハハ」と言わなきゃいけないなんてことはないです。もちろん自分なりの創作やキャラシートを読み込んで、そのような演技するのもアリでしょう。

ネタバレせずに作品の魅力を伝えるのはむずかしいのですが、シュタゲファンの筆者にとっては大満足のストーリーとゲームプレイが「唯一無二のピスティス」にはありました。シュタゲファンなら絶対に体験してほしい。そう思えました。行かないで後悔しないでほしいです。

東新宿の店舗では、次回は5月24日

「唯一無二のピスティス」は「公演型」のマダミスです。パッケージなどはなく、専用の店舗で予約を入れてから参加する方式です。なぜ絶対に体験してほしいと思うのか。それは、今しかなかなか体験できない可能性があると思うからです。

筆者は東新宿のマーダーミステリー店舗「KMC」にて、5月21日14:30の回に参加しました。見たところ、次回は5月24日19:00になっているようです。5月24日の回は記事公開時点であと3人の参加者を受け付けているようですので、ぜひとも参加してみてください。

また、TwiPlaから「唯一無二のピスティス」で検索することで次回以降のKMCにおける公演や他店舗での公演もチェックできるでしょう。シュタゲファンなら絶対に公演に参加してみてください! 「唯一無二のピスティス」の公式サイトではその他の公演店舗も確認できます。

なお、KMCの店舗は新宿駅から行ったらかなり迷ったため、東新宿駅から行くほうが安定だと思います。

KMCの店舗ではディスプレイがタイトルが表示されており、公演型であることによる魅力が出ていました(写真提供:RowenさんThanks!)

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