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土曜日のこと

ぼくの夏休みが静かに幕をとじた。9連休はあっという間に終わってしまった。行きたかったところや、やりたかったことの半分は達成できた。残りの半分はゴロゴロうだうだしてしまってやれずじまいに終わってしまったけれど、それはまたそれでよしとすることにしよう。楽しみがまた来週以降も続くと思えばいい。ポジティブ。ポジティブシンキング。

土曜日の午前中に、注文していた扇風機が届いた。

どうですか、この堂々とした佇まいは。俺に任せろ、という声が聞こえてくる。
組み立てて早速運転ボタンをポチッとな。まわるまわる。静かにまわる(DCモーター搭載!)。ぐるぐるまわる。
ちょうど午前中に洗濯をしていて外は雨が降っていたので、「衣類消臭モード」というやつに切り替えて洗濯物に当てた。2時間当てたけど、確かに部屋干しの嫌な匂いは消えたような消えないような。
プラズマクラスターというやつも然りだけれども、どういう原理で空気中のカビや菌が取り除くことができているのかよくわからない。ただ部屋の中の空気を掻き混ぜて送っているだけではないのか。衣類消臭モードも、どういった原理で消臭できているのかよくわからない。
いろいろなことがよくわからないけれども、遂にこの部屋に扇風機がやってきたのだ。もうそれだけでぼくはうれしい。ここ何年も夏がやってくると、扇風機を購入するか否か悩んで、悩んでいるうちに夏が終わり、どこか寂しい秋の風が吹いて、扇風機の購入はまた来年考えよう…、というのを何年も繰り返していた。終止符。これで終止符。扇風機の購入を考えることはもうなくなったぞ。君といっしょにこれから過ごしていくのだよ。

毎年夏に購入を考えていたサングラスと扇風機を手に入れたので、もう悩まなくていい。悩まなくていいのだ。しかし、サングラスを手に入れてから曇り空が続き、扇風機を手に入れた日から急に冷え込みはじめた。せっかく購入したのだからガシガシ使っていきたいのに。どういう悪戯なのだ。

土曜日の午後、高円寺を散歩。古着屋さんを何軒かまわったけど、これといってグッとくるものが見つからず空振りだった。
今年の春先から、洋服や靴を買う頻度が増えた。今までになかったことだ。洋服は去年着ていたものをまた着ればいい、という考えでこれまで生活していたから、季節が変わると服が欲しくなるという気持ちはわからなくはなかったけども、「着る服がな〜い」などと言ってる人を見ると、いやいや去年着ていたやつを着ればいいでしょ、と本人に直接言ってしまうと喧嘩または単純に嫌われてしまうので胸の奥で呟いていた。基本的にぼくは嫌な奴なのだ。ただ、「着る服がな〜い」と言いたくなる気持ちがわかった。「(着る服は勿論あるけれど)(季節が変わった今の気分に合うような)着る服がな〜い」というか、「着たい服がな〜い」ということなのだろう。古着屋さんを何軒かまわったのも、長袖のシャツでいい感じのやつがあれば買おうと思って散策した。着る服はある。長袖のシャツも数枚持っている。あのときあの場所で、いやいや去年着ていたやつを着ればいいでしょ、と胸の奥で思ってしまった人たちに謝りたい。大変申し訳ございませんでした、と言いたい。いまはじめてあのとき君の言っていたことがわかったよ、と何かのJ-POPの歌詞にありそうなことを思った。
いまはストライプの長袖シャツが欲しい。

そのあと、ちょろりや金魚というお店で冷やし中華を食べた。

今年の夏、まだ冷やし中華を食べていなかったはずなので注文した。細麺の冷やし中華というのをはじめて食べたと思う。美味しかった。

夕方になって雨が降ったりやんだりだったので帰ろうかと思ったけども、twitterをみていたら双葉双一が阿佐ヶ谷でライブをやる日だということがわかって、阿佐ヶ谷のハーネスというお店で双葉双一のライブを見てきた。
今年に入ってから月に一度、阿佐ヶ谷のハーネスでライブを開催している。ぼくは3月に一度足を運んだ。それから毎月ライブをやっているけど、予定が合わず行くことができなかった。
ぼくのなかで双葉双一は特別な存在だ。双葉双一の歌が好きだ。双葉双一に関して何かを語る文才を持ち合わせていないので今回は省略するけれども、いずれ下手なりに書こうと思う。

友部正人然り、いまライブで観ておくべきミュージシャンのひとりだと思う。

約2時間のライブを観たあと、西友で買い物をして帰宅。ご飯を食べながら、先日購入した空気階段の『anna』のDVDを観ていたら日付が変わっていて日記の更新ができなかった。

今日から仕事がはじまった。結局仕事を終えるまで頭がまわらず、今日は早めに切り上げた。

日記なのにも拘らず、土曜日のことを書いてしまった。たぶん、明日は日曜日のことを書くと思う。たぶん、だけれど。

晩御飯にしよう。

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