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洋服の柄


仕事が早めに終わったので、駅前まで行って晩御飯の買い出しへ。にんにくを効かせた牛レタスご飯を作って食べた。

先週から涼しい毎日が続いているので、スウェットやロンTが欲しいなあと思っていたところに、twitterを眺めていたらユニクロのUTの新作が来月販売開始されるという記事を見た。

めちゃかわいいなあ、と思った。しかも1枚2,000円でお釣りがくるのだ。これはいいなあと思ったところでふと我に返った。ぼくは、スヌーピーをまともに読んだり見たりしたことがない…。

最近古着屋さんへ行くことが増えてきて、スウェットなんかも見てみるけど、あまりピンとくるものがなかった。デザインなんかも関係していると思うけど、それよりもやっぱり、フロントの文字の内容が気になって仕方がない。スウェットのコーナーを見ていたら店員さんが声を掛けてくださって、「これ今週入荷したばかりなんすよね〜、アメリカの社会人のアイスホッケーチームのスウェットなんすけど、デザインめちゃいいですよね〜」的なことを説明してくださった。たしかに、かわいいなあ、と思った。しかし、ぼくはアイスホッケーのことがまったくわからないし、プロリーグならまだしも社会人チームのスウェット…、アイスホッケーを愛してやまない人が手に取って然るべきだ、と思ってスルーした。
他にもアメリカの大学や州の名前がぼんと書かれている服があるけど、やっぱり手が出せないというか、配色だとかデザインがそれを上回ることがないと、余程のことがないと買えない。
こんな考えだから、基本的に着る服は無地、チェック、ストライプなんかが多い。そのお店のロゴが胸にある服はぼくのなかでクリアしている、これは大丈夫。

例外はままある。5年くらい前に、オークランドアスレチックスのベースボールキャップを購入した。

2、3年悩んでやっと保護した。しかし、ぼくはオークランドアスレチックスのファンではない。街中でこのベースボールキャップを被ったぼくを見たオークランドアスレチックスのファンもいたことだろう。あの人もオークランドアスレチックス好きなんだ、と思った人もいるかもしれない。ほんとに申し訳ない。ベースボールは好きだけど、オークランドアスレチックスのファンではない。文字の意味や内容よりも、デザインを取った瞬間だ。

これの最たるものが、バンドTだろう。バンドTは好きなバンドのTシャツしか着ることができない。言い方を変えれば、よく聴いたことのないバンドのTシャツは着ることができない。ラモーンズのことが大好きだから、ラモーンズのサークルTシャツは着ることができるけど、ニルバーナのTシャツは着ることができない。なぜならアルバムを1枚も持ってないし、ちゃんと聴いたことがないから。数年前、JOY DIVISION『UNKNOWN PLEASURES』のジャケットの柄のTシャツが巷に溢れたときには驚いた。

いやいや、あなたこの前アロハシャツとかヨットが描かれているパーカー買ってましたよね?ハワイがお好きなんですか?船がお好きなんですか?どうなんですか?と問い詰められたらぐうの音も出ない、というか逆に、ぐうぐうぐうぐうとぐうの音を連発せざるを得ない。その厳密な線引きは特になく、感覚でしかないから、ほんと穴だらけの船のようなお話なんだけれども。

いい感じのスウェットないかなあ。こんだけ言ってディズニーのキャラクターのスウェットとか買っても怒らないで頂きたい。人の意思なんて、そんなものなのだから。

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