フリー雀荘における戦術 紳士編

最近はMリーグなどのおかげでフリー雀荘の客層の多種多様になっているのかもしれない。
一方、やはりフリー雀荘のメイン層は40歳以上の紳士だと私は思う。
紳士たちは勝ちに貪欲だ。
麻雀の鍛錬はもちろん、卓外戦術に関しても努力を怠らない。
打ち手を翻弄される様々な技術を持っている。

今回は、そんな百選練磨の紳士たちの卓外戦術の一部を紹介する。



他者のリーチ後の困惑は1シャンテン、ダマテンは無い

紳士たちはいつでも真剣だ。
時には感情を抑えきれないこともあるだろう。
最もよく見る光景は、他者のリーチに対して「うわー」といった苦しそうな顔ではないだろうか。

このような場合、1シャンテンであることが非常に多い。
テンパイの場合は、次巡にツモ切りリーチをすることがほとんどだ。
ダマテンに構えることはほとんどなく、先制リーチ者の現物待ちであることはほぼ無いと断言できる。

紳士たちは相手の一瞬の隙も見逃さない。
先制リーチ者の現物待ちなどこのうえないチャンスだ。
安易にリーチ者の現物を切る素人を嘲笑するのを精一杯こらえている。
苦しそうにする理由が何ひとつ見つからない。
八神月ばりに笑いをこらえるのに必死だろう。

このような場合の大半は、先制に"あと一歩"及ばなかった悔しさの表れだ。

ただし、60歳以上の手練れについては稀にこれらを逆手にとり、リーチ者の現物待ちの際にあからさまな困り顔をすることがあるので注意が必要だ。

長考後の先制リーチは良形or高打点

リーチの長考に関しては、大きく以下の6パターンであると考える。
□リーチをする必要がない(くらい良い)
①良形
②高打点

□リーチをするのに躊躇している
③愚形
④低打点
⑤七対子(待ち牌の枚数確認のために河を見ている)
⑥待ちが分からない(清一色の多面待ちなど)

百戦錬磨の紳士にとって⑤⑥はあり得ない。
④に関しても、例えば他者からドラポンが入っているなどない限りは特段気にしない。
③に関しても先制であればわりかし躊躇せずにリーチをしてくる。

紳士たちは常に相手のミスリードを誘っている。
「あれ?あんなに長考したってことは待ちが良くないor打点が低いな?それなら無筋だけど1ソウくらいいったれww」
と舐めてかかると「でるかね、しかし」と軽くクビを傾げられながら倒牌され、リーチ一発ジュンチャン三色ドラドラのようなバカでかい手に放銃することにもなりかねない。

数巡前の関連牌ツモ切りため息は全く関係ないところでテンパイ

以下の捨て牌を見てもらいたい。


9巡目に4mを切っている。
その後3巡後に3mツモ切り、その際に若干のため息や困り顔をした際はマンズ以外の箇所でテンパイしていることが多い。
仮に1シャンテン以下だとしても、最終的な待ちはマンズ以外になる可能性が高い。

私の言語化能力が低く申し訳ないが、"若干の困り顔"というのが肝である。
例えば、上記が5面子が確定しない場合のターツ逃しの場合は"若干"ではなく本気で悔しがる。
3mを強打しつつ非常に悔しそうな顔をするだろう。
一方、若干の困り顔をする際は明確な意図があるのだ。
さきほどと同様に、こちらのミスリードを誘うことだ。
「この人はターツ足りていないのだろう」「孤立牌の選択をミスったのだろう」など、
私はミスをしました。(当然、まだテンパイにはほど遠いです。)」というイメージを植え付けたいのだ。

先制リーチ後が入っている終盤の安全牌切りため息はリーチ者の現物待ちテンパイ

先制リーチ直後のため息や困り顔についてはリーチ者の現物待ちは無いと伝えたが、リーチ後のため息は話が変わる。
6巡目に他者からリーチが入る、淡々と降りているように見える中で、終盤リーチ者の現物を切りながらため息をついた場合はかなりの確率で現物待ちだ。
”唐突なため息”というのが肝である。
オリることに関する悲観的なため息なのであればリーチ直後につくはずなのだ。
それが急に終盤にため息をつくというのは明確な意図があるのだ。

これも相手のミスリードを誘っている。
「先制リーチにはかなわないよ。オリだオリ」と自分がオリていることを強調したいのだ。
安易にリーチ者の現物を切るトーシロを今か今かと待ち構えている。

個人的にはこれはかなり使えると思っている。
人相の悪さが顔に出てるおっさんの大多数はこの技術を取得している。

まとめ


今回は巷の紳士たちの戦術?についてまとめてみた。
純度10000%のネタ記事だが、意外と活用できる内容ではないかとも思っている。

以下、個人的な話だが、最近とても神経質になっている。
上記のようなことを自分がやられた場合は即ラス半&次回以降絶対同卓しないようにしている。

フリー雀荘向いてない(切実)

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