歌舞伎町ルールでの心得

最近、多くのYoutuberが麻雀界を盛り上げている。
それに伴い、フリー雀荘の新規客も心無しか増えている気がする。
私は歌舞伎町ルールのフリーにいくことが大半だが、ここ数か月で多くの新規客と打ってきた。今回はその感想について記載する。
歌舞伎町ルールの記事を書く際はいつも付け加えているが、歌舞伎町ルールについては以下記事を参考にしてほしい。


所感

結論を先に述べる。

本当はもっと強いんだろうけど、色々と委縮しているな。

正直なところ、長くても同卓するのは数時間程度なので正確さに欠けるところではあるが、こう感じたことは一度や二度ではない。
では、なぜそう感じてしまうのか。それは歌舞伎町ルールでは絶対にやってはいけないことを数多く行っているからである。その中でも、特に罪の大きい3つの行動について説明する。
今後歌舞伎町ルールのフリー雀荘手ビューを考えている人や、歌舞伎町ルールで負け越している人は是非とも参考にしてほしい。

1.赤(祝儀牌全般)があるときは全てリーチ&全ツ

少々乱暴な記載だが、おおむね間違っていない。
これに関する罪な行動として、以下のような手をリーチしないことだ。

画像1

歌舞伎町ルール以外でも間違いなくリーチなのだが、このルールでこの手をリーチしないのは大罪だ。
気持ちは分かる。
歌舞伎町ルールは祝儀の価値が非常に大きい。祝儀が2枚以上見込めるこの手、何がなんでも上がりたい。ダマで確実に上がりたい。気持ちは分かる。しかし、この手は100%リーチだ。
金銭的に余裕のなさそうな人ほどこれをダマにして、確実に祝儀を取りに行っている印象がある。しかし、長期的に考えたらそれは確実にマイナスな行動だ。ギリギリの資金で遊びにきているのかもしれないが、勝つために覚悟を決めて打ち抜くことが大事だ。
以下、この手をリーチする後押しとなるようなことを記載するので、今後は迷わずリーチを打ってほしい。

①ツモの価値が非常に大きい。
ロン上がりの場合は祝儀2枚で終わってしまうが、ツモの場合は6枚以上の祝儀が確定する。

②上がり率に大きな差はない
巡目や枚数などにもよるが、リーチをかけた場合とダマの場合でそこまで上がり率に差はない。それは、歌舞伎町ルールが他のレートに比べて押し有利な場面が多いからである。先制リーチをかけても攻めてくる人も多いため、他のレートに比べ先制リーチ時の上がり率が高くなる。

③白ポッチの存在
歌舞伎ルールには、白ポッチと呼ばれる、リーチ後にツモればオールマイティーとなる牌がある。テンパイをしているのに、リーチをかけず白ポッチをツモったら目を当てられない。
白ポッチそのものに祝儀がつく雀荘も多く、その場合はなおさらだ。

なお、門前だけでなく鳴き手も同様だ。
赤赤リャンメンテンパイであれば、親リーだろうと白發鳴かれている状況の中であろうと全て切る。

2.祝儀≒順位

先に述べた通り、歌舞伎町ルールでは祝儀の価値が非常に大きい。
1位より2位のほうが勝ち額が大きいことなど頻繁にある。時には、順位より祝儀を稼ぎにいくことも重要だ。
例えば、オーラスで以下のような点数状況だとする。
自分:29000
Aさん:26000
Bさん:23000
Cさん:22000

あなたは赤赤リャンメンテンパイだ。そこにリーチが入った。
一発目で掴んだのは無筋の3ピン。何を切るか、3ピン一択、全ツである。
放銃したら4位まで見えるが、それでも全ツである。状況にもよるが、リャンメンテンパイであれば、相手とのめくり合いに勝つ確率は悪く見積もっても5割はあるだろう。勝ったときは1位+祝儀獲得(ツモなら6枚以上が確定)負けたときは4位+祝儀支払い(あっても2枚だろう)であれば、勝負する価値は十分ある。
このような場合に、2着確保で配牌降りをしている人をちらほら見る。
怖いのは分かる。歌舞伎町ルールの4着は10000円近くの損失だ。慣れていなければ非常に怖い。オリてさえいれば、2着以上は確実に確保出来るだろう。しかし、この手を降りているようであれば歌舞伎町ルールでは決して勝つことは出来ない。繰り返しになるが、このルールで打っている以上は覚悟を決めて打ってほしい。この手は全ツだ。

3.ラス回避ではなく、トップ重視の麻雀を

さきほどのオーラスの手、赤赤リャンメンとまでいかずとも、テンパイならだいたいは全ツだ。役ありリャンメンなら、打点や祝儀に関わらず全ツだろう。私の場合、役無し愚形テンパイならリーチまでする。今まで祝儀の話しを中心にしてきたが、順位も当然大事である。この議題に関して気になるのは、天鳳のようなラス回避特化の麻雀の人をたまに見ることだ。歌舞伎町ルールにおいてそれは悪手だ。
天鳳は4位のマイナスが大きいため、それを避けるのは当然となるが、歌舞伎町ルールでの場合だと4位のマイナスを「祝儀」で補うことが出来るのだ。言い換えると、4位のリカバリ手段があるのだ。
ラス回避特化の麻雀でジリ貧となり、結果大敗という人を何度も見てきた。
しつこいようだが、このルールで打っている以上は覚悟を決めて打ってほしい。

総括

全ての議題において記載しているが、結局は覚悟を決めて打つ必要あるのだ。特に初めてくる人は、お金を捨てにきたくらいの感覚で打ったほうがよい。間違っても、全財産が50000円のような状況で打ってはならない。
そのような状態でまともな判断が出来るはずもない。

なお、ピン東に関するには過去の記事についても見ていただければ幸いだ。


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