点ピン東風の戦い方②

今回は「一発消し」の是非について私の考えを書いていく。

はじめに

点ピン東風を前提に記載をする。(以下、歌舞伎町ルールと記載する。)
歌舞伎町ルールの詳細は以下の記事に記載している。


さらに言うと、白ポッチ(リーチ後にツモると、上り牌となる)がある前提とする。

なお、記事を記載するにあたり、一発消しの記事について色々調べてみたのだが、オカルト記事しかなく、参考になるものはなかった。

一発消しの是非

まずは結論を述べる。以下2つの理由で、一発消しは有効だと考える。

1.一発による祝儀支払いを防ぐため
2.一発消しをするという印象を植え付け、相手のミスを誘う(強い人に対しては無意味)

以下、それぞれ詳細を記載する。

理由その①

リーチ時の一発ツモ確率は、おおよそ10%程度らしい。思ったより高い。
私の記事では何度も記載しているが、歌舞伎町ルールは祝儀至上主義だ。
いかに祝儀収支にて勝つかが重要なのである。
祝儀を得るため、支払いを減らすために出来ることは少しでもしておくべきである。
と、記載はしたものの、この理由において一発消しがそこまで有効なのかと言われると、微妙な気がしている。
少なくとも、歌舞伎町ルール以外においては不要と考える。特に、点5以下のレートであれば不要である。
個人的には、後述する2つ目の理由のほうに重きをおいている。

理由その②

相手に以下のような手が入っていたとする。

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相手に以下のような手が入っていたとする。
こいつはよく一発消しをしてくるなぁ。。6ピン切りでテンパイだけど、
鳴かれて一発消されるのは嫌だから、鳴かれる可能性の低い牌を持ってくるまで、リーチは保留しよう。

相手にこう思われればこちらのものである。
上記を理由に即リーするべきところを保留させることが出来れば、相手の打点減少に繋がる。
リーチをしていればリーチ一発ツモ平和裏1の8000点が、ツモ平和の1100点になる可能性があるのだ。
さらに、白ポッチをツモろうものなら、そもそも上がれない。
相手からすると、打点以上にメンタルにくるはずだ。
場合によっては、一発消しの次順に鳴いた牌を捨て、露骨に一発消しをアピールすることもある。

なお、この手法は弱い人間にしか通用しない。
ある雀荘において、2~3人の客に通用するかしないかだろう。
この2~3人というのを、たかがととらえるか、されどと捉えるかは人次第かもしれない。私は「されど」と捉えている。

一発消しの基準

ここでは、具体的にどのような手牌のときにするべきなのかを記載する。
なお、下記手のように、一発消しなど関係なく鳴くような手は考慮の対象外とする。

画像2


一発消しは、上がりが見込めない場合にこそ積極的に仕掛けるべきだ。
ただし、一発を消す際に相手の現物を持っていることは大前提だ。
そのうえで、2シャンテン以下 かつ 赤が1枚以下のときは積極的に一発消しをするべきだ。
具体的には以下のような手だ。鳴けるところは全て鳴く。

画像3

この手を鳴いてしまうと、役が完全に消えてしまうので躊躇する人も多いだろうが、この手に門前での価値などないし、先制リーチを差し置いて上がれる確率は限りなく低い。そもそも上がりを目指すべきではないのだ。
それならば、一発を消しておき、流局時に形式テンパイとれていればラッキーくらいの意識でいたほうがよい。

同じ2シャンテンでも、鳴いても役が残る場合や、1シャンテン時の鳴きの基準は省略する。上記の場合、鳴く目的が「一発消し」ではなく「上がりを目指すこと」になってしまうため、今回の趣旨からは外れてしまう。
このあたりについては、別の記事でまとめようと思う。

3シャンテン以下については全部鳴いてよい。
まとめると、クソ手の場合は鳴けるところは全て鳴くと覚えてもらって結構だ。

余談:一発消しが相手に与える印象

一発消しを多用した場合、相手によっては不快感を示してくることがある。
これは、レートが低くなるほど顕著になる。
レート関係なく、勝負事である以上、ルール違反をしていないのであれば
相手に咎められる筋合いは何ひとつ無いのだが、場の空気を乱したくないのであれば一発消しは避けるべきである。私は一切気にしないが。

おわりに

今回は一発消しについての持論を記載した。
正直、一発消しの有無が成績に大きく関係するとは思っていないが、
このような小さな引き出しを沢山持っている人が、所謂「強い人」なのだろう。最も、私はその前に学び直すこと(特に牌効率)が沢山あるが。。


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