フリー雀荘デビューの勧め

昨今、都内を中心に雀荘が多くオープンしている。
ネット上でも麻雀が盛り上がっている?ように見えなくもなく、フリー雀荘デビューをしたいと考えている人も多いのではないだろうか。
今回は、フリー雀荘におけるマナーを中心に記載する。
なお、フリー雀荘については以前の記事でまとめているのでそちらも合わせて見てほしい。


はじめに

まず、雀荘におけるマナーについて定義する。
ここでは「お互いが気分よく麻雀を出来るようにするための所作」とする。
さらに、これらのマナーにおいて「全ての事柄において完璧な所作は誰にも出来ない」「相手のマナー違反には多少目をつぶることも必要」を大前提とする。

お前は何を言ってるんだ?と思う方もいるだろう。
雀荘に行ったことの無い人のために補足をすると、フリー雀荘はマナーが悪い客が一定数存在する。特に「場末」と言われるような年齢層の高い雀荘やレートの低い(点5以下)の雀荘に多い。
パチンコ店に行ったことがある人であれば容易に想像できるだろう。
パチンコ台パンやスロットのレバー強打など、あのレベルの人間が雀荘には一定数存在する。ギャンブルを一切したことが無い人間からすれば、これらの人間に圧倒されることだろう。
正直これらの人間は関わらないことがベストなのだが、フリー雀荘で遊びたいとなるとそうもいかない、多少のことは目をつぶろう。どうしても我慢ならないときは、今の半荘終了後にその卓を抜けるか、代走などでを抜けた際にメンバーにその旨を伝えよう。間違っても本人に文句を言ってはいけない。

今回の記事は、上記のようなマナ悪人間に分類されないよう、最低限のマナーを身に着けてほしいという意図がある。それらの中でも、今回は明確なルールは存在しないグレーゾーン「暗黙の了解」となっているようなものを紹介していく。
片手等牌や無発声等の真っ黒マナー違反や、「おつりが少なくなるような点棒のやりとり」など、初心者には対応が難しいものは除外している。

マナー1:「です」をつける

発声(ロン、ツモ、ポン、チー、カン、点数申告等)の後に「です」をつけること。ポンです、ロンです、ツモですなど…
これらに関しては正直どちらでもよい。これらは各々によって捉え方が異なりすぎる。
私の場合、点数申告のみ「です」をつける。ロン 1000点です のように。
個人的には、ロンに「です」をつけられるのは煽られている感じがする。
「です」とはっきり言ってくれればまだいいが「でーす」とのばされて発音とたまったものではない。なお、メンバーに対して全ての発声の後に「です」をつけるルールとしている店も少なくない。そればかりはルールなので、決してメンバーに嚙みつかないこと。
また、「です」をつけるのならば、どのような状況においても「です」をつけること。
普段は「です」をつけているのに、負けがこんでくると「です」をつけなくなる人をたまにみるが、死ぬほどダサいのでやめたほうがよい。

マナー2:ツモ牌を手牌のうえにのせる

画像1

プロ対局でよく目にする光景。
リアル麻雀の経験が少ない人 かつ プロ対局をよく見る人の場合、これらを真似しがちであるが、これらは不要な動作である。
この動作は、プロ対局において「ツモ牌をカメラに映す(視聴者に見やすいようにする)」という明確な目的があるのだ、カメラなどないフリー麻雀においては不要な所作である。
ただ、これらは別にマナー違反ではないので、他者から注意されることはほとんど無く、あまり気にしなくてもよい。強いて言うならば、牌を手牌のうえにおくと、磁気の関係で回転することがある。それによりツモ牌が相手にばれてしまうので、少しだけ損をすることになる。

マナー3:待ち読みアピール

流局などで他人の手牌を見た後に「やっぱそれだよねー」「それが切れなかったんだよね」といった発言。これはあまりしないほうが良い。
数回であったり、セット仲間や多少仲の良い人に言う分では問題ないが、赤の他人には言うべきではない。言い換えると、大した仲良くない人間がこれらを頻繁に言うようであれば、そいつは要注意人物だ。
これらの発言を多用する人間は例外なく麻雀が弱い、それは間違いない。
それに加え、純粋に麻雀を楽しんでいるパターンと、ナルシストパターンの2つに分類される。前者は気前のいいおっちゃんみたいのが多いので問題ないが、後者は害悪の場合が多い。いずれにしても、そこまで気分を害するものではないが、特に後者のナルシストパターンは「鼻につく」と感じる人も多いので、気を付けたほうがよい。

マナー4:放銃した原因アピール

マナー3の亜種。他者に放銃した際に「こっちもマンガンテンパイしてたからさー」などの言い訳タイムに突入する。
これらも待ち読みアピール同様、例外なく麻雀は弱く、純粋に麻雀を楽しんでいるパターンか、ナルシストパターンのどちらかである。
ナルシストパターンには、放銃=罪と考えているような中級者や昭和のおっさんに多い。

マナー5:オーラスの4着(3着)確定上がり

これらについては何も問題がない。
プロ対局や大会などでは他の3人の邪魔をしないようにしたりすることもあるが、フリーにおいては何も問題ない。特に祝儀の価値が大きいルールであれば、自分の祝儀稼ぎor相手の祝儀防止のための安上がりはむしろ必須事項だ。なお、メンバーに関しては「着順の変わらない4着(3着)」を禁止としている雀荘も多い。
それを逆手にとって麻雀をする分では構わないが、間違っても「へー、メンバーが着順の変わらない上がりするんだ」などと器の小さい発言はしないこと。

マナー6:コシ

リアル麻雀をやっていないと聞きなれない言葉かもしれない。例えば、下記の手牌で、上家から4ソウが出たとする。

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これに対して鳴くかどうか迷い、結局スルーした場合に
この後4ソウがあがり牌となってもロンあがりすることが出来ないことを指す。(ツモあがりはOK)

これに関しては雀荘によってルールが異なる。
ただし、これらは最初のルール説明の際に必ずコシの有無を説明してくれるので、聞き逃さないようにしよう。
個人的には、初心者のうちはコシが無しのルールの雀荘にいくことをお勧めする。意図的でないにせよ、鳴くかどうか迷うことが多くあると思うので、そのようなうちはコシが無い店で打つべきだ。
ちなみに、私はこのルールがある理由がよくわかっていない。個人的にはコシをしてくれると相手の手牌の一部が分かるので、してもらう分には全く問題ないと考えている。一方、コシ牌でロンあがりされることを嫌がる人も一定数存在する。ルール上問題ないとされている雀荘であれば、こちらは何も悪いことをしていないのだから、気にする必要はない。
しかし、だからといってこれを悪用して、例えば下記の手で上家から全く関係のない2ピンで鳴こうかどうか悩むような所作は三味線にあたるので決して行ってはいけない。

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マナー7:牌の落とす、上げるボタンを押すこと


雀卓には牌を落とすボタン、上げるボタンがある。少し見にくいが、下記画像の青丸が牌を落とすボタン、緑丸が牌を上げるボタンだ。

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これらは「次局親の人」が押すことが多い。
ただ、私の経験上落とすボタンは結構みんな適当に押しているし、あまり咎められることは無い。問題は上げるボタンだ、これは次局親の人が押すことを徹底してほしい。勝手にボタンを押すと嫌がる人が非常に多い、私もイヤだ。

ここからは初心者にはハードルが高いことなのであまり気にしなくともよい。フリー雀荘に慣れてきたら見直してほしい。

上記のようにこの行為はマナー違反とされることが多いが、一応補足する。
これらの行為を意図的に行う者が少数いるが、これはゲームの進行を早めたいことがほとんどである。(その理由まではわからない。)一番多いのが、例えば南家のときに1300-2600をツモ上がりして、3人から点棒をもらう。
次の親は自分だが、点棒をしまうのに時間がかかってしまい、自分以外の3人が待ち状態になっているようなとき「早くしろよ」というような意味を込めて、親以外が上げるボタンを押すことがある。
これらの是非はさておき、初心者のうちはあまり気にしなくともよい。
どうしても気になるようであれば、このような際は点棒を端によける⇒上げるボタンを押す⇒点棒をしまうといったようにするとよい。

他人から文句を言われたときは…

上記以外にも細かなマナー?はたくさんあるが、最初に述べた通りこれらを全て完璧にこなせる人は存在しないと思ってよい。どんなに気を付けても、他人から文句を言われることもあるだろう。このような問題には以下のように対処するとよい。

初心者であることを伝える
卓に入って麻雀をはじめる際「初心者なので迷惑かけるかもしれませんがよろしくお願いいたします」などと伝えるのがよい。
同じマナー違反をするのであっても「初心者なら仕方ないな。。」と思ってもらえるかどうあかで相手の心象は大きく異なる。
それでも、なかにはそれでも文句を言ってくる人もいるだろう。
正直、1回目の文句についてはある程度聞き入れるべきだろう。
ただ、それが何度も続くようであれば、トイレなどで一度抜け、手の空いているメンバーに相談しよう。
それでも解決しそうにない場合は、その半荘が終了後したら帰るという選択肢もある。

結局どんな雀荘にいけばよいのか

以上の内容を踏まえ、結局はどのような雀荘に行けばよいのだろうか。私は以下をおすすめする。

ノーレート雀荘
やはりはじめはノーレート雀荘が良いと思われる。特に初心者麻雀教室などを行っている雀荘をおすすめする。同じ初心者通しであればマナー違反を指摘されて不快になることも少なく、仮にマナー違反があってもメンバーが優しく教えてくれるはずだ。
デメリットを上げるとすると、ノーレートが故に、終盤の駆け引きなどに物足りなさを感じるかもしれない。(相手の祝儀を防ぐためのオーラス4位確定上がりなどが、ノーレートでは不要となるため)

マーチャオAルール(点ピン)
いきなり特定の雀荘を勧めてくる、お前マーチャオの回し者か?と思われるかもしれないが、決してそんなことは無い。私は多くの雀荘を巡ってきたが、マーチャオのメンバーは本当に素晴らしい。接客態度が素晴らしいことはもちろんのこと、何かトラブルがあっても真摯に対応してくれるし、マナー違反は適格に指導してくれる。私も強打を何度か注意されたことがある。そのため、マナーに関して不快な思いをすることはほとんどない。
また、それに相まって客層を非常に良いため、安心して遊ぶことが出来る。
最も、お金はそこそこ必要だが。。

点5雀荘について

ここまでの内容を見ると、フリーデビューは点5で良いのでは?と思う人も多いだろう。私は点5のフリーデビューは反対だ。理由は「不快になる可能性が高い」からだ。
まず、客層が悪い。
言葉を選ばずに書くと、貧乏人が多いのでその分気持ちに余裕がなく、高圧的な態度をとったり、他人のマナー等に厳しい人が多い。また、何故か上から目線の人も多く(俗に言うイキり)、頼んでもいない説法をしてくる人もいる。無論、麻雀は弱いので何ひとつ役に立たない。
さきほど書いたマーチャオはAルール(点ピン)Bルール(点5)があるのだが、やはりBルールは心無しかマナーの悪い人が多い印象がある。(それでもメンバーの質がよいからなのか、他の雀荘に比べるとかなりマシではある)

さいごに

繰り返しになるが、雀荘において全てが自分の思い通りになると思ってはいけない。不快なことも少なからずあるだろう。
それでも、それらを跳ね返すだけの面白さがあるので、まずは上記のような初心者に優しい雀荘に通って、フリー雀荘ライフを楽しんでほしい。

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