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無料オンラインセミナー(ZOOM+YouTubeLive)こんな感じでやったら簡単で盛り上がってよかったよという話

オンラインセミナーをZOOMとYouTubeLiveをもちいて、ほぼ手間とコストをかけずに開催でき、ライブでの参加者が750名、見逃し配信も合わせて2500名の視聴者があり大盛況でした。(もちろんメインは講師の知名度と力です)

備忘録的にやり方をまとめたものをシェアしますので、これからオンライセミナーをやってみようと思っている方は、よろしければ参考にしてください。

ZOOMで対談や講演を配信する形式は増えてきていますが、パソコンだけで特別な機材も不要で、実に簡単にできます。やってみてる人はご存知かと思いますが、全部自分でやれます。

コンサルとか頼む必要もないしzoomのオンラインセミナー開催のためのセミナーとかやる必要もないです。

ただZOOMのホストの有料契約のみ必要です。お仲間うちに有料契約している方が一人でもいれば大丈夫です。(月2000円です)

コロナ流行でも自粛だからこそ中止にはしたくない

私が片足をつっこんでいる大学では地域への貢献として例年、5月と12月に大学病院や大学の講義室や会議室(最大250名収容)で、関連するさまざまなテーマで主に市民向けのセミナーを開催しており好評です。

しかし本年5月に予定されていたセミナーは新型コロナウイルス流行による集会の自粛で開催できなくなってしまいました。

しかし今回は自分が中心で関心のあるテーマで企画をさせてもらっていたこともあり、このまま中止にしてしまうのも残念でしたので、大学と講師の先生とも相談して初のオンラインでの開催をすることにしました。

ライブ配信で、参加無料、一応は申し込み制にはするけれども参加者の人数の制限をかけないということにして、ネット情報を探してライブ配信のやり方を研究しました。

そうしたところ、このテーマ自体が希少性があり待たれていたということもあったのと、コロナのステイホームでみんな家にいたのと、さまざまなセミナーや学会などが全て中止になった時期であったことなどが重なったためか近隣のみならず全国から申込者が殺到しました。

ZOOM動画インタビューでの告知はいいアイディアかも

これもまた気まぐれの思いつきでしたが、セミナーのオンライン開催を告知した1ヶ月くらいまえから、ZOOMの練習も兼ねてセミナーのテーマに関連するお仲間の専門家や当事者、支援者などへのインタビューをZOOMでおこなったものをYoutube専用サイトに順次アップロードしていきました。

ゴールデンウィークのスティホーム期間中にもアポをとり毎日一人ずつくらいおこなっていました。すると、このイベント自体の宣伝とともに、関連するイベントやツールなどの宣伝にもなり、またそこから新たなつながりも広がっていきました。

多様な立場の多様な声が聞け、自分の勉強にもなったインタビューをその情報を必要とする人ともシェアでき、SNSでも拡散されてちょっとしたシンポジウムのような雰囲気にもなったかとおもいます。

旧交を温めたり、次にインタビューをしたらいいのではという人を紹介していただいたりして全国各地に新たな繋がりもふえました。

インタビュー自体も簡単でZOOMのレコード機能をつかい、終了後ダウンロードしたMP4ファイルをそのまま、Youtubeにアップロード、その後YoutubeStudio上で、多少カットする程度の編集でほとんど手間はありません。編集なしなら数分で完了する作業です。

専門用語などテロップをいれた方が良いものや、より細かくカットしたり他の映像とつないで編集したいものはiMovieで編集しました。

タイトルはPowerPointで作成してJpeg出力したものをYoutubeにアップロードしました。

このあたりは本当に簡単にできるようになっています。スマホだけでも結構できたりします。

申込みもフォームとスクリプトで自動でお手軽


申込みに関してはGoogleformでフォームをつくり、GoogleSpreadSheetのスクリプトで申込者にメールで専用サイトの案内を自動で返信するようにしました。
スクリプトや設定は以下のサイトを参考にしましたが、うまく働きました。

ただ、特に携帯キャリアメールなどには先方の設定のためか届かないことも多く、無料企画でもあることからサイトはフォームを入力した際に表示される確認メッセージにも専用サイトを表示するようにしました。
これで、メールでの問い合わせは数件でした。

有料のイベントならこのあたりのクオリティーを高めるため、ZOOMのウェビナー機能を使ったり、こくちーずやpeatixなどの何らかの申し込みと決済システムを使う必要があるとおもいますが、無料セミナーならこれでも十分かと思いました。

専用サイトはGoogleSiteでつくり、限定公開設定にして、そこにライブ配信の予約画面、それから関連動画、関連情報、アンケートフォームを設置しました。
使えるサーバーとベースのサイトが有ればそこで、予算があればドメインもとったりしてWordpressなどで作ればいいと思いますが、ペラサイトを簡単につくるにはGoogleSiteは使いやすいです。

ZOOMに直接YoutubeLiveを接続で手間なし


ZOOMは別料金となるウェビナー機能をつかわず、通常のProの契約(月2000円)の基本機能だけを使いました。ただミーティングには100人までしか入れません。無料だと3人以上は40分で切れる制限があるのとストリーミング配信は出来ないのでzoomの有料プランだけは必要でしょう。
ZOOMの有料契約にはYoutubeLiveやFacebookLIVEに接続してストリーミング配信をおこなうという機能があります。セミナー開催にあたってzoomでスライドの表示なども含め、十分なクオリティが出せると判断したためOBSやキャプチャーなとも使わず直接ZOOMからYoutubeLiveに配信することにしました。
(YoutubeLiveは配信用アカウント開設(電話番号認証)から最大24時間程度でライブ配信可能になる点には注意が必要です。思い立ってはすぐは初められません。)

実際にZOOMとYoutubeLiveを接続して、前の週に一度、講師ともリハーサルをおこないました。また質疑のやり方や、流れ、聞きたいことなどをたっぷりと相談しました。
リハーサルはやっておいた方がいいと思います。

この方法なら講師もスタッフも自宅や自室のPCから参加できることもわかりました。

ZOOMとYouTubeLiveを接続して配信する方法は以下の記事を参考にしました。

ZOOMに使い慣れていない参加者がいてミュートを忘れるなど当日のトラブルのリスクもあるので、今回は原則としてスタッフや関係者のみZOOMでの参加、それ以外の参加者はYoutubeLiveで参加してもらうことにしました。講師も聴衆の顔や反応を見ながらの方が話しやすいというのもあります。

資料はPDFにしてダウンロードできるようにして必要な人は自分で印刷してもらうようにしました。

コメントはYoutubeLiveのコメント欄に書いてもらうようにしてライブ感をだしました。

当日までの申込みは1500名を越え、750人程度のライブ視聴者がいました。
講師の先生の話が内容も充実していてすばらしかったです。
その後、見逃し配信の動画も順調に見ていただいており少なくとも2500人の方に見ていただきました。

当日は、案内▶主催者あいさつ▶講義▶質疑応答▶締めの挨拶 という流れにしました。

ライブ感をだすため、質疑応答は事前にまとめたものに加え、コメントにあがったものをワードにコピペしたのを多少整理して、zoomの機能で画面共有して写しながら司会がピックアップして質問をする形にしました。

セミナー前後も交流できる仕掛けを


さらにセミナー終了の1時間後に、ZOOMのミーティングルームをつくり、希望者はそこに加わって雑談できるようにしました。

それは今回はお試しだったのですが、ここに講師の先生も加わってくださり入れ替わりで10数名の参加者で、1時間程度意見交換をおこない盛り上がりました。


セミナー後もさらに繋がりや学びが欲しい人のために、Facebookのグループや、ZOOMミーティングルームを設定しています。

リアルタイムで見られなかった人のために、1週間の見逃し配信期間を設定しました。
これもYoutube上で、そのままアップされるのでライブ配信の前後の間延びした時間とオフレコ部分を詰めただけ編集で手間なしです。

復習もできると好評でした。

もともとはクローズドなサイトのつもりでしたが、講師の先生も、多くの人に知ってもらいたいので拡散の方向でよいとのことでしたので、公開としました。
ただ、実績報告のために見た人は登録だけしていただくように注意書きを記載しました。

アンケートでは

「遠方からでしたがオンライン開催のおかげで参加できました。」
「重度の障害をテーマだったので、ケアを要する子どもの預け先や移動を考えなくていいのがこんなに楽とは思わなかった。」
「この形式が広まって欲しい。」
「見逃し配信がありがたいです。」
「熱量がつたわってきました」

などという意見を多数いただきました。

レガシーとしてのテーマコミュニティの発展

オンライイベントの場合は一日だけにせず、期間を長めにとって、プレイベント、ポストイベント、オンラインのサロンや勉強会なども含め、いろいろ連続で打ち出していくのがいいのかなとおもいました。
そしてセミナー後にはテーマコミュニティがレガシーとして残ります。

直接かかったコストは講師への謝金とZOOMの有料プランの費用だけです。これだけのことをやってもほとんど費用はかかりません。いい時代になりました。

ビジネスや有料の場合はもう少し精緻にやらなければいけないかもしれませんし、オンラインでの相場感がでてくるのはこれからかもしれません。
セミナー単体ではなく、いろいろなイベントやオンライサロンなどを組み合わせる中でのセミナーというのがいいのではないかと思います。

今後はオンラインでのワークショップなども試していきたいです。
これから、セミナー開催を考えていらっしゃる方は、ご参考にどうぞ。




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