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仮面ライダーBLACKSUN感想

 はぐれです。
 今しがた10話を見終えたところだ終わり方そっち!??!?!?!
 永遠が途切れるマーク=50年前の闘争は終わった、って意味じゃなくて受け継いで全部壊すぜの意?!?!覚悟決めすぎ!!!!!!!

 落ち着きます。

 Amazonライダー二作目、BLACKSUN。物凄いアクを持った作品だ。ネジが外れたようなストーリー展開、何かおかしいキャラクター、それでも見れてしまう巧みな画作りなど、思い返すたびに新しい感想が滲み出てくる干物チックな味わい。
 そのゴア描写、および嫌味な差別描写は明らかに人を選び、仮面ライダーの顧客とはちょっと水域が違う印象。俺は楽しめた方だと思う。

 ブラックサン、シャドームーンの動きは真っ当なシリアスで面白いのだが、ニック、クジラ、コウモリ、ノミの裏四神官の存在がそこにストップを掛ける。何だこいつら?!
 ルー大柴演じる総理のセリフ回し、中村倫也の熱演など役者への見どころは多く、戦闘シーンはアマゾンズから更にゴアへと進んだ「地上波で見れないヤツ」。何かしら破壊的な衝動が満たされるのを感じた。苦手な人が1話でリタイアできる作りは、不幸中の幸いかもしれない。

 前振り不足気味なストーリーは、5~6話にて怒濤の違和感を伴って視聴者を襲う。ただし、そこから7話以降のフルスロットルは見ものだ。
 ろ過装置の如く人を選びつづけ、最後に残った人々が感想を言わざるを得ない心残りになるような、そんな作品だと思う。不安定さが面白い。

 細部を極めればもっとお行儀のよい作品になれるのだが、このままでしかないエグみがあると言うか、なんか、そんな感じですよね……俺は好きだな……

 シャドームーンの若さと熱を保つ食品の名前が『ヒートヘブン』なのも、今考えるとすごくセンスが良いんだよな。青臭い浮かれたような熱、という印象が名前全体から伝わってくる。

 書いてるとキリがないのでやめるが、俺の中でのBLACKSUNは、人にオススメできない名作と言った総評だ。

(終)


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