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同じ電波を求めている

photo 葵

心の価値観や尺度、解像度には人それぞれ色が違うし世界が違う、でも世界の端と端を繋ぐみたいに、時々運命のように1部の端っこが、分かる瞬間がある。そういう人に出会える、生きている限り必ず全員。
利用したり、されたり、微かな会話の中で摩耗されていく日々、運命みたいな出会いのおかげで生命の灯火を灯し続けられている。そう信じている。

悩んだ時、身近な人に相談したら
「それは本当の貴女を見ていない。その人は幻想を見ているだけだ」って言われた。

違和感が生じた時点で心の階調はズレていて、私はそれにすごく敏感で、自分が媚びた時のザラっとした感覚も、媚びられた時の相手の目の冷めた温度とかも瞬間に通じる。
だから嘘をつきたくない。相手にも、自分に対しても、正直に向き合わないと、短い命、99の真実よりも1の嘘ですべてが偽りになるから。絶対に、大切だと思う対象と対峙する時ほど、慎重にならなければいけない。


同じ電波を求めている。
小さく強ばっている背中をさすりたい、私の言葉が通じる人に、貴方に。
同年代の子から、思い切ったような言葉を貰う度に温かな血液みたいな喜びが染み渡る。
お互いを配慮した適切な距離感で、思いやりたい。あなたが少しでも呼吸がしやすくなるように、私は声を掛け続けたい。
本当に優しい人ほど控えめで、配慮に満ちていて、同時に力がこもっている。手先に、その背中に、だからその強ばりを丁寧に伸ばしたい、しわを取るみたいに、羽根を伸ばすみたいに。

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