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#あだにーバースデードネーションでヘルメット 企画

まもなくやってくる8月25日は私の誕生日です。これまで誕生日に何かおねだりした思い出もなかったりしますが、今年はみなさんにヘルメット20個の購入資金3万円をおねだりします!題して「 #あだにーバースデードネーションでヘルメット 」企画です。

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どうしてヘルメットが欲しいのか、以下に綴ります。
どうか読んでみてください。
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私と沖縄

神奈川県で生まれ育ちながらも、父の故郷、沖縄宮古島に数年に1回行ったり、祖母からゴーヤやマンゴーが届いたり、従姉妹の結婚式で見知らぬ親戚の多さに驚いたり、少しずつ触れる沖縄の文化、空気に惹かれていきました。

高校1年の現代社会の先生が沖縄戦体験者で、お母さんにおんぶされて戦火から逃げた話をしてくれ、高2の夏に『戦争と沖縄』(岩波ジュニア新書、池宮城秀意著)を読み沖縄が負ってきた犠牲をもっと知りたいと思いました。そのわずか2年後に、小6の女の子が米兵3人に乱暴されるという酷い事件が起きてしまい、私は沖縄の米軍基地について学ぼうと琉球大学に進学しました。

しかし学んだところでいったい私に何ができるのかと思うくらいに問題は大きく根深く、ただ沖縄で日々生活していたら当たり前のことを、本土の人が知るだけで変わることはありそうだ、どれだけ異常で危険な環境か誰にだってわかるはずとは思いました。関心のない人にどう沖縄を知ってもらうのか、大学を卒業して内地(本土)に戻ってから20年以上ずっと考えています。

「自分にできることとやりたいことは違う。自分にできることを考えなさい」

そんな風に父に言われて、私自身も「あ、またあだにーがなんか言ってるよ」「意識高いよね」のようなリアクションが怖くて何もできず、考えることから、沖縄に押し付けられている問題から逃げようとしたこともありました。

2004年に沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落した直後、地元紙の記者をしている学生時代の同期の

「誰も死んでないから大事にはならんはずよ」

という感想を聞いたときの、誰かの命が失われることでしか変われないのか?という衝撃。普天間第二小学校の校庭にヘリの窓枠が落下した時、自分のクラスの体育の授業中で校庭にいたという先生について、

「あれから病休って。落ちてくる寸前に生徒たち移動させててみんな無事だったけど、ちょっとでも遅かったらね…」

と沖縄県内で教員をしている友人から聞き、そこまでは想像できていなかったけれど実際にそこにいた人の目線、感覚にハッとし、報道では見えない、まして本土にいたら伝わってこない事故の影響の怖さを再認識したことも。たまたま沖縄に行く機会が人より多く、現地のリアクションを直接聞くこともできる私には、それを伝えることができると思うと、自分にできることはしたいな、というところに戻るのです。

それでも少しずつ

そういう思いで自分なりに新聞に投書したり、関心のある友人には沖縄についての思いを話すことは続けていました。ほぼ1年に1度のペースで沖縄に行ったときに時間を作ってくれる大学バスケ部の同期は

「たっこ(私のこと)が来た時しか行かんけど」

と言って沖縄県平和祈念資料館に付き合ってくれます。またその友人は2016年に20歳の女性が米軍属の男性に殺された事件後の抗議集会に

「娘3人と一緒に参加した」

と報告してもくれました。沖縄では、米軍基地が生まれた時から側にあるという人も増え、存在に意義を唱えたり日常的な事件事故の「仕方ない」こととしてあきらめたり、地域や家族での分断を恐れて思いを話せなかったりする傾向がある中で、たった一人の変化でも大きな変化に思えます。内地でも、沖縄に関する映画や本を薦めると、見たり読んだりしてくれる知人友人もいます。

「○○さん、沖縄のこと話してたよ」

と感心のある人を教えてくれる友人もいます。少しずつ、私自身が関心を持ち続けそれを周囲に表し続けて、そういう反応が増えてきたと感じ、続けてきてよかったと思います。

”コミュニティ・オーガナイジング(CO)”

いきなり社会は大きく変わらない。
小さな変化を1つ1つ積み重ねて、大きな変化につなげる。
どういう社会を創りたいか共感した人たちと。
お金や権力やカリスマ性なんてない、ふつうの市民が社会を変える手法。
2014年にCOJのワークショップに参加した時、これだ!と思いました

私が今年4月から、沖縄県辺野古の新基地建設に遺骨混じりの土砂を使う計画を止めたくて、「遺骨で基地を作るな緊急アクション」呼び掛け人の西尾さん、石川さん、仲本さんたちとSNS中心ですがアクションを始めると、

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「沖縄のこと、考えなきゃとは思うけど何から考えたらいいのかわからなくて」
「いまさら感が強くて、あだにーの投稿にリアクションもできない」

そんな率直な声を届けてくれる友人たちがいました。沖縄の置かれている状況のおかしさに気づき何とかしたいとは思っているけれど、その方法が簡単ではないのだなと気づくことができました。せっかくの思いをつなげることができないか。

COでは、同じ思いで社会を変えたい仲間が持つ“資源”をパワーに変える方法を考えますが、私が“資源”の中で最も大切だと思うのは、変えたいという思いです。それがなかったらどんな行動にもつながりません。だから、友人たちの思いを何とか変化につなげたいと考えました。

沖縄の若者のチャレンジと友人たちの思いをつなげたい

そこで生まれたのが「あだにーバースデードネーションでヘルメット」企画です。私は2019年2月24日の沖縄県民投票の頃から、特に沖縄の若い世代の活動やコミュニティの広がりにとても惹かれていて、そこにつなげられるチャレンジがないか、沖縄で平和教育事業を創り出す活動をしている狩俣日姫さんに相談したところ、「遺骨で基地を作るな!緊急アクション」呼び掛け人の1人、石川勇人さんが昨年から実施している沖縄県宜野湾市嘉数地区の戦争体験継承及び次世代育成事業を紹介されました。

話を聞くと昨年困ったことがあったそう。戦争体験者のお話を聞くだけではなく、地区に残る壕や戦跡を一緒に辿るためにはヘルメットが必要なのにそれが用意できず、たまたま取材に入ったNHKに助けてもらったとのこと。

「自治会にもヘルメットがなくて、そしたらNHKの人が局内で20個かき集めて貸してくれたんですよ」

宜野湾市の事業なので経費は助成されるものの、ヘルメットはその範囲外で購入できなかった事情がわかりました。

ガマに入るために、ゴツゴツした道を降りて進んでいくうちに明かりがなくなり、真っ暗になっていく中、怖さと不安が強くなりました。
また、ガマの中に入って、ロウソクを消すと一気に辺りが暗くなって誰がどこにいるかも分からなくて怖さしか無かった、戦時中は銃声が聞こえる中あんな暗いところにずっと隠れているとは自分なら無理だと思いました。
戦争体験者の話を聞くと、本当にあの時代は大変で毎日が不安と恐怖しか無かったと感じ、今現在は争いもなくとても平和に生きているなと思い、私は今を大切に生きようと決意しました。

これは昨年参加した中学生の感想です。もし、

「ヘルメットがないから今回は壕の入り口から中を見るだけね」

となってしまっていたら、この感想は得られなかったのです。体験者もいる、壕もそこにある、でもヘルメットがない、などという事態はこの上ない機会の損失ということで、

「ヘルメット欲しいね!!」

と、日姫さんと石川さんと意見は一致し、バースデードネーションの届け先に決めました。

宜野湾市嘉数という地区は高台になっていて沖縄島を広く見渡せるため、沖縄戦では要衝地とされ、故に激戦地となった場所です。
2020年度は体験者がどう戦火を逃れたかをまとめた「避難経路マップ」を作り、体験者の語りを撮影しYouTubeで配信しています。また、2021年度以降の平和学習のために嘉数区のマップも作成しました(写真右から2人目が石川さん)。

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学校任せ、先生任せではなく、この事業でコーディネータの役割を果たしている沖縄国際大学の学生たちのような、若い世代のチャレンジを私はただひたすらに応援したいです。この事業は今後、今コロナで受け入れることのできない、本土からの修学旅行生とも一緒に学べるように、ハンドブックの作成などが計画されています。

ぜひハンドブックとセットでヘルメットを揃えたいです。20個常備できたら安全に入壕体験が行えます。沖縄への思いを持っている私の友人たちが買ってくれたと思ったら、これほどうれしい誕生日プレゼントはないです!!

改めてお願いしたいこと

沖縄から目を背けようとしてもそうしなかったのは、友人の関心の高まりや行動を知ったり、一緒に考えようと言ってくれるようになったり、変化を感じられたからです。沖縄で戦跡を巡り、あるガマで聞いたガイドさんの話が行動のきっかけになったという友人の話に勇気づけられたりもしました。

そんなみなさんと一緒に、沖縄をサポートできる、そういう方法を今選択できることにとても希望を感じます。こういう小さなチャレンジを続けていった先に、沖縄で何度も示される民意が反映される社会が実現できると思っています。

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誕生日祝いにあだにーのやりたいことをサポートしてもいいよ!と思ったら、ぜひヘルメット代をカンパしてください!!目標は3万円です。この下にある「気に入ったらサポート」というボタンをクリックして必要事項を入力したらヘルメット代が私に届きます。銀行振り込みや現金手渡しなど他の方法がいい場合は、お手数ですが直接メッセージをください。
#あだにーバースデードネーションでヘルメット 」企画、どうぞよろしくお願いします!

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