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田んぼの3つの役割。

今日は田んぼの役割の話をしたいと思います。

皆さんは「田んぼの役割ってなに?」と聞かれたらどのように答えるでしょうか?

「お米を作るためにある!」

こう答える方がほとんどではないでしょうか。

もちろんお米の生産も正解ですが、その他にも貯水・濾過といった大切な役割を持っています。

<田んぼの3つの役割>
・貯水
・濾過
・生産

<貯水>
貯水とは水を蓄えることです。
田んぼは畔(あぜ)で囲われているため、水を貯めることができます。当たり前のように思えることですが、この力が洪水防止にとても役立っています。田んぼ一枚の貯水力には限度がありますが、それが集まった場合は大きな力を発揮してくれます。(以下参照)
https://www.maff.go.jp/kanto/nouson/sekkei/kino/01.html

<濾過>
田んぼは水を貯め続けると溢れてしまうため、少しずつ排水をします。
排水方法は人間が水の出口をつくり河川へ排水させる方法と、田んぼ自体に水が沁みていく方法があります。どちらもその過程で田んぼというフィルターを通して水が濾過されます。
※田んぼの濾過能力は素晴らしいものですが、農薬や肥料の過剰投与により濾過しきれない不純物によって河川・海の汚染が問題となっています。

<生産>
日本人の主食であるお米の生産場所は田んぼです。
お酒・味噌・お酢・おせんべい等…たくさんのものがお米を原料としてできています。

番外編
山の斜面につくられる棚田には3つの役割の他に「土砂崩れ防止」があります。短時間の大雨により山のもつ水の貯水量を超えてしまった時に土砂崩れが起きますが、棚田があることで水を貯めながらゆっくり河川に排水することができるので土砂崩れが起きにくくなります。

以上、田んぼがお米をつくる以上にいろいろな役割を持っているというお話でした。

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