平群開墾日記 #1 開墾前夜

やりたいことは、口に出して言った方が良いらしい。
何年か前、同僚にそう言われ、その時はそんなものかなと思っていた。
ちなみに、その同僚は「お金持ちになりたい」と言っていた。

ランナー仲間の飲み会の席で、
自分  「最近、畑やりたいなぁと思ってて」
友人N「あるよ、ほったらかしの畑」
自分   「まじか…」
聞くと、N君の奥さんの御父さんの畑が草ボーボーになっていて、彼が年2回ほど草刈りだけをしているらしい。

既に畑として整備されている農園を部分的にレンタルして野菜作りをするよりも、畑づくりをゼロから始める方が、断然面白そう。
しかしながら、田舎育ちのくせに、田植えの記憶も怪しいし、畑を手伝ったこともない。幼少のころ、祖父母の畑に連れて行ってもらってそこで遊んでいたいた記憶しかない。ベランダ菜園すらしたことがない。完全に素人。
特に「農業」がしたいというわけではない。だだ、土いじりが面白そうだな、やってみたら何か面白い発見がありそうだな、自然に対する見方が変わりそうだな、となんとなく思っている。
普段トレランをしていて山を走るけども、自然に対して何か働き掛けているわけではない。登山道という土の表面に対してシューズで接しているだけ。たまにキャンプして寝転ぶ程度。自然に対して何か直接的に働きかけることがしてみたい、となんとなく思い始めていた。
「サバイバル登山」をやっている服部文祥や北極圏で冒険をしている角幡唯介の著作やドキュメンタリーを見たりして、狩猟にも興味を持ったりしてみても、自分が銃や罠猟の免許を取って、実際に狩猟を始めるかといえば、あまりそこにリアリティは持ってなかった。狩猟じゃないとすれば、農耕?…
人の気質はそれぞれで、狩猟に向く狩猟民もいれば、そうじゃない人(農耕民)もいるのかも、と納得してみる。

とりあえず、まずは明日は草刈り。アマゾンで長靴は購入しておいた。
天気が気になるところだか、確実な情報は30℃越えの猛暑日になるらしいということ。
さて、どうなることやら。


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