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本題その④ 母の罠にハマる私

こんにちは。

いつもお読みくださりありがとうございます。


今日は、巧妙な高齢の母 について書きたいと思います。


私が以前に公開した、
「両親」そして「壊れた」の話
と題する記事にも書きましたとおり、

これまでの私は、
神権家族として活動していた私が、エホバの証人(以下、JWとします)の組織から離れ、そのため親の望む娘になれなかったという罪悪感と罪滅ぼしのため、外食や旅行に連れて行くなどの、私なりの精一杯の親孝行をしてきたわけですが、

実家に顔を出すたびに、

「ハルマゲドンが近い!いい加減早くJWに戻らないと!」
「あんたのために言ってるのに」
「私(母)と週一回、聖書研究する時間を空けなさい」

などと、毎回説教のように言われ続け、そして私が自宅に帰る道中はなぜかいつも原因不明の体調不良に襲われ…

そんな頃にちょうど、コロナというナゾのウイルスで世間が騒ぎ出した時期と相まった事もあり、これまで頻繁に通っていた実家にも徐々に遠のいていた時でした。

母から電話があり、
「チエ姉妹があんた宛に書いた手紙を預かっているから取りに来て。もうだいぶ前から預かっているんだけど、あんたはしばらく来ないし、チエ姉妹が“渡してくれました?”と聞いてくるから」
との事。
(※チエ姉妹とは、「本題その① 子供の幸せよりも自分」に登場するチエ姉妹と同一人物です)

このチエ姉妹とは、現在私の両親が交わる会衆の成員で、私はこの会衆を知る前にJWから離れているので、チエ姉妹とは面識が無い。

母によると、そのチエ姉妹は、私と同年代で両親と同居する独身のJW2世。父親だけはJW未信者。
チエ姉妹の母親(JW姉妹)は、私の母と同年代で、どうやら親しくしてるらしい。

以前に私の母は、
「私と一緒に聖書研究するのが嫌なら、チエ姉妹と聖書研究すればいい」
なんて言ったこともある。
どうやら私の知らないところで、勝手に話が進んでいる様子。意味不明…。

そして世の中はコロナ禍となり、JWの集会はzoomを使ったリモート、家から家の宣教(伝道活動)も制限され、そのため「電話」や「手紙」による宣教方法に変わったようだ。
その「手紙」をチエ姉妹は、私宛に書いたようだ。

私はあまり気が向かなかったが、重い腰を上げ約半年ぶりに実家へ向かった。

そして母から、チエ姉妹自筆の「手紙」を渡されるが、もうすでに開封してある。

相変わらず母は、私のプライバシーなど一切関係なく、昔から私の物も断りなく、自分の物のように扱う。私が仕事で外出中に、私の部屋を勝手に模様替えまでした事もある。

あ····
話が脱線してしまいましたので戻ります…
m(_ _)m

そのチエ姉妹からの「手紙」の内容は、あまり詳しくは覚えていないが、
「私も2世で色々と大変な経験をしました。そんな話などショートメール(SMS)でお話しましょう…」
みたいな感じだった。

私は、この母の「娘」という事を、両親が現在交わる会衆のJWの方たちに知られたくないし、また、
ショートメール(SMS)は迷惑メール防止対策で着信拒否に設定しているので使わない。

「手紙」にさらっと目を通し、テーブルに置くと、母は、
「感想は?」と言う。
私は、
「感想?···別に。」と言うと、母は
「あんたの感想をチエ姉妹に伝える事になっているから」と言う。
「感想は特に無い」と言って、私は自宅に帰る支度をすると、母が夕飯の食材を買いにスーパーへ行くと言うので、私は母を助手席に乗せて一緒に行くことになった。

そして、広い道路から左折し、細い路地に入ってすぐの一軒家の前を少し通り過ぎた所で、母が
「ちょっとここで車を止めて」と言う。
私は車を端に寄せると、母は車から降りてその一軒家に向かって歩いていく。

しばらくして…
私は、遅いなぁ一と思いサイドミラーを見ると、
母が、そしてその後に、母と同年代であろう真っ白な髪の品のいい奥様と、その娘さんだろうか…
3人揃って、私が乗る車の方に向かってくる。

私は、
「あっ!」
ここですべてを察した。

ついさっき、実家で話題になったあの、チエ姉妹とその母親だ。

「母の罠にハメられた!」
「やられた一!!」

そして、運転席のドア越しに
「こんにちは〜、チエですぅ~。いつもお母さん姉妹(私の母)から、色々お話聞かせてもらってますぅ~。この間、手紙を書いたチエですぅ~。」

私:「あ、どうも…」と口数少なめ。

チエ姉妹の母:「こんにちは。うちの娘と同年代できっと共通の話題があると思いますので、メールでやり取りしませんか?」
と言って、小さな箱に入ったお菓子を私に差し出す。
そのあとすぐに、チエ姉妹は自分のケータイの電話番号を書いた紙を私に差し出し、笑顔でしばらく私の顔を見ている。

ん?
この間は一一一一一一一一?

もしかして、私のケータイの電話番号を教えるのを待ってる??

マズイ··········


何とかその場をやり過ごし、車を走らせてその場を後にする。

助手席に座る母を見ると、ニコニコして機嫌が良く何だか嬉しそう…。

私はもう「世の人」なのに、なぜそうやってJWの人と無理矢理会わせようとするのか尋ねると、

「違うわよ一。今、娘と一緒にスーパーへ行く所って言ったら勝手についてきたのよ一。」
などと言って、自分がそう仕向けたわけではない事を色々言い訳してくる。

そして母は、
「チエ姉妹は、あんたと似て気が合いそうじゃない」と言う。

エッ? 似てる? 気が合いそう? 
!?!? 

私がパッと見た初対面の印象だが、真面目で大人しくて、いかにも「2世」って感じの

『ザ★エホバの証人』



母から見る私は、きっと今でもそう映っているのでしょう。

一一一一一そうですよね······

ずっと昔から私は、怖い母の前では
「いい子」
「ザ★エホバの証人」
を演じている 俳優(笑!!) でしたし、
自然と身についた、私の二面性の裏の顔は知らないでしょうから······。



でも···········
私のような、「JW2世」の「俳優さん」って意外と多いような気がするんですが……

違いますか?

JW特有の厳しい規律、ちゃんと守っていますか?

やはり私だけでしょうかね……
疑ってすみません…m(_ _)m





そうして私は自宅に戻り。
夕食を済ませ、「今日はなんか疲れたな…」とゆっくりしていると、
「今日貰ったお菓子のお礼のメールを、チエ姉妹にしなさい」と、母からのメールが届く。

私がチエ姉妹の電話番号(SMS)にメールをすれば、自ずと私のメールの送信元で電話番号が伝わることになり、チエ姉妹は私に電話までも出来る状態となり、結果、母の思惑通りとなる。

そうして母は、私を強制的に聖書研究させ、JWの組織に戻し、母の夢見るステータスである「神権家族」を再び実現させたいという自分勝手な欲求。

母の魂胆丸見え。


子供の意思なんて、昔から母にとっては関係ない。「子供は親に従順」だから。

アラフィフになる私に、
「もう十分、この世を満喫したんだから、いい加減JWに戻りなさい!」と命令口調で言い、昔と同じあのいつもの怖い顔。

私の、JWから離れた生き方が気に入らないのか、
束縛したいのか………???


もう二度と、母の巧妙な罠にはハマらない·····。



最後までお読みいただきありがとうございます。

次回は、「子供のものは親のもの」という母の思考について書きたいと思います。


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