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サマーブレンド2021 爽やか、甘みのモダン系アイス


先日、SNSでアイスコーヒーについてのアンケートを取った。「がっつりレトロ系」と「爽やかモダン系」。結果は、予想通りがっつりレトロが約75%と圧倒的得票数だった。納得感と同時に、4人に1人はあっさり、爽やかに飲みたいんだな、とも思った。

そこで、前年に引き続き、今年も「モダン系アイス」を作り、レトロ系 vs モダン系の「夏の合戦」を開催することにした。

本命 レトロ系
アイスコーヒーと言えば、やっぱりキリっと苦味、重厚感が欲しい。ロングセラーの萩原アイスブレンドは、苦味どっしりタイプで、今でも高い人気を誇る。
モダン系制作のテーマ
・爽やかな柑橘感、または果実感の強い甘味
・あっさり、かつ酸味が強くなることは禁止

味作りとしては、ハードルが高い。
なぜなら通常、焙煎を強くすることで、酸味を抑えることができるが、同時に「爽やかな柑橘感、果実感」も失われる。

この課題クリアの鍵は…、アフターミックスだ。

作り方のイメージは、酸味があり、柑橘のような香りのする豆に、癖のない苦味系を混ぜて、「香りを残して、酸味を消していく」パターン。この方法でサンプル4つを作ったが、香りもいまいち残らず、何よりも「苦酸っぱい」、複雑な味わいだった。

そこで今度は、酸味の少ない果実感のある豆に対し、あっさり軽めのブレンド「クラシック・スイート」を混ぜていく、と言う禁断の手法を用いた。つまり、ブレンドコーヒーを作るのに、ブレンドコーヒーを用いる。と言うもの。出来上がった料理に、香りづけのハーブを添えるイメージか?

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全社コンペ、8名9サンプルか提出され、この禁断のブレンドが得票数一位となった。

こうして生まれた、サマーブレンド2021は、
めちゃくちゃ甘い香りが強く、マスカットのようなジューシーさもあり、そしてあっさり爽やかに飲むことができる。

ガッツリ 苦味のレトロ系、あっさり 爽やかモダン系。どちらも飲み比べて頂けると、おもしろさが伝わると思う。


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