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【棚番号1】 未来につなぐ、アナログの世界

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萩原珈琲ってどんな会社? 歴史や伝統をはじめ、紡いできた技術。 アナログの世界だから生むことができる新しい取り組みや、ひととの関わり。私たちがなぜ存在するのか?未来につなぐ、ア…
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#日南町

ひと、町、伝統。鳥取県日南町の木炭100%で焙煎する「つながるブレンド」発売。

鳥取県日南町の木炭 以前書かせていただいた「鳥取県日南町の大宮炭」を取り扱い始めた理由。それは、わたしの母の出身地であり、わたしのルーツの50%がこの町だと言う、小さな糸口からだった。町役場を訪れ、炭があることを初めてしり、そしてテスト的に使い始めた、そんな緩やかなはじまりだった。 → はじまりの記事はこちら  → 第2の故郷について詳しくはこちら かつて、たたら製鉄で栄えた町、日南町。火付きがよく高温になる炭は、この町の製鉄産業には欠かせないものだった。しかし時代とともに

生産と消費。「技術」の循環。鳥取県日南町・大宮炭。

ゆかりのある鳥取県日南町を訪問した時のこと。町役場・農林課のA氏と話をする機会をもらった。私自身は、「体の半分が日南町の血なんですよ。」などと談笑。「祖父の家は、江戸時代の建物で...。田畑の手伝い、川遊び、オオサンショウウオ、蛍、アマゴ、ヤマメ。そして、間延びする花火大会…。」まさに、自身の「思い出話」の押し売りだ。 農林業が中心である日南町。かつては「たたら製鉄」が盛んであったことを知る。たたら製鉄を中心とした産業が発達し、製鉄を支える「炭」もまた、生産が盛んだった。し