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レノファと萩と

萩でのパブリックビューイング。
はじめてのシーズンが終了しました。

萩中央公園で観戦。街の中央にある公園でJリーグの試合を観戦できるなんて、本当に素敵な光景だと思います。だけど当初の想いは違いました。


小山会長のつぶやき

水曜日の午後に突然訪れたチャンス

全ては、このつぶやきからでした。
「どうすればできますか?」と即リプしました。

10数秒後、小山会長からは「腹をくくればできます」と。
その後すぐにDMをいただきました。

当初はの目的としては、私が店を構える田町商店街で開催する。それは商店街に子供を集めるためだ、ということをお伝えしました。テレビの前にみんなで集まり、力道山や長嶋茂雄を応援していたあの光景をイメージしてました。
地域密着がうまくできているモデルとして、フロンターレの事例を参考にしました。川崎駅周辺の商店街とのつながりが強く、各店舗に選手のサインがあります。また選手も商店街を積極的に活用しているという話を聞きました。顔がすぐに思い浮かび、街のヒーロー的な存在として選手がいます。ユースアカデミーの時から、そういう選手教育を受けているという話も耳にしました。選手と地域が密着している状態なので、当然推しがいます。なのでスタジアムにも足を運びやすくなります。萩という立地では物理的な距離という難しさはありますが、ミニマムな形でもレノファと商店街のつながりはつくれるのではないかと考えてました。



商店街から市役所へ

小山会長より、商店街開催は難しいというDMをいただきました。理由は放映における契約などが商店街だと困難ということでした。商店街理事会とも相談し、いくつか方法を模索しましたが難しい状況となりました。
そして、次の提案をいただくこととなりました。それは行政を絡めた開催というもの。そもそも萩での開催実現への想いが根底にあったので、すぐに受け入れることができました。そして市役所スポーツ振興課におつなげさせていただきました。
今思えば、このご提案をいただけたことが本当に良かったと感じています。

以前より、スポーツ振興課と一緒にお仕事しておりました。そこで感じる担当課長のイメージは、新しいチャレンジに対して好意的。必要であれば様々な投資をして下さるというものです。
パブリックビューイングの提案にも興味を示され、詳しく聞いてみたいという反応でした。そしてレノファ様と市役所との協議が決定しました。



両者の思惑

市民体育館会議室にて協議が開催。
レノファからは大滝様が来萩。萩が好きだ!だからここで開催したい!ここで開催することに意味がある!ということを、始めからおっしゃっていたのが印象的でした。あと何よりも印象的だったのは「スポーツシーンをつくる」という発言でした。レノファを観せたい。サポーターを増やしたい。それも大切だけど何より大切なのはこっちだ!と。Jリーグのチームがサッカーを通じてスポーツを感じさせる。子供達がスポーツに触れる。こんな場面を萩でつくりたいと。

スポーツ振興課としては、パンデミック以降スポーツ参加率が低下していることが課題でした。もっと運動する人が増えてほしい。ただ動いてない人がいきなり運動することは難しい。それならスポーツ観戦でもいい。それもスポーツ参加に付随する。まずはスポーツに触れることが大切だ!と。

両者の思惑は、すぐに一致しました。



公園での開催

萩中央公園。萩に移住してきた私にとっては、驚くべきものでした。
街の中央に存在。大きな芝生広場がある。図書館と児童館が併設。さらにはテニスコートも。(ここでスクール開校しております。ちょっと宣伝…)
そこに地域の子供が自転車で集う。萩市民は駐車場が無料。

こんな素晴らしい環境で、みんなでJリーグ観戦できればと思い、公園での開催を提案しました。いずれはキッチンカーが来たり、他のスポーツイベントと絡めたり、夏はビアガーデンしながら観戦したり。こんな光景が街の中央でできたら素敵だなって思っていました。

もともとは体育館や市民館での開催を検討されてました。
ただ、クローズされた環境よりもオープンな環境の方が良い。通りすがりの人や公園利用者をキャッチできる。散歩がてら寄れる。そもそも身体活動する場所でスポーツが観れる。それは観戦のハードルを低くすることにつながり、スポーツ参加率にも寄与できる。スポーツとの触れ合いについて、あらゆるスタイルが形成される。だから公園で開催だと。

大滝様も課長も受け入れて下さいました。
そこからはアイデアの出し合い。開催が目的ではない。コアなサポーターだけのものではない。パブリックビューイングの先にある世界観についての話もしました。開催後も走らせながらアップデートしていきましょうと。



開催前日の出来事

土曜日お昼過ぎの出来事でした。
「あのぉ、しばけいさんですよね」

私のTwitterアカウント名で呼んでくださった女性。レノファのサポーター様でした。

「Twitterみてます」
「本当にありがとうございました」

これまでずっと、萩でのパブリックビューイング開催を夢見てたようです。わざわざお礼の気持ちを伝えるためにご来店されました。萩のサポーター仲間でも話題になっていたようです。今後みんなでどんどん盛り上げていきたいという声もあがっていたみたいです。
開催は目的ではなくスタート。そう感じた瞬間でした。



そして開催へ


レノファ公式HPより

萩でのパブリックビューイング。
実務的な部分についてはレノファ大滝様とスポーツ振興課の大山様が、全て動いて下さってます。(本当にありがとうございます)

今回本当にすごいのは、このスタイルを受け入れてくださったレノファ様。そして、地域のために「今できる形」で実現しようと動いた市役所です。
さらには、そこに参画しようと動いてくれた地域の皆様。

今後、この三者が中心となってどんどん創りあげていって欲しいです。開催ごとに公園で新しい人が関わり、またその人達も一緒になって創っていく。それが繰り返されることで、萩らしいパブリックビューイングができていくと思ってます。
レノファが好き、サッカーが好き、スポーツが好き、そんな人達が萩に集うきっかけにとして、このコンテンツが存在していってほしいです。


このようなきっかけを下さった小山会長、とても感謝しております。
本当にありがとうございました


初回の様子


私は、ただの言い出しっぺなだけです。
今後、何かできることがあればコッソリ動いてまいります。

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