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本の備忘録

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16年前くらいから、読んだ本の備忘録として、それから未読の積読本も相当溜まっていたので重複して購入しないようにと、書評というには拙い内容をとつとつとブログで綴っていました。 6…
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2022年4月の記事一覧

夢で見るほど先の展開が気になる本

全米のSF小説部門で5ヶ月連続1位。 AmazonでもSFファンタジー部門で年間ベストの一冊。 ビル・ゲイツの今年の5冊に選出。 とにかく読みはじめたら止まらないし止められないし、止めたら続きの展開が気になって夢に出てきます。 ただ、これだけは残念ながら本書の面白さを味わっていただきたいがために、一切の情報を与えられずに是非読みはじめてみて欲しいです。 ひと言だけ触れるとしたら、 というのが、本書の醍醐味でしょうか。 いや、本来ならこんなことさえ言ってはいけない

ナウシカの世界観と農業の融合

精霊の守り人シリーズ、獣の奏者、鹿の王。 圧倒的に読ませる壮大な世界観を持つ物語が、また新たに紡がれました。 今回はタイトルからお察しのとおり、「香り」がひとつのテーマとなっております。 そして、それ以上に大きなテーマは食物の連鎖について。 国同士の争いの中で、人々の新たな在り方について模索して、自らの生命を賭して説いていく。 そんなナウシカの世界観と重複するような雰囲気を持つ、魅力溢れた物語です。 多くの予備知識は不要です。 本好きで、上橋菜穂子さんの物語にま

透明になった時の対処本

週末や祝日は、過去の読書ブログからの転記が多くなってしまいますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。 2005年10月28日に投稿したブログより。 面白い本に出会えることは嬉しくそして喜ばしいことです。 娯楽のエッセンスがぎっしりとつまった、本の雑誌でここ30年のベスト1に選ばれた作品。まあ果たしてベスト1かどうかは別にしても、一気読みは間違いなしです。 透明人間って聞くと、俺らの世代はイクラを食べると透明になっちゃう下世話なマンガ(驚くことにまた新たに連載が