ハゲ小説#6 心のままに 03

おれは、ポイントを宇宙全体の一元でなく、ひとつの地球に合わせた。

しかし、それは一時的なものであり地球の場合では、星単位ではなく、国や島、町や個というあらゆるポイントに適時合わせる必要があったのだ。複雑になりすぎた地球では、動植物以外のすべてのものに顕著に光と闇の干渉が確認できた。すでに地球は、宇宙の数多の星と比べて驚愕するほどの異彩を放つ星となっていた。

国と国間の光と闇。国の中の光と闇。人の心の中の光と闇。

この現象は、他の星ではあり得ない。あったとしても星の中で2極化している程度。すなわち他の星の場合は、至ってシンプルなのだ。

「ここまで闇が深く浸食しているとは・・・・・」

おれは、おっぱいまんまんどころではなくなっていた―――。

実は地球には、おれたちハゲ評議会が来星する以前から、ここを見守る銀河共和国の他評議会も在るのだが、二元論の法則(光を増やせば、どこかへ闇が作用する、干渉すれば自然が壊れる)の前に、ほぼ打つ手なしといった状態だった。そのため、ある評議会は個の夢などを利用したり、個の直感を呼び覚まして「気づき」を徐々に与えるといった術を取っていた。この星でいうチャネリングは大古の地球人の記憶を呼び覚まし、意図的に「個」へ与え、発生したものだ。

この星の光と闇のバランスを整え、調和へ導くために。

今の地球で言われている「奇跡」や「不思議」という現象などは、元来は、それが自然であった。霊化と物質化、身体の治療などは、愛をもって自然の力で行われていたのだ。現代の地球人が見たならば驚くほど簡潔に。

そして、二元論の通り陰と陽、つまり光と闇は一つ処に同居できる。ただそこに在るだけならば。だが、どちらかが一方へ激しく干渉した場合、そこには歪が生じてしまい、自然であるべきものが自然ではなくなってしまう。
それは意図的な戦争であったり、ある時は災害として、この星でも発生しているものだろう。ある災害は、まさか意図的とは気づかぬうちに。

星や国を「ひとつの住居」として考えてみてくれ。いつも片付けてキレイ好きな人(光)と、いつも物が散乱しそれが気にならない人(闇)。これが同じ住居の中では共存できても、ひとつの部屋だけに四六時中はとても住めない。そして、お互いが著しく干渉した場合にどうするか?争いが起こらぬよう住み分けるのみだ。部屋を分ける。それがシンプル、原理。

つまり、光と闇がそこにただ在るだけなら善も悪もない。(これが宇宙の自然状態)だが互いが干渉すれば、そこに善と悪が生まれ、「ただ在るだけ」であった自然が壊れる。激しい干渉を受け仕返しや恨みを持つと、それはさらに自然ではなくなってしまう。そして、敵に放った闇はいずれ自分へ返ってくるだろう。そうならない為の住み分け。

その住み分けが上手くできないように意図的にされている、あるいはされてきたのが、嬉しくも悲しくも楽しくも苦しくも、現在の複雑になってしまった地球に住む人達である。まやかしの金や物に踊らされて。

この世界は驚くほどシンプルな原理でできている。そして、複雑になればなるほどそちらへ作用する闇が生まれる。シンプルな光の方向、つまり自然との共存を取り戻すのは、もはや至難の業だろう。

今更、自然に還ろうとして、スマホも持たずにパンツ一枚で辺りをうろつけば、薄毛ポリスのケンちゃんにあっという間に逮捕されてしまう。

もう元居た場所、本当の自然には戻れないのだ。
「大きなリセット」でも起きない限り。
あえていうなら、星単位では無理でも一定のグループでは戻れるだろう。






ここからは、「個」にポイントを合わせよう。

上で述べた通り、個にも二元の法則にならい、光と闇が共存しているが、
実は個だけであれば、「光」だけの小さな一元になることが可能だ。それはまさに、自然にある花と同じように。

そして、相手の中に闇を見た場合、その相手の霊体だけを自分に抱き寄せ、自分の中でハグして溶解させる。それをまた相手に返す。これは意図してやれば、お互いが次第に「光」の存在になれるだろう。ケナーシ人のおれでも地球人の体でできたのだから、心でそう想えば簡単にできることだ。
小さな一元。一元の中に二元を含めてしまえば、意識がある人にかかれば、光も闇も自在になる。そして、人の体は「大きな一元」の縮小版だ。

この美しいが複雑な環境を、ただ心のままに楽しむことが目的の人間もいる。そして、バランスと調和を取ることが目的の人間もいる。目的は違えど、それぞれが正しい直感を感じて心のままに生き、それぞれの役割を終えることに変わりない。
おっぱいちんこを触りながら。そして愛と光を感じながら。


特別な存在などいない。とことん楽しみ、役割を感じろ。

正しいと思う直感を感じながら。

直感のアンテナはハゲが光で広げてやろう。

あとはただ、導かれる心のままに。


「さて、今日はどのエロ動画見ようかな~❤❤❤」


ハゲ小説#6 心のままに 03



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