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トラウマ体験のメリット・克服について

昨日の深夜、東日本大震災の余震と思われる地震がありましたので、この記事を書く勇気が出ました。

誰にでもトラウマはあると思いますので、酷いトラウマに悩んでいる時の、少しのメリットと、克服するためにこれからしようと思うことについて書きますので、参考にして頂ければと思います。

私のもっているトラウマは、現在、おそらく下記の3つです。

①自分の1歳半の時の経験

②娘が入院中、目の前で息をしなくなった経験

③東日本大震災

今日は、②について書こうと思います。

2010.12.10 入院中、目の前で娘が呼吸をしなくなった

娘は、出生時は健康でしたが、生後1か月過ぎより下痢と体重増加不良の症状、脱水症状になりました。

かかりつけの小児科を受診し、すぐに県内の病院の小児科に入院しました。

入院してすぐに点滴し、脱水は改善しました。入院中の主治医が点滴を外して退院へ、と判断した翌日、娘の顔色が白っぽくなり、かなり不調そうです。

何度も、主治医を3回コールし、娘の様子がおかしいと訴えましたがミルクは飲めている、との判断で点滴の再開はされませんでした。

夕方、ミルクの時間にミルクをあげていると、息が止まりました。

それからは、私は部屋の退室を促されて、家族、親戚を呼ぶように言われました。退室した病室の中では、娘は蘇生措置がとられ、点滴が再開し一命をとりとめました。

その後、大学病院に病院から緊急搬送されて治療されました。脳に後遺症が残る可能性を言われましたが、幸い後遺症は無いようです。

息の止まった原因は、高度脱水で口からの水分量より、下痢で出てしまった水分が多かったためだと説明を受けました。

結局、山形県内の医療機関では、病名が判らず、宮城県立こども病院で1年ぐらいかけて検査などをして頂き、「潰瘍性大腸炎」と診断されまして、10歳になった今でも治療しています。

その後、4年ほどは、こども病院に娘は入院して、私は看護して仙台にいる時間が年間をとおして、7~8割の生活が続きました。

トラウマ体験のメリット

辛い体験でしたが、しいてメリットを整理するこ下記のようなことがあります。

・その後、多少悪いことが起こっても、「あの時よりはまし」と思えて強く  なった

・自助努力で出来ることを努力して、自分の努力ではどうにもならないアンコントローラブルなことについては、くよくよ考えなくなった

・親の無力さを痛切に体験して「親は子供の人生をコントロール出来る」という考えは一切なくなった

・一度きりの人生を後悔の無いようにしようと思うようになった

・家族で過ごす日常の幸せを感じられるようになった

トラウマ体験の克服

こころの整理が出来て、トラウマは克服出来ていると日常生活では感じています。

でも、昨日のような地震の体験では、理論より先に、追体験の波が押し寄せて、身動きがとれなくなりました。昨日の地震は、3.11よりも、心理的には、もっと怖かったです。記憶が呼び出されて、何故か、もっと悪いことがおこる、という感情に支配されてしまいました。

同様に、今後、娘を目の前で失ってしまうかもしれない、という状況になった時は、まだ、私は冷静でいられる自信がありません。

PTSDの治療では、トラウマ体験を思い出さないようにしたり、逃げるよりも、安全な場所で思い出したり、疑似体験をして同じような出来事が起こっても安全、という脳の回路を構築しなおす治療がある、と聞いたことがあります。

自分のトラウマを意識して、体調の良い時に思い出したり、疑似体験したりして、もう少し脳の回路を構築し直そうと思いました。


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