京都いきもにあ🍁からの観光(?)遠征記🕷

2022年10月29〜30日
久しぶりに京都のみやこめっせで『いきもにあ』という生き物作家さん大集合のイベントが開催されました!

世の中には生き物好きによる生き物好きの為のこういったグッズ販売や推し生物を紹介するイベントが年に何度か行われていたりするのですが、そこでいつも私は【虫と和解せよ】をテーマにしたPOPな虫デザイングッズ及び書籍販売の日本野虫の会さんのブースをお手伝いさせていただいております。

沢山の方々と交流が出来てとても楽しく充実した時間を過ごせるので私はイベントのお手伝いが大好きです。
いつか私もグッズを作りたい、そう言いながらもう5年は経過している気が…

写真を撮ったり、標本を作ったりしていましたがそろそろ私も『自分で欲しいグッズを自分で作る』ところから始めようという気持ちです。

2日間に及ぶイベントは運営さんの細やかな気遣いやアナウンスにより、終始最高に楽しい時間だったなと帰りの飛行機で余韻に浸っておりました。(戦利品は後日ツイートしまっす𓆦)

イベント2日目の打ち上げは京都の美味しいご飯を食べて喫茶店で翌日の観光の打ち合わせ。

雰囲気のある喫茶店

元々イベント後の翌日はどこか観光しようかと話しが出ていたので紅葉の見られる場所やお茶屋さんを探していた私でしたが、

ご一緒する虫のお友達が
「京都周辺に住んでいるヒトエグモと言う変わったクモが居るので探しに行きませんか?」
と提案してくれた事で、
私の観光地を調べる手はピタリと止まり
気付けばヒトエグモ探しの事しか考えられなくなり、3人は予定通り?観光(?)の予定を立てたのでした。

荷物が多くキャリーケースをロッカーに入れたいので一旦京都駅に集合することに。
京都駅には阿闍梨餅が売っているのを知った私は開店凸で阿闍梨餅買いに行きましょう!と提案し採用してもらえました。笑

無事、阿闍梨餅と朝ごはんのおにぎりを得た3人は荷物をロッカーにしまい、

ヒトエグモの事を教えてくれた虫のお友達ここに居そう!と言う場所まで色々調べて絞ってくれて、3人はとある神社へ辿り着きました。

うわ…メンテ中だ…
出鼻をくじかれ、詰みかなと思ったのですが、

アドバイスをくれたクモのお友達は
「石の燈籠の隙間とかに挟まってるらしいですよ」と言っていたし、
事前に写真なども見ていて、ペラッペラの変わったクモだと言う前知識があった為
とりあえず入口の燈籠の隙間をいっちょ覗いてみっかァ!と覗くと…

まさか

「ハア!?え!?コレじゃない?!」


なんと開始ひと覗きで見つけてしまったのです🤣

み、見えますか?ペラっと石の隙間からこちらに覗く脚が。

これはこれは。

あらかじめ調べていただいた場所という事もあり、初手での発見にかなり密度が濃いのかもと全員の期待が高まります。

前日の夜の打ち合わせの際も
居そうな場所が絞れた時にはもう
「こりゃ〜阿闍梨餅モチモチしながら勝ち確っしょ🍡」とかもの凄いいやらしい感じで話してたけどまさか本当にこんな…え…

このクモ尊…は…?(自我の崩壊)

発見してからというもの、3人は燈籠の隙間覗き大好きクラブと化してしまいます。
その後も隙間をスマホライトを用いて覗くと何頭か居るいる。
※探す際は周りの迷惑にならないよう細心の注意を払っております。

あれだけ「見れるっしょ✌️🍡」とフラグを立てたにも関わらずまさか本当に見られるとは思わずウッキウキで撮影しまくる3人。

しかしこのクモ、脚先が見えるだけで全然出てきてくれないよ〜🥺
と諦めかけて困っていると、
発案者のお友達が松葉を用いて
職人の松葉さばきでヒトエグモを取り出してくれたのです。

松葉職人が出してくれたヒトエグモ



うひゃぁあーマジか!最高!?

驚きのペラペラ感

うっっっす。何これ?!


普段石の隙間に居るので外敵に狙われる事が少ないのか、その動きはなかなかにマイペース。
外に出されても余り焦る様子はなく静止しておりとても撮影しやすいのでiPhoneで激写。
カメラを持ってまた来たい😭

その後別口から神社に入る事が出来、裏は工事していなかったため、ここでやっと朝ごはん🍙と勝利の阿闍梨餅をいただくことに。

キラキラ

美味すぎる。
なにより出来たての阿闍梨餅のニッチりした歯応えうんま。モッチリでは無い。ニッチり。何これすご。
空気は綺麗でヒトエグモも見られてご飯も和菓子も美味しい。はぁ〜🍵
紅葉はほとんど見無かったけれど、
比べ物にならない物凄い満足感。
もうヒトエグモで頭がいっぱいだぜ!

腹ごしらえを済ませ、
ありがとうございますとお賽銭を入れて手を合わせた後、もう少しだけ神社の中を散策させていただくことに。

すると、なんということでしょう。

めちゃくちゃ居る。

燈籠覗き大好きクラブ活動再開。

入口よりも見やすい場所に
ヒトエグモの卵嚢も赤てやも成体もいっぱい居る😭なんだこれは!奇跡?


ヒトエグモの卵嚢だ!


このクモが好む環境はどうやら
・風通しが良い
・アリや他の虫が余りいない燈籠に多い
・水平にぺったりとした石や木の隙間
と言った感じでした。

このクモはかなりの歴史ある虫のようで、
古くからのこういった景観が大切にされている場所だからこそ生き残ったのでは無いかと言われているそうです。

ヒトエグモに夢中になっていて、気付けば蚊に囲まれボコボコにされた3人。

最後は痒いぃ痒いぃ〜お許しをー!と蚊から逃げる様にその場を後にするのでした。

その後も、野外で虫を探しながらギリギリまで観光して解散。

最後に見つけたクチベニマイマイ🐌


野外の虫たちはどんどん姿を消して、
次の春を迎えるべく密かに身を隠しているようで虫好きにとってはちょっぴり寂しい季節の訪れを感じさせられるのでした。

また行きたいな。

最後までお読みいただきありがとうございました🍁🍂🍃

ハエ目ハルカ

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