見出し画像

2023/05/31 そんな希望は早い段階から棄却した

第16回GA文庫大賞に投稿しました。長編一本。

42×34という書式、書き始める前の段階では毎回100枚を目安にプロットを置き、書いていくうちにやむを得ずに二割程度オーバーさせるようにして、なにかと言いがちな「100枚に収めようと思ったのに何故か120枚になっちまった...」をわざとやってる。このくらいバッファを設けておかないと、やっている最中に不安すぎて気が狂うから。
結局、投稿時の分量は125枚と贅肉が乗った。
そういう風に遊び前提に組んでるのに、序中盤の地盤の硬さには毎回参ってしまう。わからんすぎる。一行書くのに五分かかったりする。一日かかることもある。で、後で見直した時に削除したりする。

あちこちの小説ノウハウに書いてある、どうせ後で推敲するのだから、初稿はとにかく何も考えずにやり通せ、という謂いはとにもかくにもそうなのだが、私の場合は、改稿しているはずの未来の自分なんか一ミリも信用していないので、最初から決定稿のつもりでやっている。どうせ、書き終わった後の自分は頭がおかしくなっていて、誰も気にしない整合性や台詞回しをぐじぐじ気にしたり、「こんなの誰が読むのか」といういらない不安にのたうち打つのに大忙しなので、書いている時点で期待するほどのパフォーマンスを見込めない。後の自分がなんとかしてくれる、そんな希望は早い段階から棄却した。
それでも結局、多くを直したと思う。最初に縄張りがかっきり固まっていれば、後で俯瞰した時に整えやすいというのはある。つまり、終わった後から振り返ってみれば、最初に全力でやったものが最低限のラインになる。控えめに考えて、こんな見通しをわけもわかってない初稿の段階で意識するのは嫌すぎると思う。

作業環境に、今までカフェを使ってたけど、今回はにっちもさっちいかなくなってコワーキングスペースを借りるようにしたら、少し集中できすぎて危ない感じがした。割高なので今までの廉価な環境に戻れなくなるも困る。

今は何も考えることができず、というか、年が明けてからこの方、ずっと考えづくめだったので、バカみたいにゆっくり過ぎていく時間を何もしないでぼーっとすることすら、却って面白い段階にある。
ゼルダの新作が出たけど、今のメンタルとスケジュールでは手をつけるのは7月以降……だと思うんだけど、はっきり言ってやるのが怖い。昨年、エルデンリングに沈んで、思うようにならなかったトラウマが、楽しみにしてるゲームに対する食指を鈍くした。とっとと次に書く小説を考え始めないと発狂の恐れがあるため、その辺りへの対応が問われる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?