【エッセイ】いつでも「見頃」でいい
「紅の葉」と書いて「もみじ」。
この漢字表記は「紅葉の見頃は葉っぱが紅に染まる秋」という一般的な認識の表れなのでしょう。
だけど、私は新緑のモミジの葉も大好きです。
先日通りかかった道で、見事なモミジの木に出会いました。見上げて撮ったのがこちらの写真。
木漏れ日に輝く若葉は、風に揺れるたびにキラキラと煌めきます。無数の眩い星形に頭上を覆われて、まるでプラネタリウムにでもいるような気がしました。
逆に、桜の見頃は花咲く春という認識が一般的ですが、私は葉が色づいていく秋の桜も好きです。
こちらは、そんな色鮮やかな桜の落ち葉から書いた詩です。
世間でいうところの「見頃」は、多くの人たちが同じように感じているだけあって、もちろん美しい。そのうえで、さらにいつだって自分の「見頃」があれば、世界に美しいものがどんどん増えて楽しいな、と思うのです。
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