生きづらさを抱えている人たちにVol37

誰かにとっての「誰かに」なれたら

今日は、誰かにとっての「誰か」になれたら、ということについて書きます。

悩んでいる人、話を聞いてもらいたいと思っている人、誰かに助けて欲しいと思っている人・・・そんな人たちにとっての「誰か」に私たちがなれたら、素敵なことではないでしょうか?

私は、統合失調症です。18年前、34歳の時に発病しました。発病してからは、大好きだった仕事をやめざるを得なくなり、離婚を経験して、息子たちに会えない淋しさから、自殺未遂もしました。離婚してから、京都に戻ってからは、パチンコや、男性にも依存しました。本当にボロボロの私でした。

でもそんなボロボロの私を突き放さずに支え続けてくれた友達がいます。友達というか、親友です。中学校の時からの親友さくらです。彼女は、発病した。励ましてくれるだけでなく、時には、厳しいことも言ってくれる。励ましてくれるだけでなく、時には、厳しいことも言ってくれうさくら。彼女の存在は私に、生きる力を与えてくれました。さくらには心から感謝しています。

一人でもいいのです。そうたった一人でもいいのです。辛い時、苦しい時、悲しい時に、その気持ちを聞いてくれる人が、一人でもいてくれたら…きっと私たちは救われます。心が壊れずにすみます。

「誰か」が、話を聞いてくれたら…寄り添ってくれたら、辛さも苦しみも悲しみも半減すると思います。「また一歩踏み出してみよう」と、思えるでしょう。

さくらだけでなく、たくさんの人が私を支えてくれました。私は幸せです。支えてくれた一人一人に感謝です。

そして、今度は、私自身が誰かにとっての「誰か」になりたいと思っています。「誰か」になって、徹底的に話を聞きたいと思います。聴いてもらえることで、人は救われるからです。

自分にとっての「誰か」だいること。そして、誰かにとっての「誰か」でいること。それは、とても大切なことだと思います。

私のように統合失調症や心の病気を抱えた人を対話で治療する、オープンダイアローグというアプローチがあります。そこで求められることは、「徹底的に聞く事」です。アクティブリスニングと同じです。「徹底的に聞くこと」は、それほど大切なのです。

オープンダイアローグについては、斎藤環医師の著書「オープンダイアローグとは何か」をアクティブリスニングについては、赤羽雄二さんの著書「自己満足でない『徹底的』にきく技術」を読んでみてください。どちらも素晴らしい本です。

日本でも、斎藤環医師など、オープンダイアローグによる治療を取り入れている医師はいます。でも、まだまだ、薬物治療が主流です。この流れが変わっていくことを私は願ってやみません。薬だけでは、精神疾患は、治せないからです。

薬と意志の力だけでは、完全には病気は治せません。私たちが、信頼できる「誰か」に話を聞いてもらうこと。それが大切です。そして今度は、信頼できる「誰か」になること。それが大切なのです。

精神疾患になって、まるで真っ暗なトンネルの中を歩いているような不安な気持ちでいる人たち…大丈夫。必ずそのトンネルを抜け出せる日が来ます。そのために、人にしっかり話を聞いてもらいましょう。そして、人な話を徹底的に聞きましょう。なにかが変わります。必ず変わります。

あきらめないで!

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。


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