生きづらさを抱える人にVol1

カウンセリングを受けてみよう

ブログのタイトルを「統合失調症を生きる」から、「生きづらさを抱える人に」に変えました。統合失調症の人に限定したメッセージではなく、鬱病や摂食障害などその他の精神疾患を患っている方や、診断名はついていなくても、なにか生きづらさを抱えている人たちに、私の経験したことや、思っていることをお伝えしたいと思ったからです。

一回目の今日は「カウンセリングを受けよう!」ということをお伝えしています。カウンセリングと聞いて、どんなイメージを持たれますか?こちらの話すことを傾聴して、耳障りのいい言葉を返してくれる。そんなイメージを持たれる方も多いと思います。カウンセリングのスタイルは色々だし、カウンセラーの力量もピンからキリまであると思います。

國分康孝さんは、、カウンセリングとは、「言語的、非言語的関わりを通して、行動の変容を試みる、人間関係である」と言っています。カウンセリングを受けた人が、行動を変えられるような、そんな関わりをカウンセラーとしていくことが大切なのです。國分康孝さんは、カウンセリング心理学が専門の先生です。YouTubeで、「國分康孝の談話室」「新國分康孝の談話室」というチャンネルで、カウンセリングの事や、物事をどう受け止めて、表現し、どう行動していったらいいかということについて、とても分かりやすく解説しておられます。お時間のある時にご覧になって下さい。

私は、統合失調症です。精神科に5回の入退院を繰り返し、仕事を失い、離婚し、オーバードラッグによる自殺未遂も経験しました。パチンコにのめりこみ、ギャンブル依存症一歩手前まで言ったこともありました。本当にメチャメチャだったしボロボロでした。

でも、今は、一人暮らしをして、週に二回ですが、介護施設で働いています。多少の波はありますが、精神状態も落ち着いています。もちろん今も精神科に通い、月に一回医師の診断を受けて、薬を処方してもらい服薬しています。週に一回は、クリニックの担当のスタッフさんの面談も受けています。

統合失調症との付き合いは、約18年になります。そんな私の患者としての経験から思うこと、それは「薬だけでは、統合失調症などの心の病気は治せないのではないか?」ということです。

もちろん薬を否定するつもりはありません。私もなりましたが、統合失調症の陽性症状などは、薬で抑えることが必要だということも分かっています。でも、「薬だけで、病気はよくなるの?」と、疑問に思うのです。

私は、クリニックのデイケアにも通っています。そこで出逢った患者さんの多くが、心の傷を抱えています。親からの虐待や学校や会社でのいじめなど、その傷は様々ですが、深く傷ついた経験を持っています。その傷を根本的に治さずに、薬だけを服用して、果たして病気は治るのか?というのが、私の疑問です。

幸い私の主治医も、担当のスタッフさんもとてもいい方です。二人の力で、かなり私の病気はよくなりました。

でも、私の心の傷を治してくれたのは、カウンセリングのおかげでした。カウンセラーの先生と一緒に、自分の心と向き合い、考えることにより、自分自身で心の傷あい、あい、そして癒していきました。私はとてもラッキーでした。おかげで、働けるまでに回復しました。

私のカウンセリングの先生は、上倉妙さんという60代の方です。アルコール依存症だった元夫からの言葉の暴力に悩み、自身がカウンセリングを受け始めて、カウンセリングを学び、橘大学の通信課程で心理学を学ばれた方です。最初、「ちょっと怖い人かも」と、妙さんの事を正直思いました。でも今は、全幅の信頼を置いています。週に一度のカウンセリングの時間が、とても楽しみです。毎回、たくさんの気づきと学びがあります。

私は、カウンセリングは、「心の棚卸」だと思っています。痛みも傷も引っ張り出して、癒す。そんな作業だと思います。

正直、カウンセラーと呼ばれる人は、ごまんといるし、その力量もピンからキリまでだと思います。玉石混交だし、自分との相性もあると思います。費用の問題もあります。

でも自分が、心の痛みを傷を癒して、前に向かっていくきっかけにするなら、カウンセリングを受けることは、とても有効だと思います。

傷ついたままでいいですか?
飛びたてないままでいいですか?
勇気を出して一歩踏み出してみませんか?

最後まで読んで下さってありがとうございました。


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