統合失調症の私が伝えたい5つの事Vol64

4つ目は、「アクティブリスニングをしよう」ということである。

統合失調症をはじめ、精神障害を抱えていたり、生きづらさを抱えている人の多くが、自己肯定感、自己重要感がとても低い人が多い。「どうせ自分なんて」と、自分を卑下する人が多い。「自分の事を分かってもらえない」というあきらめのような気持ちを抱いている人も多い。コミュニケーション力に課題を抱えている人も多い。

『人は話し方が9割』の中で、著者の永松茂久さんは、「話し方において一番大切なことは、聞くことである」と言っている。そして、「聞くことに徹すれば、人生そのものが変わる」と言っている。

聞くことに徹すること、徹底的に聞くためのスキル。それが、アクティブリスニングである。

アクティブリスニングを提唱されている、赤羽雄二さんは、著書の「自己満足ではない『徹底的に聞く』技術」の中で、「アクティブリスニングとは。真剣に徹底的に相手の話を聞き、質問もしながら理解を深めること」だと言っている。「相づちをうちながら、相手の目を見ながら、心から関心を持って、真剣に徹底的に話を聞きます」とも言っています。

そして、「人の悩みを聞き、楽にしてあげることを続けていると、確実に人間力が上がっていきます。自分の悩みを相対的に見て、前よりずっと客観視できるようになっていくからです客観視できると、世の中にはいろいろな人がいることが分かり、色々な価値観があることが分かり、そのどれがいいとか悪いとか、自分と違うからよくないとか、そういうものを超越できるようになっていきます。許容できる幅が広がる、多様な価値観への理解が深まる、それが人間力が上がっていくことだろうと思います」とも言っている。

「人間力が上がる」、素晴らしいことだと思う。

病状が今より重かった時に、私は、手あたり次第に電話をかけて、自分の話を聞いてくれる人を見つけては、自分の言いたいことを一方的に話していた。相手はさぞ迷惑だったことだろう。

でも、「自己満足ではない『徹底的に聞く』技術」を読んだり、金曜日のKyoko Iwata さんが開いている、アクティブリスニングのルームで、アクティブリスニングを学んで、そして実践することによって、私は確実に変化した。良い方へと変化した。

人の話をとにかく徹底的に聞く。そのことによって、相手との距離が縮まった。強く深い関係が築けるようになった。何年もの付き合いだった人が、今までしなかった、深い話をしてくれるようになり、悩みを打ち明けてくれるようになった。その他にも色々な好循環が生まれるようになった。

本で学んだだけでなく、Kyoko IwataさんのClubhouseのルームに入ってお話を着たり、自分も話したりすることで、アクティブリスニングが、自分の中でより深く、定着するようになった。赤羽さん、そして、Kyoko Iwataさんに感謝している。

人間力が上がれば、コミュニケーション力が上がれば、統合失調症やほかの精神疾患を抱えている人、生きづらさを抱えている人の悩みもかなり解消すると思う。人は変われるのだ。徹底的に聞く事、それには道具もいらない。お金もかからない。今すぐ始められる。

徹底的に聞く聞くこと、アクティブリスニング。そのスキルを身につけるだけで、人生が変わるのだ。学んでみたいと思った人は、赤羽さんの著書「自己満足ではない『徹底的に聞く』技術」を読んでみて欲しい。そして、Kyoko Iwataさんの金曜日の12:15Pmと21:05pmのClubhouseのアクティブリスニングのルームに入ってみて欲しい。自分を変えられるのは、自分自身なのだ。

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