相手を活き活きとさせる

「聞き方の一流、二流、三流」 松橋良紀さん著
「自己満足ではない『徹底的に聞く』技術」 赤羽雄二さん著


歳の瀬

昨日は、年内最後の仕事の日でした。私は介護施設で介護補助の仕事をしています。統合失調症をオープンにしたオープン就労です。

昨日仕事に行ったら、Aさんという女性の利用者さんが一昨日亡くなったと聞かされました。火曜日には元気で施設に来られていたのに…原因はわかりませんが、突然亡くなられました。ショックでした。

でも落ち込んでいられないくらい、昨日も仕事が忙しかったです。Aさんのように、次にもう会えないという事もあるのだと思って、心を込めて、働かせてもらいました。

仕事を終えて、家に帰って昼食を食べてからは、野菜やお肉など、年末の食材を買いに行ってきました。お正月に次男が来てくれるので、そのための買い物です。

普段お寺で、僧侶になるための修行をしている次男。一緒にご飯が食べられる機会はなかなかないのです。喜んで食べてくれたらくれたら嬉しいです。

3日は、次男のお友だちも来てくれます。すごく素敵な子。若い子ってどんなこと考えているのかなあと興味津々です。私がしゃべりすぎないで、しっかり話を聞きたいと思います。はい、今聞くことについて学んでいるので(笑)。学んでいることをを生かしたいです。

今日も「聞き方の一流、二流、三流」と「自己満足ではない『徹底的に聞く』技術」で、聞くという事について学びたいと思います。


ペーシング

「共通点があると『安心しても大丈夫そう』『信頼できそう』『なんだか好感を感じる』という感情を持ちやすいです」

「一流は共通点は見つけるものではなく、作り出すものだと知っています」

「相手と波長を合わせて『この人と自分は似ている』と感じさせる技術を、一流は常に使っています」

「共通点を作るべきポイントは3つあります。

①言葉を合わせる
②声の使い方を合わせる
③身体の使い方を合わせる

これら3つの要素を、相手のペースに合わせることから、心理学用語で『ペーシング』と呼びます」

「一流は、3つのペーシングを使いこなしています。これをマスターすると苦手な人がいなくなりますし、仕事や交渉事もとてもスムーズになります」

「一流は、3つのペーシングを使いこなす」


オウム返し

「相手との共通点を作ることで、波長が合っていきます。という事は、波長が合わないと思う相手には、あなたが無意識に波長を合わせないようにしているのです」

「言葉を合わせるのは簡単です。オウム返しをすればいいのです」

「相手との信頼関係が築かれる前には、自分の意見を口にせず、相手が使っていない言葉を使わず、とにかく相手が口にした言葉だけを丁寧にオウム返しをすることに集中します」

「よけいな意見やアドバイス、よけいな質問をしたくなってしまう人ほど、オウム返しを意識してください。オウム返しは、あれこれ言いたくなったり、あれこれ質問したくなるのを封印するのに、とても効果的です」

「次のようなオウム返しはいけません。

『昨日の日曜日に、家族4人で、バーベキューに行ったんだよ』
『へー。日曜日に家族4人で、バーベキューに行ったんだ』

文節でオウム返しをすると長すぎます。長すぎると、相手の話すリズムを崩して邪魔してしまいます」

「オウム返しの基本は、単語一つです。この場合なら、『へー、バーベキューに?』で十分です」

「単語一つだけ拾って返す練習をしてみてください。リズムよく会話が展開します」


オウム返しをすると、相手は心地よく会話ができると思います。赤羽雄二さんは「自己満足ではない『徹底的に聞く』技術」の中で、「アクティブリスニングすると、相手がすぐに活き活きします」と書いておられます。

「特に元気のない、自己肯定感の低そうな方、これまでつらいことがあったのだろうなあという方には効果的です。人は決して孤独で生きていく動物ではないんだな、誰かに話を聞いてもらうのがこんなに大切なことなんだな、というのが正直な感想です」

「こちらが先入観を持たずに、心よりアクティブリスニングをしてさえしてあげれば、警戒心が薄れてかなり短時間で心を開き、話し始めてくれます」

「その瞬間に、誰でも活き活きとします。輝き始めます」

「『人としてあなたを尊重しています。大切だと思っていますよ』というメッセージが一瞬のうちに伝わるのだろうと想像しています」

「これって、生きていて最上級に楽しいこと、嬉しいこと、また大切なことの一つではないでしょうか」


オウム返し、アクティブリスニングがしたい

ここまで、「聞き方の一流、二流、三流」、 「自己満足ではない『徹底的に聞く』技術」を読んで、
「オウム返しがしたい」
「アクティブリスニングがしたい」
と思いました。人の話をしっかり聞くだことそれが、相手を心地よくさせその相手を活き活きとさせることができるのです。オウム返し、アクティブリスニングをしたいと思いました。

「人は聞き方が9割」の中で、永松茂久さんは「すべての人が一番初めに求めているもの、それは安心感である」とおっしゃっています。そして、「『自分は人に安心感を与えているか?』を常に意識する」とおっしゃっています。

そうなのです。安心感です。安心感が欲しいのです。自分の言葉をオウム返しで受けとめてくれて、返してくれる。徹底的に自分の話を聞くアクティブリスニングをしてくれる。そのことで安心感を得たいのです。

赤羽さんのおっしゃるように、人は孤独では生きていけません。樺沢紫苑さんは「孤独=孤毒」だとおっしゃっています。私たちは誰かと繋がっていたいし、人に受けとめてもらって、自分に関心を持ってもらっているという安心感を求めているのです。

「聞くこと」について、学ぶことが出来て良かったと思います。そして学ぶだけでなく、実践していきたいです。

今日の夜は、中学校・高校の時の同級生の忘年会があります。久しぶりに会う友達もいます。絶対にテンションが上がってしまい、喋りまくりたくなる私ですが、それをぐっとこらえて、友達の話をしっかり、オウム返しして、アクティブリスニングしたいです。

「聞くこと」。それは本当に奥が深いです。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。

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