人の話を「徹底的に聞く」ということを学んで
「自己満足ではない『徹底的に聞く』技術」 赤羽雄二さん著
「人は聞き方が9割」 永松茂久さん著
「聞き方の一流、二流、三流」 松橋良紀さん著
「聞く」ということの大切さを痛感
皆さんは、話を聞くということが得意ですか?
実は、私は「聞く」ということが、とても苦手なのです。つい喋りすぎてしまいうのです。沈黙になると、その沈黙が怖くて、
「何か言わなきゃ」
と相手を質問攻めにしたり、全然違う話題の事を話したりしてしまう事もよくあります。また、相手が話している時に、別の事を考えているという時もあります。
そんな私は、いま、「聞く」ということ、相手の話を「徹底的に聞く」ということを学んでいます。そして実践しています。
それによって、好循環が生まれています。
どのように私が「徹底的に聞く」ことについて学んでいるか?そして、「徹底的に聞くこと」大切さを痛感したことについて書きたいと思います。
アクティブリスニング
私は、昨年の2月から、Clubhouseのシモトリマコトさんが開いておられる、ゼロ秒思考のメモ書きのルームに入って、毎朝、「ゼロ秒思考のメモ書き」をしています。「ゼロ秒思考のメモ書き」は、元マッキンゼーの赤羽雄二さんが提唱されているメソッドです。この「ゼロ秒思考のメモ書き」を実践することによって、思考がクリアになり、悩むことも少なくなりました。
その赤羽雄二さんが提唱されているもう一つのメソッドが、アクティブリスニングです。
赤羽雄二さんの著書「自己満足ではない『徹底的に聞く』技術」によると、アクティブリスニングとは、
「真剣に、徹底的に相手の話を聞き、質問もしながら理解を深めること」
です。真剣に、徹底的に聞く。例えば相手が、
「カラスは白い」
と言えばそれを否定せずに、
「そうなんですね。カラスは白いのですね」
と、まず受けとめることが大切なのだそうです。
アクティブリスニングは、簡単にできるようで、とても難しいし、奥が深いです。そして、赤羽雄二さんによるとアクティブリスニングは、仕事においてもプライベートにおいても、問題の大半を解決してくれるのだそうです。
赤羽さんの著書の「自己満足ではない『徹底的に聞く』技術」は何度も繰り返し読みました。大切だと思ったところには、蛍光ペンで線を引きながら読みました。
そして、アクティブリスニングのエヴァンジェリストのKyoko IwataさんのClubhouseのルームにもできるだけ入って、学んでいます。超朝型人間の私は、金曜日の夜に起きていられずに寝てしまう事も多いのですが、起きている時はできるだけ入るようにしています。
このルームでは、その週「アクティブリスにどう取り組んだか?」「アクティブリスニングに取り組んで、どんないいことがあったか?」「これからどんな取り組みをしていきたいか?」ということをメモ書きしてシェアし合います。Kyokoさんをはじめ、モデレーターの方がポジティブフィードバックを下さいます。とても素敵なルームです。
このKyokoさんのアクティブリスニングのルームで、「徹底的に聞く」ということについての学びを深めることができて、成長することができました。
赤羽さんのClubhouseの土曜日のルーム、「なんでも相談カフェ」では、赤羽さんに直接相談することができます。赤羽さんのフィードバックがとても参考になります。他の相談者の方への赤羽さんのアクティブリスニングを聞くことも、とても学びになります。
話を聞いてくれてありがとう
そんなアクティブリスニングを、長男のお嫁さんの話を聞く時や、長男お話を聞く時に心がけました。
実は以前、長男おお嫁さんや、長男にアクティブリスニングができずに、二人にいっぱいアドバイスしてしまって、私への信頼残高がマイナスになってしまったという苦い経験があります。それを私はすごく後悔していました。だから今回は慎重に、理解に徹することを心がけました。
私が外出中に、ちょっと込み入ったメッセージが長男のお嫁さんから何通も届きました。放っておけなかったので、家に帰ってから、お嫁さんと電話で話しました。かなり長い時間電話で話しました。彼女の長男への不満や私の元夫への不満を私なりにしっかり聞きました。
「そうなんやね」
「そう思ったんやね」
「辛かったね」
「わかるよ」
と、共感しながら聞きました。長男のお嫁さんの話を徹底的に聞いたら、
「あー、なんかお母さんに話したらスッキリしたなあ」
と、彼女は言ってくれました。
ホッ。そうホッとしました。
「また話聞いてくれますか?」
「もちろん。いつでも聞くよ。私で良ければ」
「わーありがとうございます」
そう言って、彼女は電話を切りました。アクティブリスニングを学んでいてよかったと思いました。
そして長男から電話がかかってきました。長男と話すのは、お正月以来です。30分くらい話しました。長男にもアクティブリスニングを心がけました。
お嫁さんとの関係にかなり悩んでいる様子の長男。ノドから出そうになるアドバイスの言葉をぐっと飲みこんで、とにかく彼の話を真剣に徹底的に聞きました。
「そうなんや」
「それはしんどいね」
「辛かったね」
「わかるよ」
と、お嫁さんの時と同じように共感しながら聞きました。長男は、時々笑い声をあげて、リラックスして話してくれるようになりました。
「おかん、ありがとうな、話を聞いてくれて」
と長男は、本当に嬉しそうに言いました。彼がそんな言葉を私に言ってくれたのは、初めてでした。私も嬉しかったです。長男との間にあった壁が壊れたというか、お互いの距離が縮まった気がしました。
「また、話聞いてな」
「もちろん」
「京都にも行くけえ」(長男は博多に住んでいます)
「うん、楽しみにしているからね」
そう言って電話を切りました。清々しい思いがしました。
アクティブリスニングを学んで
ブログの冒頭でも書きましたが、私は、話を聞くのが苦手で、ついしゃべりすぎてしまいます。それで、相手との関係がこじれてしまったこともありました。そんな自分を何とかしたくて、アクティブリスニングを学び、取り組み始めて、1年が過ぎました。
この1年、私なりに努力しました。とても素直な気持ちで、アクティブリスニングに取り組んできました。そのことによって、私は成長することができて、人間関係に好循環が生まれました。
赤羽さんの本以外に、永松茂久さんの「人は聞き方が9割」という本や、日本聴き方協会の代表理事の松橋良紀さんの「聞き方の一流、二流、三流」という本も購入して学びました。
人は、話したいのです。聞いてほしいのです。自分を理解して欲しいのです。そして、真剣に徹底的に聞くことによって、よい関係が相手との間に築けるのです。
長男のお嫁さんや長男との間でのように、信頼残高がゼロやマイナスになって一度は壊れてしまった人間関係も再構築することだってできるのです。
真剣に聞く。
徹底的に聞く。
これからも、私は、アクティブリスニングを学び、取り組んでいきたいです。よりよい人間関係を築いていくために。
最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
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