『BLACK SMITH』観劇しました!
2024年5月19日㈰ 今年初舞台鑑賞です。
観てきたのはいつもの推し劇団、壱劇屋東京支部の『BLACK SMITH』。再演だそうです。観られて良かった〜! 最高でした👏
物語も殺陣も良いが、本当にキャラクター達が魅力的✨こんなにいるのにこんなに色んな登場人物たちに心を奪われるって凄いですね!
以下、あらすじです
国の最高権力者「中御門」の命令で、「貫地谷 兼光」は国1番の侍と共に酒呑童子討伐に向かった。しかし彼は酒呑童子側に寝返ったらしい。それでも主人公の「振」は師匠がそんなことをする筈がないと否定する。
そんな中、中御門に招集をかけられた7組の鍛冶師とそれを武器に戦う繰り手のバディ、或いは鍛冶師兼繰り手の者たち。中御門は天神から賜った聖用鉄で武器を作り戦うよう命じた。
鍛冶師と繰り手は鬼と酒呑童子との戦いに赴く。しかし酒呑童子も他の鬼たちも自分たちは人間だと告げた。振の師匠である貫地谷は酒呑童子らと対話し彼らが自分たちと変わらぬ人間であると知り、彼ら戦うことを止めたのだった。更に、人間を鬼に変えたのは天神だったことを知る。
この事実を知った振と、彼女に協力する鍛冶師・繰り手たちも鬼たちに向けていた武器を下ろした。
しかし天神から渡された聖用鉄とは天神の加護であり、呪いでもある。それを用い作られた物を使用した人々は、次第に狂ってしまう。
振と酒呑童子、そして聖用鉄で武器を作らなかった鍛冶師たちは協力し、天神を倒しに向かうのだった。
個人的に思うこの作品の見どころは師匠「貫地谷 兼光」を信じ続けひた走る主人公「振」の成長と、個性豊かな鍛冶師とそれを使い戦う者のバディですね。
バディもの好きな人、この作品が気になるのではないでしょうか?
この作品には刀鍛冶だけではなく、銃鍛冶師、ブリキ鍛冶師、農具鍛冶師、大工鍛冶師、鍋鍛冶師、金・銀細工師、鋏鍛冶師が登場します。
刀と銃と鋏とブリキと金銀はともかく、鍋と農具と大工はそれを武器に戦えるのだろうか……?(農具と大工はギリギリ行けそうだが鍋……?)と思っておりましたが、戦えます! (一部鍛冶師を除いて)皆戦います! いやあ、格好良かったです。
私が好きなバディは鋏鍛冶バディの母娘と農具鍛冶の2人組ですね! この2組の関係性は尊い。
鋏鍛冶師の娘(体は男性ですが、心が女性なのであえて娘と書きます)に向けた母のとある台詞は作中全編を通して1番印象に残っています。
「お母さんが子どもに負けるわけないでしょうが!
お母さんが子どもに殺されるわけないでしょうが!」
母を守る為と言いながら、娘は天神に操られ都に向かおうとする。母は必死にそれを止めようとする。止めようとするけれど止められない。しがみついても振り払われ、攻撃され突き飛ばされ、それでも愛する娘を守りたい母は、ボロボロになりながらも必死になった。母として「守りたい」という思いがある。しかしそれ以上に自分を傷つけ殺してしまえば、後で娘自身が絶対に悲しむのを知っているから。そう叫びながら娘を一度殴り、正気を取り戻させた。
それまでもその後も母娘が互いを大事にしている言動は沢山ありましたが、この部分が1番刺さりました。
好きなバディもう1組について。
農具鍛冶師の女性とそれを武器に戦う農民の男性のバディでした。口は悪いけど実は優しい鍛冶師と、めちゃくちゃ強くて鍛冶師のボディーガードも務める農民。実は両片想いの関係だったのかもしれない。そんな気がしたのは農具鍛冶師の女性が銃鍛冶師に撃たれて死んだ(と私と農民の男性が思った)シーンでした。
撃たれる瞬間農民の男性を呼ぶ農具鍛冶師の呼び方がとても切なかったです。間に合わなかった農民は血塗れできっと穴だらけで倒れている農具鍛冶師の女性を見て嘆くものの、立ち止まるわけではなく泣き続けるでもなく、彼女が今の自分に言うだろう言葉を自分で良いながら立ち上がり、彼女の形見(にはならなかった)タバコを咥えてまた戦いに行きました。泣くってそんなん……
そして農民、私の印象では今回最も軽やかでアクロバティックでした。優しい男性だけどアクションが最高に格好良かったです。スタントマンとかできそうでしたね。
上記のシーン、農民の隣に立つ彼女が言った言葉を農民が繰り返して言う演出はCGも無い映像の切り替えも無い舞台ならではだったと思います。
「死んだと思った」と書いたとおり、実は生きていました。良かったあああ!
そして残念ながら見逃していたのですが、どうやらエンディングで農民の男性が鍛冶師の女性にプロポーズしたらしいですよ。千穐楽では鍛冶師の女性、指輪していたらしいですよ。知らなかった……そして見たかった……末永くお幸せに!! ワードレスこの2人で1本書けるのでは? と思うのですが如何でしょうか? ダメですか??
千穐楽までは農民がプロポーズしていたけどプイってされちゃったらしいです。でもめちゃくちゃ嬉しそうなお顔だったらしいです。尊いな。ツンデレお姉様大好きです。御祝儀包ませてください。
好きバディの話をしてきましたが、今回の私の最推しキャラは銃鍛冶師の女性です。ビジュから喋り方からアクションからめちゃくちゃ格好良かったですね💕
残念ながら鬼たちに早々に殺されて退場……かと思えば、天神に蘇らされて主人公たちとは敵として再登場しました。格好良かった〜〜!
「自分たちを殺した鬼共に復讐する為」という理由で、酒呑童子と協力して黒幕である天神を倒しに行く主人公と鍛冶師たちとは敵対してしまいました。これは仕方が無い……。
主人公たちは最終的に天神を倒し、ハッピーエンドになったものの、そこにも再び敗北した彼らはエンディングにも出てきませんでした😭仕方が無いけれども、生前にもっとスポットライトを当ててほしかったなあと、推している身では思います。推しの出番なんていくらあっても足りませんからね!!(強欲)
という訳で、こちら銃鍛冶師「前國藤」様です!
他に買ったグッズはこちら!
今回オープニングとカーテンコールで応援フラッグを振る機会があるらしい……と聞いていましたが、どのキャラクターが好きになるか分からないから見てから買おう!と思ったのは愚策でしたね😭
カーテンコールでは皆が客席に降りてくれて、まさかの推しである銃鍛冶バディが目の前に来てくれたのにフラッグを持っていなかったので推しているアピールできませんでした😭😭指ハート作りたい衝動を必死に抑えてガン見するしかありませんでした……本当に私の馬鹿!! でも銃鍛冶師、近くで見てもめちゃくちゃ格好良かったな……
あとやはり早めに会場入りしてグッズ列並ぶのが良いですやっぱり。終わってから買おうとしたけれど、ホール出た時点で「あと3分でグッズ販売終了します」って言われて大慌てで買いました。早いよ😭
ですが本当に楽しい時間でしたね!
2021年の『独鬼』から推している壱劇屋東京支部、本当にどの作品も格好良い殺陣・アクションと人の(人間ではない者も)心の温かさが魅力的です。『BLACK SMITH』もまた観たいですね!
偏った長い長い感想になりましたが、読んでくださった皆様、ありがとうございました。