迂回する日

図書館に行く。上り坂を越えて行く。晴れており、気温が高く、歩くと少し暑い。

午前中の割に道を小中学生がよく歩いているのを見かける。入学式が行われていたらしい。

図書館は少し混んでいた。本を5冊借りる。本棚の間を行ったり来たりするのはとても楽しい。

散歩する犬を見かける。非常に活発そうな犬が楽しげに歩いている。飼っていた犬を思い出す。犬に限らず生き物を飼うことはもうないだろうが、触れ合ったり撫でたりする程度なら機会があればやってみたいと思う。

ふきのとうが生え始めている。もう道に雪はなく、池に張った氷もほとんど溶けた。春である。埃っぽい車道を自動車が猛スピードで走っていく。この時期は雪がなくなって解放感が出るのか、夏などより皆スピードを出しているように感じる。

コンビニで昼食とデザートを買って帰る。甘いものを買うのは久しぶりだった。落ち込んでいるときは嗜好品を食べることも自己嫌悪のきっかけになりかねないので控えていた。そういうものを買おうと何気なく思えたのは回復している証拠だと思う。

体力が落ちているせいか、午後に長めの昼寝をした。ベッドに寝転がり、気づくと2時間経っていた。

好きな役者が出演するというので、久しぶりに民放のバラエティ番組を見る。退屈ではなかった。番組自体が面白かったのか、好きな役者が出ているから楽しめたのかは定かではない。

部屋の壁に貼っていたポスターを何枚か剥がす。壁紙の白さが目につく。ポスターは当然好きだから貼っていたものばかりだが、なくても困るということはない。

寒いのでストーブをつける。春といってもまだ夜は寒い。