波戸

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波戸

Twitterの代わりに文章を書き留める場として使っています。映画や本の感想、思いついたことなどを書きます。

最近の記事

かまびすしい日

妙に早く目が覚める。昨日はさほど早寝をした記憶はない。 舞城王太郎「熊の場所」を読む。文章がパキッとしていて良い。表題作の『熊の場所』の「まー君」は恐らく語り手と同等かそれ以上の何かを抱えているように示唆されているが、彼自身の視点からは全く物語が描かれないのが好みだった。分からない部分がある作品が好みである。 「コーヒー&シガレッツ」を見る。長回しが中心な上にアングルがほぼ変わらないため、映画というより演劇に近い印象を覚えた。 自分の腰は反っているらしいので、反り腰解消

    • 与えられる日

      映画「ドラゴン・タトゥーの女」を観る。ハードな作品だった。リスベットとミカエルが性的な関係を結ぶ理由が把握しきれていなかったため、ラストにピンと来ないまま終わる。原作を読めば納得がいくだろうか。近場の図書館のウェブサイトで蔵書検索をする。 祖母の家に行く。バッグをもらった。古いものだが作りはしっかりしている。何かの折に使おうと思う。 どろどろとした眠気に勝てず、午前中を浪費する。生理が始まっていた。自分が肉の塊であることを見せつけられているようで心底嫌になる。 前川知大

      • 溶ける日

        昨日から今日にかけて、海堂尊「チーム・バチスタの栄光」「ナイチンゲールの沈黙」「ジェネラル・ルージュの凱旋」を読む。「チーム〜」と「ジェネラル〜」はドラマ版を既に見ていたので話の筋は頭に入ってきやすかった。ドラマ視聴時にも感じていたことだが、キャラクターの濃さが際立っている。「ナイチンゲールの〜」は医療ミステリというよりSFに近い印象を抱いた。 このシリーズを読んだのは「ジェネラル〜」のドラマ版を友人の薦めで見始めたのがきっかけである。ドラマは、原作の筋に沿いつつ、1話ごと

        • うずくまる日

          朝食にオートミールを食べる。前日の夜に牛乳と混ぜておいて冷蔵庫で冷やしたもの。それなりに美味しいし栄養もあるのだろうが、見た目から「エサ」という言葉が脳裏をよぎる。 アニメ「ODD TAXI」を見た。現実とほぼ同じ世界観でキャラクターは獣人という作りに「ボージャック・ホースマン」を思い出す。オチは正直途中で察しがついたが、セリフの独特さや作画が安定していること、芸人のキャラクターの声優に本職の芸人を起用していることなど面白い点も多く、見てよい作品だったなと思った。 また昼

        かまびすしい日

          迂回する日

          図書館に行く。上り坂を越えて行く。晴れており、気温が高く、歩くと少し暑い。 午前中の割に道を小中学生がよく歩いているのを見かける。入学式が行われていたらしい。 図書館は少し混んでいた。本を5冊借りる。本棚の間を行ったり来たりするのはとても楽しい。 散歩する犬を見かける。非常に活発そうな犬が楽しげに歩いている。飼っていた犬を思い出す。犬に限らず生き物を飼うことはもうないだろうが、触れ合ったり撫でたりする程度なら機会があればやってみたいと思う。 ふきのとうが生え始めている

          迂回する日

          うろついた日

          心療内科に行った。色々なことを話した。気分の波が激しく、落ち込んでいる時は「自分は価値のない人間であり、死ぬべきである」という考えに支配されてしまうということを話した。先生からは自分を客観視できている部分とそうでない部分があると言われた。また、「死ぬべきである」というような極端な結論にとらわれてもそれを実行に移さないようにだけ気をつけてほしいとも。自分も本当に死にたいわけではない。ただそういう気分になっている時は自分が生きていていいことを自分自身が認めることができない。ご飯を

          うろついた日