見出し画像

国◯信州◯院大学や釣塔大学のOBとして語りたい。

どもどもハヂメだす。

最近、ネットで話題になった「国際信州学院大学」というものがある。この国際信州学院大学がどうしてバズったのかというと発端はここだ。

国際信州学院大学の教職員を語るものが、無断キャンセルをしたという出来事に怒る飲食店のアカウントのツイート。昨今、こういった「無断キャンセル」に関しては非常にネット上でも問題視されることが多く、このツイートに関しても拡散され話題になった。「国際信州大学クソかよ」みたいな批判や飲食店の心配をするアカウントなども出てきた上、実際に大学に通う学生からのリプライなどが話題を呼んだ。そしてトレンド(Twitterでの話題指標ランクのようなもの)でも上位になった。

しかし、これは某ネット掲示板(VIP)による壮大な釣りだったのだ。国際信州学院大学なぞ、ましてやこの「うどんや 蛞蝓亭」も、はたまた現役学生も、全て壮大な仕込みでしかなかった。

※現在、一部ツイートを削除されているので
まとめサイトを置いておくね。

僕は、元々「VIPPER」

僕は、元々「VIPPER」として、ネットに染まりきっていた時期が長いこともあり、また掲示板としての性質も学んできた都合上、この「壮大な釣り」に関しては、ただ一言に凄いと感じた。
2ちゃんねる(現5ちゃんねる)において、VIPは「釣りスレ」や「ネタスレ」をよく好む風潮がある。そして、結構に他所の掲示板やネット(サイトなど)に迷惑をかけることも多い。クズの集まりとさえ称されていた時代もある。

特に名作とも呼ばれる「釣神様」に関しては、秀逸な出来栄えなので、ぜひとも皆さんにもみて欲しい。

他にも「暇だから安価でメールする」とか、ポケモン総選挙で「コイル」を1位にしたり、わりと昔からやりたい放題だ。ネット掲示板も時代の流れで流行り廃りがある。最近のVIPは全盛期から比べると、とても静か(クオリティ低下)になっていた。だから、よもや弱体化したVIPがここまで壮大な釣りを仕掛けられるとは僕も思っていなかった。
⇩が今年の1月に作られた元スレ。途中からバレそうになったので避難所に移転したり、HPを手がける人が出てきたりする。

今回の一件も、昔からネットに触れている人、VIPを知っている人なら「釣り」とすぐわかったことだろう。というか2012年頃には「釣塔大学」というものを彼らは作っている(しかもこれまた手が込んでいる)からこそ、「また、やってんのか」くらいには感じたかもしれない。

リテラシーの低下とかそんな話はしない

この一種の情報戦争のようなものが引き起こした騒動。しかし、僕はこの件でリテラシーの低下とかそんな話はしないつもりだ。そんなものはアフィブログやらテレビやネットで見識のある方が御高説を垂れてくれるだろうから、触れない。

むしろ、何故この「釣り」が上手くいってしまったかについてをメインに話すことにする。もちろん個人的な見解なので「御高説を垂れてくれる」方の忌憚なきご意見はあまり求めていない。(ということで自己防衛をさせてもらうよ)

「クオリティ」と「ノイズ」について

僕の知る、昔のVIPでは「クオリティ」という単語を重視していた。わざわざ訳する必要もないが「クオリティ」というのは「品質」だ。何にしたってそうだが、「品質」を保つためには、ある程度で「発信者」の側にも「質」が問われる。下手に大衆化することは「品位」を落とすことに繋がりかねない。これは「受け手」の側にも求められる部分でもある。

一種の感性や適正、そして価値観の違いのようなものでもある。ある程度、同じ目線に立てるだけの「クオリティ」がなければ、物事というものは面白くないのだ。これは選民思想的なものではなく、仕方のない部分だと思う。昔はあれだけ面白くて、みんな笑っていたのに今、放送すると「不謹慎だ!」とかそうなってしまうTV番組だったりもあるだろう、そういったものに近い。

まだ伝わらない?
友達グループで面白い話をしていて、めちゃくちゃ盛り上がるんだけど、誰かが発言すると「シラケる」みたいなのを感じたことはないか? 水を刺してくるようなクソ委員長みたいなやつが「ノイズ」を場に持ち込んできたことはないか?

ノイズは一種の「クソリプ」と近い。いわゆる「クソリプ」を風刺したCMが流れていた時期もあるので見たことがある人も多いだろう。

「クオリティ」を確保する上では、スキルや場の空気感であったり、そして受け手からくる「ノイズ(≒クソリプ)」という部分は重要だ。評価されるべきものや、本当に面白いものさえ無価値にしてしまうような側面も孕んでいる。とはいえ、ある程度の「ノイズ」はストレスと同じで「クオリティ」の向上にも役立ちそうな気はするのだけども、基本的に「クオリティ」と「ノイズ」については一種の相反関係にあると僕は考えている。

催眠効果のようなものも働く。

これは「リテラシー」に関する部分にも少し重なってくるが、人は情報が「正しい」か「正しくない」のか、を判断する上で幾つかの判断基準があると思う。僕が思いつく限りでケースをあげていこうと思う。

・一次発信者or二次発信者の信頼性
・整合性(文章・写真・時期)
・世間風潮(同意者の数)
・受け手の感性(同情・共感など)

ざっとこの3つが大きい要素だろう。
一番目はテレビであったりのレガシーメディア=正しい情報というようなやつや、また「〇〇さんが言ってたから!」みたいなやつだ。最近では「ネットの情報の方が正しい!」と思い始めてる層もいるらしい。 ピンと来ない人は「Wiki」の情報が本当に全て正しいのか?というようなことを考えれば腑に落ちると思う。 いわゆる情報の「源」の部分である。ネット好きな人なら「ソース」と言えばわかりやすいだろう。

二番目は一瞬でもその内容が「あってるかも?」と思わせるような部分だ。いわゆる情報の「中身」の部分。だから、質(=クオリティ)とも言えるだろう。これが結構に作り込まれていたりすると錯乱してしまう。特にタイムリーな情報で、それっぽい文章で、作り込まれた写真などがあると、かなり騙される人が増える。

三番目は「みんなもそう言ってるし、本当なんじゃないか?」という部分だ。Twitterでいうと凄くRTが伸びていて、それだけで「マジか!やべぇ!」と鵜呑みにしてしまうような現象。 そして、その情報に対して色んな論争が起きたりして、根本の情報源にまで目がいかなくなってしまったりする。 いわゆる情報が与える「影響」の部分だ。

四番目は、その情報を受け手がみたときに「どれほど感情を動かされるか」という部分だ。感情的になると、少しだけ冷静な判断というものは鈍ってしまう。リテラシーとも関わってくる部分にもなるが、いわゆる受け手の「質」の部分とも言えるだろう。上記3つが外的要因なことに比べて、極めて個人な内的要因ではあるものの、「個」の集合体であるネットにおいて「共感」が高まると、3つ目の要素とも関わってくる。もちろん、これはネットに限らず、リアルでも起こりうることだ。

このへん4つが上手く噛み合ってしまうと、その情報が正しいかどうかの判断基準が揺らいでしまうほどの催眠効果のようなものも働く。

まぁ「プロパガンダ」とか「フェイクニュース」の話題とも絡めて話せるくらいに大事な要素ではあるのだけど、そこまで話すと死ぬほど長くなるだろうし、政治的な話題は荒れるのでやめておこう。

騙される方が悪いのか

今回の一件を上に当てはめて分析する。
(※分析するとは言っていない)

第一発信者であり、ソース元は架空だ。しかし拡散されたことで実在する「二次発信者」が生まれてしまい、さも「正しい情報」のように見えてしまった。

しかも、VIPPERの頑張りによって(ウソ情報だという)幾つかヒントは仕込まれていたものの、パッと見た限りでは「整合性」のある情報になっていた。

そして、最近問題視されている「無断キャンセル」ということがインターネットにおいて「情」を扇動し、大量のRTとなり、さも正しい情報かのように出回り、話題となった。

というのが「爆釣り」の裏側だろう。

そして、もう一つ、この騒動には厄介な側面がある。それは「検索」である。大抵のことはネットに載っている時代にはなった。しかし、未だに「ネットにない情報」「ネット上の嘘」という2点は解決に至っていない。

元ツイートの文章をもう一度見てみよう。

無断キャンセルに合いました。
50人で貸切の予約で、料理を準備してお待ちしてましたが、予約時間過ぎても見えず、此方から電話するとキャンセルとの返事。
キャンセル料を請求したら、そんな説明は受けていないと逆ギレ。
国際信州学院大学の教職員の皆さん、二度と来ないでください。
#拡散希望   

ぶっちゃけ「なめくじうどん」というIDであるから、気付けそうなものでもある。しかし、仮にそれでも実在する店舗だとして、更にこの「国際信州学院大学」というものが嘘だと気付いてしたとしても、その嘘の大学名を語る輩が、(最初からイタズラで)善良な飲食店に迷惑をかけたというように捉えることも出来る。このツイートは幾重にも仕掛けが組まれているのだ。

一応、この仕掛けについては、別の仕掛けにより気付けないことはないが、そっちの仕掛けも厄介だ。当該ツイートに続いていた、国際信州学院大学を語る学生(もちろんこれも嘘)との会話のやり取りである。

学生さんは比較的皆さんマナーが良いですよ。問題は職員の方々です。
(実は以前にも先生方に無断キャンセルされたことがあり…その時はおにぎりの予約で注文数も少なかったので被害はなかったのですが。)
コンピューター研究会の皆さん、これからもぜひ当店をご利用くださいね。

このリプライで「国際信州学院大学」という大学が実在しているという前提になる。この時点でネット上に信頼できる「店舗の情報」はないが、「大学HP」は出てくる。そこを見ていけば「釣り」だと気付くことは出来るものの、この文面と上のツイートだけを鵜呑みにした人から見れば、ますます「情」が扇動されたことだろう。

結果的に幾重にも貼られた罠(嘘)をくぐり抜けて、本当に真贋を見極められた人、もしくは「嘘に加担した人」しか気付けないような巧妙な仕組みだったと思う。ともあれ、これをリテラシーの欠如という言葉で片付けて、あげく「騙される方が悪いのか」だなんて話はしない。

強いて僕から言えることがあるならば、ネットには「嘘」もあるということ、そして「劇場型詐欺」しかり、壮大なスケールの「嘘」は見抜くことが難しいということくらいだ。

「かもしれない」を大事にしよう。

とにかく、この一件は本当に「社会実験」のようでもあった。しかし、この騒動を見て、「へーそうなんだ」で済ませるのは決して良くないと思う。

東日本大震災や熊本地震のような大きな災害のときにもデマが起きて、一騒動になったこともあった。

鹿児島でもTwitterを起点にこんなデマが出回ったことがある。

「発信者」が ごく限られた人の特権だった時代はインターネットの普及とともに終わった。もちろん特権階級クラスの「インフルエンサー」というのは今でも実在しているが、基本的には「誰でも発信者」になれる時代だ。
それゆえに嘘も出回るし、間違ったことも溢れてくる。

・・・というか何をもって正しいとするの?
物事の二面性で、片面だけ見てないか?

というのは少し考えた方がいい。
昔、僕がネットで学んだように「ググレカス」と、頭の中に浮かんだ違和感や疑問を調べることも大事だろう。「半年ROMれ」というように、そこの風潮(例:嘘を言う人かどうかなど)を学んでいくことも大事だろう。

嘘かもしれない。
という「かもしれない」を大事にしよう。

たぶん、それで変わる部分もきっとあると思う。

最後に、少しだけ闇に触れておこう。

いや、やめとくか。いや言おう。僕が聞いてきたり、見てきた噂でね、鹿児島?で公安なんかが闇に伏せていて、誰も全容を把握できていないような凄惨な事件があったらしい。絶対に語るなって言われてきてるから、あまり語れないんだけど。気になる人は調べてみるといいよ。

事件の名前?
さm



ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?