⭐セラミド含む細胞間脂質、天然保湿因子について

セラミドを含む細胞間脂質

セラミドは細胞間脂質の1種。
他にもコレステロールや脂肪酸がバランスよく
存在することで、肌のバリア機能を保持する。

細胞間脂質は弱酸性下で顆粒細胞から盛んに産生促進されます。

セラミド単体で塗布しても効果は
薄い
です☝️

化粧品などで取り入れる場合は、
セラミド・コレステロール・脂肪酸を
バランスよく配合したもの
がベストです👏

細胞間脂質が減少する原因としては、
加齢・皮膚疾患(アトピー性皮膚炎など)があります。(表1)

表1

・バリア機能といえばセラミド
という印象がありますが、まさに
その通りで抗原(アレルゲン)侵入予防効果は、
セラミド>ワセリン>ヘパリン類似物>尿素
の順となっており、あのワセリンよりも
高いといわれています。

・お肌に取り入れるセラミドにもいろいろあり種類によって、過剰なものは減らし不足は補填(産生促進)させる。
セラミドごとに違った動態をとると言われています。


●天然保湿因子(NMF)

低分子の水溶性であり、角質層において水分を
保持する働きをもつ物質。

60%をアミノ酸およびその代謝産生物

このアミノ酸およびアミノ酸代謝産物が
角質層水分保持の要
となります☝️(表2)

角層中のフィラグリンは分解して NMF になり、NMF は角層の水分保持・皮膚のpHを弱酸性に保つ役割を備えています。

・アミノ酸の次のPCAという成分は…

こちらは単体では保湿成分としては頼りないですが、PCA-Naというナトリウム塩の形で皮膚の保湿成分として存在しています。

吸湿性は保湿成分のグリセリンも高いと言われております。また、細胞間脂質の流動性を高めるとも言われるので、化粧品でセラミドなど細胞間脂質と取り入れると良いでしょう☝️

表2

NMFにはアミノ酸やPCAの他にも乳酸や尿素などもありますが、化粧品で取り入れようとすると刺激が出る恐れもありますので注意が必要です。

・乳酸は、国内製品では2%未満・pH弱酸性寄りにする傾向があり刺激は抑えられているようです。(それでも刺激があれば使用は中止してください)

逆に海外製品では、ピーリング目的として高濃度・低pHに調整した乳酸を配合されていることもありますので注意が必要です。

・尿素に関しては、皮膚刺激性は3%濃度以下においてほとんどなしと言われております。(化粧品では3%以下の濃度となりますが、乳酸同様に刺激があれば使用を中止してください)

医薬品部外品では3%-10%
医薬品に関しては最大20%
配合される
こともあります。

こちらはかなり注意すべきだと思われます。


●細胞間脂質とNMFは相互に作用

表3のように相互に作用しています。
どちらを補強すれば良い!というものでは
ありません。(特に皮膚に炎症を抱える場合は
早急に炎症を抑える必要もあります)

炎症を抑えずに保湿しても、この負のサイクルから抜け出すことは難しいです。まずは皮膚の治療を優先しましょう。

表3

どちらもうまくスキンケアに取り入れていけるとよいですね☺️



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