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そして、悲しきメルヘンばばあになったのさ。

こんなタイトルにしてしまったので、
そのことについて書きます。

私が

メルヘンばばあ  

になるまでのお話。



あるところに
異母姉妹がおりました。

とっても歳の離れた姉妹です。

先に姉は祖父母に預けられていて
妹の方は3歳の頃、
祖父母に預けられることになり、
急に一人っ子から、妹になりました。

姉はとても良い子にするのが得意で。
なんでも頑張り屋さんです。

祖父母を鼻高々にさせるために。

生徒会長になったりだとか、
バレー部ではキャプテンになったりだとか。

そして、その異母姉妹は
もちろん姿形は全く似ていません。
性格も違いました。

器量よく見た目もフランス人形チックだった姉とは違い

非常に不器用で、フランス人形とは違いすぎる妹。


付き合いのある大人たちから、
姉の方は

「可愛いわよねえ。本当勉強もできて、将来が楽しみでしょう!」

と言われて嬉しそうにしている祖母。

それを見ていた妹を見つけた大人は

「美人さん、大人っぽいわねえ。
大人になって化粧をするようになったら映える顔だから、大人になったら楽しいわよー!」

それに対して祖母は

「この子は不器用で頭も良く無いから、どうなるんだか…」

大体、この姉妹に対しての大人の対応、反応はこんな感じ。


姉は可愛い。
妹は、可愛くは無いから。

言葉を選んで美人さんだとか褒める言葉をどうにか探す状況に陥るわけです。


そんなこんなで綺麗とか美人とか
褒める言葉に困った大人たちの常套句が嫌いです。

可愛いっていう言葉に憧れがあったせいなのか

もうこの歳になっても
キャラクターものを目で追ってしまうし
大人っぽい落ち着いた服装や化粧、髪型全てが苦手だし、好きになれない。

サンリオが好きなあの頃のまま。
いちご新聞を丸暗記していたあの頃のまま。

こうやって、
今はヤギに夢中なメルヘンババアのできあがりです。


姉は私をはじめて
ハグをしてくれた人だから
どんなことをしても
憎たらしくてもしんどくても
好きです。


目が開いて初めて見た人を親だと思う
何かの動物と一緒です。


嫌われても
着拒されても
この世の中の誰よりも
心配になるし、好きなんです。


可愛いですからね。

可愛いへの憧れはとどまることを知りません。


メルヘンババアのメンヘラ的なお話。

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