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GIGAスクールで文鎮増殖の予感

GIGAスクール構想。
これは文部科学省が定めた「学校生徒に一人一台のITデバイスとネット環境」を行き渡らせる計画です。

コロナ禍において、2021年3月末までにITデバイスとネット環境の構築をするように前倒しされました。
2000億円以上の莫大な補助金とともに...

その結果、2021年になってから、急激にITデバイスとネット環境の導入が行われました。
学校側は焦って導入していることでしょう。

このGIGAスクール構想。
とても良いことだと思います。
日本の未来にとって、重要なことだと思います。
しかし、現段階では嫌な予感しかしないです。

タブレットを導入したが鍵の掛けられた部屋に保管されっぱなしで滅多に利用していない学校が多いようなのです。
本来であれば、生徒に貸し出して学習や宿題の提出に活用すべき構想なのですが...
このままでは、タブレットやパソコンは完全に文鎮化の予感。

冷静に考えてみましょう。
まず、タブレットやパソコンを使って何をやるのか?
それが定まっていない。
悲しいことですが、ITデバイスを使う用事がないのです。

大量のITデバイスのメンテナンスや管理はどうやって行うのでしょうか?
さすがの教員の皆さんもプログラミング教育に加えて、ITデバイスのメンテナンス技術まで身につけるというのは非現実的です。
そして、根本的にITデバイスには寿命があります。
物理的に壊れることもありますし、時代の流れとともに価値は劣化します。
どちらにしろ、3~5年で買い替える必要があります。
ん?
その予算って、どこから出てくるの?

GIGAスクール構想には、問題が山積みです。
1.ITデバイスを活用するカリキュラム開発
2.教職員への導入トレーニング
3.生徒への導入トレーニング
4.ITデバイスおよびインフラのメンテナンス
5.維持のための予算

正直、今回導入した大量のITデバイス達の壮大な文鎮化のストーリーが頭に浮かびます(汗

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