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女神の壊れた天秤12~自転車事故 裁判の行方~

権利の上に眠るものを法は救わない

相手がもし、まともな感覚の持ち主で、
違法な過失割合を主張しているのが、実は保険会社だとしたら。
そう考えていた私でしたが、実際に会って話し、
また後日、自分に関する嘘の情報を保険会社に流されたことで
相手に対する気遣いは無用なのだと思い知りました。

もちろん保険会社に対しても、これ以上こちらの言い分を伝えたり
相手の意志をくみ取ろうとする作業に時間を費やすのは
とても無駄なことだと分かりました。

(かなり前からそれは痛感していましたが、人として、
 対話による問題解決を目指すべきという気持ちがあったのです)

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一番最初に相談した自治体の弁護士さんは、
私に初めから弁護士に委託せず自分で訴訟を起こす
「本人訴訟」を勧めていました。
その理由は
1:内容的に必ず勝てる(こちらの過失は相手より軽くなる)から
2:事故報告書、病院の診断書、警察の調書、過去判例、交通法など
  最初からかなりの証拠がそろっているため、
  それをまとめるだけなら、一般人にもできるため
3:実は本人訴訟はそんなに難しくなく、手続きもシンプルであり
  費用も低額で行えるため

その他の理由としては、やはり弁護士さんに依頼するとかなりの高額になり
損害賠償請求で得たものはほとんど報酬に代わる可能性があること、
そもそも自転車関連の事例(特に物損)は損害賠償額が低いため
請け負ってくれる弁護士さんが極めて少ないということです。

実際、訴状の記入から添付する証拠書類の取りまとめなど全て
インターネット上の情報で充分進めることができました。
(訴状も証拠書類もフォーマットがダウンロードできます)

それらを作成後、自治体の法律相談や日弁連の相談室で
内容を確認してもらえばまったく問題ありません。
(もちろんどちらも無料です)

金銭的な話で恐縮ですが、私は裁判費用と交通費以外はほとんどかけずに
判決まで進めることができました。

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損害賠償請求は、最初はどこか後ろめたいような気持になりました。
私は壊れた自転車やダメになった旅行などの実損や物損、
そういったものは一切請求しませんでした。
最低限の休業補償(治療を切り上げたので期間も短い)と
裁判の規約で標準とされる慰謝料のみです。
実は損害賠償で得られるお金には利息が付けられるのですが
(もし何千万とかなら、裁判が一年かかるとかなりの利息になる)
それすら”不要”にチェックをいれたくらいです。

私が訴状で訴えたかったことは、
「私の過失は法的に少ないことと」のみでした。

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ここにきて保険会社は、少しだけ過失割合の交渉をしてきました。
そもそも過失割合は相談で決めるたぐいのものではありません。
あまりにもバカバカしいので、
こちらは正式な書面で質問状を作成し送付しました。

しかし保険会社の回答は、あまりにも人を馬鹿にしたものでした。
自分の契約者の権利を守るどころか、
その質問や疑問にも答えないなど、仕事をしているとはいえません。
月々この保険会社に支払っている掛け金は
本当に無駄なお金だったと感じました。

次回は「我に事実を与えよ」

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