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ロックダウンで始めた家庭菜園(1)

2020年はコロナウイルスの影響で生活のスタイルやリズムが大きく変わった年だったと思います。住んでいる地域では3月からロックダウンが始まり、それまで当たり前だった遠出や山登りだできなくなったので、それに変わる外遊びを模索していました。そんな時、思い当たったのが家庭菜園です。

また、コロナの影響で買い物が以前と比べて不便になったり、物流にも影響が出て、生鮮食品が品薄になったりと、これまでの食糧調達方法を考え直す機会も増えて来ました。そこで、食卓にあがる野菜をすこしでも自給できたら素敵だな、という思いもありました。

と言っても、家庭菜園や土いじりの経験はゼロだったので、いろいろ暗中模索をしました。分からないことがあったら本を買って読んでみたり、詳しい、友人や家族に相談したりしながら、なんとか畑らしい畑ができたので、その記録です。今回は畑作り編です。

畑作り

畑のサイズは2m x 2mの正方形にしました。それでも、大きな庭ではないので、庭の1/5位を占めます。庭にはコンクリートの石板が敷き詰められていたので、畑を作る部分の石板を剥がします。石版の下には砂利と砂を踏み固めて作られた下地があり、それを剥がすのが結構難儀でした。家庭菜園に詳しい知人よると、2m x 2mの正方形を一つではなく2m x 1mの長方形を二つ作った方がいいと言う話でしたが、スペースの都合で、正方形にしました。ただ、かれの助言が正しかったと、思い知らされるのにそれほど時間はかかりませんでした。2m x 2mの正方形だと、畑の真ん中にアクセスするのに畑の外からでは手が届かず、畑に足を踏み入れないといけないという難点があるんです。

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畑自体は、リサイクルプラスチックの板をネジで組み合わせて、30cmくらいの高さの枠を作りました。それを杭で地面に固定して、なかに土を入れるというデザインです。リサイクルプラスチックを使うのも、先の知人の助言でした。木材を使うと、見た目は綺麗なんですが、やっぱり4-5年で痛んでくるそうです。また、リサイクルプラスチックも一応木目状の模様がつけられていて、遠目に見ると、それほどプラスチック感はありません。土は園芸用土800リットルを園芸店で購入しました。もちろん配達をお願いしたんですが、庭には800リットルの土袋を置くスペースがなく、やむなく庭の外の駐車場にデポ。一輪車もなかったので、土入れする時は、バケツで庭と駐車場を何十往復もしました。

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何を植えるか

そもそも「何時、何を植えたらいいか」という基礎知識が全くないので、いろいろ苦労しました。とりあえず選んだのは豆とトマト。トマトに関してはパートナーのこだわりで「スペインのカタルーニャのトマト」。その他は、いろいろ本を読んだりして選びました。役に立ったのは以下本です。月ごとに何を植えて、なにをしたらいいかというガイダンスがよくまとめられています。

最終的に選んだのはレタス、ケール、レインボーチャード、トマト、枝豆、黒豆です。レタス、トマト、枝豆、黒豆は最初は小さな植木鉢(というかプラスチックのコップ)に植えて、芽が出て、ある程度大きくなったら畑に移すという作業を繰り返しました。ケールとレインボーチャードはそのまま土に種を撒きました。

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上の写真はちょうど黒豆とトマトを植えたところです。

畑に土を入れて、苗を植えて、さぁ、これから!と気分も盛り上がって来たところでまず第一の難関が立ちはだかります。猫のふんです。近所には3−4匹の猫がいますが、この2m四方の土の箱、猫からすれば最高のトイレですよね。と言うわけで、ここから猫との終わりなき戦いが始まります。ネットで調べたりして、猫を寄せ付けない方法を探ります。まず試したのは「臭いの強い植物を周りに置く」でした。ちょうどゼラニウムの鉢植えがあったので、畑の脇に置いてみました。結果は効果なし。次に試したのが「畑に唐辛子を撒く」でした。ちょっと効果があったかもしれませんが、数日後には見事な"ふん塚"ができていました。次に試したのが、「畑に枝を刺す」でした。これもちょっと効果があったようですが、やはり数日後にはふん塚。下の写真はこれら3つを全て組み合わせて試したときの図です。

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それでも、根本的な解決にはならないので、最終的には、シンプルな「畑を網で覆う」という作戦になりました。これは完全にアクセスを遮断するので、効果も抜群。それ以降、ふん塚の悪夢を見ることもなくなりました。

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次の記事では、その後の成長日記をすこし紹介したいと思います。

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