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unkown Tokyo 新宿 梯子坂

インスタで梯子坂という坂の存在を知って、一度行ってみたいと思っていた。なかなか時間がとれず、もどかしく思っていたのだが、年末の最後の仕事が終わった日がチャンスと思い12月28日に決行してきた。

高田馬場にあるオフィスからは徒歩30分くらいのようだ。広角と標準ズームをつけたミラーレス2台の入ったバックパックを背負い、上着のポケットに突っ込んだGRIIIxを握り締め、Googleマップを頼りにテクテクと歩き続ける。

明治通りの見慣れた景色の年末の雰囲気を楽しみつつ、ちょこちょことスナップを撮りながら目的地を目指す。

明治通りから1本内側の道に入り、さらに進むと、道はどんどん細くなり人気もなくなっていく。

方向的には間違いないのだが、だんだんと不安になる。電灯と窓から溢れる灯りがなんだか寂しい。

新宿から新大久保を抜けて高田馬場へと歩く道もそうだが、ここは本当に新宿なのかと思うくらい人気がなく、ちょっと怖いくらい静かだ。

土地勘のない夜道なので、Googleマップがなければ迷わずに辿り着くのは難しそうだ。そもそも、夜に坂を見に行くというのもどうかとは思うのだが…。

たどり着いた「梯子坂」は階段状の坂道。「坂道急にして恰も梯子を登るが如し、故に名付く」とあるように、梯子を登るように急な坂道ということで、この名がついたようだ。梯子を登るが如くは言い過ぎな気もするが、新宿の住宅街にこんな坂があるのはちょっと不思議な感覚にもなる。

高感度耐性のあるミラーレスも持っていったが、結局、気になったものをすぐに撮れるGRIIIxが一番使い勝手がよかった。モノクロで仕上げればノイズも粒子として味にもなる。

10代の頃から東京の大学に通い、20代から東京に住んでいるが、知らない場所、行ったことがない場所がたくさんある。

かねてから、機会をつくってそんな場所を訪れたいと思っていたのだが、年末に一つ実行できたのはよかった。

今年もunknown Tokyoと題して機会をつくってあちこち行ってみようと思うのであった。

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