終わりと始まり

今年の最後の日
どう過ごしてますか？

私はあなたの住んでいる町に
行った日のことを思い出しています。

初めて一緒に歩いた道は、
きっともう何回も通っただろうな

一緒に見た青くて若い10月の
クリスマスツリー
まだあの場所にある?

「もう彼女できたんですか」
って店員さんにからかわれたお店にも
また何回も行っていて

「この前と違う人ですね」
とか言われてたりして。

ブラブラと歩いていた橋の上でみつけた
小さいお城
あの場所からのお城の姿はレアなんだって。

あなたは今も南の町にいて
初めての冬を迎えている

仲のいい人もできて
楽しく過ごしているよね

「1人で寂しくない？」
って聞いた時
「寂しくないよ」
って言って横顔が
ちょっと寂しそうだった

東京より濃いブルーの空が
どこまでも続く暑い秋の日

もうあの日が最後でもいいと思う。

心から明るく笑う太陽のような私が
あなたの記憶に残るなら。

今年はいろんなことがあったね

何回も終わりと始まりを
繰り返してきたから

終わりのようで
終わらない
あなたと私はこれからもずっと

この繰り返しは、切なさも含めて
とても楽しいから
飽きないんだよ

来年もまたあなたに会えますように。