陸上部の引退試合は、6月のT校戦。 絶対に見に行こうと決めていた。 そんなことができる立場ではない。 わかっていたけど、 どう思われてもいいから 最後の佐野くんの走る…
もう半年以上たつのに あの日のことを思い出すと 穴があったら入りたいほど 恥ずかしい あなたはすっかり忘れているか 大して気にしてもいないこと あなたは私のことを馬…
今年の最後の日 どう過ごしてますか? 私はあなたの住んでいる町に 行った日のことを思い出しています。 初めて一緒に歩いた道は、 きっともう何回も通っただろうな 一…
お誕生日おめでとう 言ってあげたのかな 彼女の今日のTwitter 寂しいんだよ あなたの声が聴きたいんだよ 私にはわかる あなたのことがずっと長い間 彼女も私も、好きなん…
あなたの住んでいる南の国も 12月はとても寒いみたい 昨日、雪が降ってたよね 今日もも雪が降ってくれたらいいのに ヒラヒラと桜の花びらのように あなたの肩に落ちてく…
「社会人の区民大会に出るから、見に来なよ」 佐野くんに言われたので、 よく晴れた寒い4月の日曜日、早起きして駒沢競技場へ行った。 佐野くんは幅跳びの選手で、 高校…
大学1年の2月 浪人していた佐野くんから、弾んだ声で電話があった。 「合格したよ!よろしくね。教科書下さい」 まさか!! 同じ大学の同じ学部で一緒になるなんて こう…
高校の卒業式で、撮った写真がある 卒業証書と花束を持ったふたり 佐野くんは、すごく嫌そうな顔をしてる。 1年生のとき陸上部の佐野くんに ハチマキを作ってあげたこと…
サンロード新市街の入口で 私は佐野くんを待っている。 こんな遅い時間の待ち合わせは初めてだ 市民会館でライブが終わって、真っ先に会場を出た。 南国の鮮やかな色の花…
私は文章を書くのが大好きです。 小学生の頃、日記をつけてました。ほぼ好きな男の子の話。こんなこと言われた、こんなことで遊んだ、みたいな話。 小6の時に、母に見られ…
はちすな
2023年2月14日 21:50
陸上部の引退試合は、6月のT校戦。絶対に見に行こうと決めていた。そんなことができる立場ではない。わかっていたけど、どう思われてもいいから最後の佐野くんの走る姿を見たかった。それは、高校に入学してすぐに佐野くんを好きになって頑張って!一番になって!という思いで応援してきた私の勝手な使命感だった。「今日もハチマキしてたよ」と教えてくれていた子は、佐野くんのことが好きだっ
2023年1月5日 21:53
もう半年以上たつのにあの日のことを思い出すと穴があったら入りたいほど恥ずかしいあなたはすっかり忘れているか大して気にしてもいないことあなたは私のことを馬鹿にしたり絶対にしないしただちょっと心配そうに見ているだけだったら、私だけずっと恥ずかしいままでいいこれからもずっとふと思い出してはああ!もう!私ったらなんてことを、、、チクショー!!と落ち込むそれを何
2022年12月31日 16:26
今年の最後の日どう過ごしてますか?私はあなたの住んでいる町に行った日のことを思い出しています。初めて一緒に歩いた道は、きっともう何回も通っただろうな一緒に見た青くて若い10月のクリスマスツリーまだあの場所にある?「もう彼女できたんですか」って店員さんにからかわれたお店にもまた何回も行っていて「この前と違う人ですね」とか言われてたりして。ブラブラと歩いていた橋
2022年12月26日 19:58
お誕生日おめでとう言ってあげたのかな彼女の今日のTwitter寂しいんだよあなたの声が聴きたいんだよ私にはわかるあなたのことがずっと長い間彼女も私も、好きなんだもの早く戻ればいいのに彼女のところへハッピーバースデーあなたから、彼女へ届くかな一緒に風に乗って私のところにも届けばいいのに同じ日のバースデーこれはただの偶然?やっぱり私もあなたの声が聞きたいな
2022年12月24日 21:19
あなたの住んでいる南の国も12月はとても寒いみたい昨日、雪が降ってたよね今日もも雪が降ってくれたらいいのにヒラヒラと桜の花びらのようにあなたの肩に落ちてくる雪「あっ、雪だ」それは私だよ!私の名前誰と一緒にいるだろう友達と一緒に遊んでるひとりで部屋で飲んでいるまさか誰か女の人と一緒どれでもいいや。穏やかな気持ちで過ごしていたら。笑顔でいたら。私は、
2022年12月24日 21:14
「社会人の区民大会に出るから、見に来なよ」佐野くんに言われたので、よく晴れた寒い4月の日曜日、早起きして駒沢競技場へ行った。佐野くんは幅跳びの選手で、高校の時は、都大会で7位とか8位とかのいい成績を出していた。「遊びだからね。1年間全くやってないし。」8時過ぎに着いたら見覚えのあるウインドブレーカーを着て、すでにアップをしていた。広い駒沢競技場に人は少なく趣味で陸上を楽
2022年12月18日 19:38
大学1年の2月浪人していた佐野くんから、弾んだ声で電話があった。「合格したよ!よろしくね。教科書下さい」まさか!!同じ大学の同じ学部で一緒になるなんてこういう再会ってあるんだね。数週間後佐野くんのうちの近くでふと思い出して電話をしてみた。「暇で死にそうだったよ!」そういってすぐに自転車で佐野くんが来た。何度か予備校に通う姿を、朝のラッシュの渋谷で見かけていた一度だ
2022年12月17日 23:54
高校の卒業式で、撮った写真がある卒業証書と花束を持ったふたり佐野くんは、すごく嫌そうな顔をしてる。1年生のとき陸上部の佐野くんにハチマキを作ってあげたことからなんとなく始まったような恋は2人で会うこともできずに何ヶ月も過ぎた何も言ってくれない佐野くんに痺れを切らせた私が、佐野くんをほったらかしにしてその時好きだと言ってくれた人と付き合った。佐野くんは怒りもしないし、
2022年12月17日 23:49
サンロード新市街の入口で私は佐野くんを待っている。こんな遅い時間の待ち合わせは初めてだ市民会館でライブが終わって、真っ先に会場を出た。南国の鮮やかな色の花がまだ暑い10月の夜の風にゆらめいて目の前を路面電車が通り過ぎる。 この町は佐野くんの日常で、私の非日常。「自転車ですぐだから、終わったら行こうか」と言われたときは、ちょっと驚いた 佐野くんは安心している私を信頼し
2022年12月17日 22:26
私は文章を書くのが大好きです。小学生の頃、日記をつけてました。ほぼ好きな男の子の話。こんなこと言われた、こんなことで遊んだ、みたいな話。小6の時に、母に見られて「見ちゃった。ごめんね」と言われた時、怒ってしばらく書かなかった時期以外は20代後半で結婚するまで、ずっと書いてました。好きな人を思う、自分の気持ちと向き合う大切な時間でした。新卒で入った会社の上司に、「君は文章を書くのがうまい。