”Fortune favors the bold.”

ドタバタ...
俺の名前は龍馬(りょうま)。家に居た小学校5年生の俺は中学校1年になった兄貴が友達と帰って来るのがすぐにわかった

大好きな兄貴が帰って来たとわかってすぐに家を出た
そこには兄貴の不良仲間3人が居た。
俺は内心ビビりながら「ヨッ!」と挨拶をした。
ニコニコしながら、お前が弟かと可愛がってくれる優しい先輩だった

コイツ俺の弟でお前と同い年だからヨロシクな!と1人の先輩の優人(まさひと)君が言った。
すかさず兄貴も前に言ってた奴や!と合いの手を入れる。
おっ、、、おう!と反射的に返事をした

俺は自分の小学校では陽気な性格でいつも悪さをして職員室に呼び出されたり、毎週同級生の家に謝りに行ったりするぐらいの問題児だったのだが、怖いと言うか自分の学校には居ない典型的な不良だったからか何とも言えない気持ちになった

今日、中学校にお前と同い年の子が勝手に入って来てU.F.O食べてたとか、タイマンはれって叫んでたとか少し前に兄貴から聞いた話が頭に浮かんで俺はその日は一緒に遊ばずにそのまま家で過ごした。

それが俺と大和(やまと)との出会いだった。

そこから数ヶ月が経った
俺は幼馴染の翼(つばさ)と保育園の頃からサッカー部に入っていて、小さい町だが相手が居ないぐらい強いチームだった
ある日、町の弱小チームがうちのチームに吸収される事が決まってグラウンドに近所の数校の50人以上の小学生が一緒に練習する事になり、俺は陽気な性格もありすぐに皆んなと仲良くなった。

そんなある日、何人かが熱く語っていた。
すぐにその会話に入ると、俺の小学校はコイツが強いだのアイツが強いだのこっちの方が強いだの良くある男の会話だった。
そう、世間の男達はごくせんブームで不良(関西では不良は本職を意味しない)に憧れてたのだ。
そんな中、1番名前が上がったのが大和だ。
俺は初めて出会った事を思い出しながら強気にこっちの方が強いと息を巻いて調子に乗った。
男は馬鹿なもので人の喧嘩を見たら自分も強くなった気がして背伸びをするものだ
そんなこんなで月日が流れ俺達は中学生になり、大和と俺の物語が始まる。

続く

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