ギリギリ嘘じゃない話 カクレンボ。
ドリルです。
僕が 小学5年生 サザエさんでいうカツオと同じ年齢位の時 放課後 みんなで遊んだ時の一歩間違えば 悲惨な事件になっていたかも?というお話しです。
「インジャン ホイッ!」
「アイコでショッ!」
「ショッ!!」
「あぁ、負けたぁ…僕が 鬼やね。ほな、とりあえず100数えるから みんな隠れて!いくよぉ、1、2、さ………」
「あぁ!隠れんぼしてんの?オレも混ぜてぇや!」
ランドセルを背負ったまま勢いよく走ってきたのは、坊主頭で 少し背が高く いつもふざけて みんなを笑かせるコブオだ。
(コブオのあだ名の由来は、いつも、コンブみたいに揺れてるからコブオらしい……。)
「おっ?コブオもする?いいよ!僕が鬼で良いから コブオも隠れて!」
「ありがとう!ほな、すぐ隠れるわ!」
コブオがランドセルを背負ったまま どこかに走っていくのが見えた。
「ドリル、ズルすんなよ!こっち見んと ちゃんと100数えろよ!」
誰かの声が聞こえる。
「わかってるって!ほな、数えるよ!1、2、3、4、……………」
「…………98、99、100!もぅいいかぁ〜い!」
「………。」
返事がない。もういいって事なのか?もういいって事やな。
「もういいってことやね?探しにいくよぉ!」
返事がないので顔をあげる。誰もいない、当たり前だけど。
公園じゃなく家の近所で隠れんぼしたので結構範囲が広い。もう少し 範囲を決めとけば良かった……。
少し周りをウロウロしていると、
(あっ!ヤマンや!ホンマに頭しか隠して無いけどあれで隠れてるつもりなんかな……)
「ヤマン見ぃつけた!」
「うそやろ!なんでわかったん!」
「うん、まぁ、だいたい見えてるからな。逆になんでそれで見つからんと思ったん。」
「まじかぁ〜 ほな、後は ジンジンと、キノケンと、サブローと、コブオやな!俺だいたい隠れてるとこ知ってんで!」
「いや、言わんでいいから!」
と、言いつつヤマンのアドバイスをもらいながら次々とジンジン、キノケン、サブローと発見していった。しかし、コブオだけどうしても見つからない。
「ヤマン、この辺なん?」
「そやねん。この辺までは、走って行ったん 見たんやけど……」
「う〜ん、もう わからへんなぁ。降参や!コブオ〜!!こうさ〜ん!もう、出てきて〜!」
「…………… 。」
しばらく経っても返事がない。
「コブオ〜!出てこ〜い!」「コブオ〜」「コンブ〜」
皆んなそれぞれ呼んでみる。
すると、どこからか すすり泣く様な声が聞こえて、
「たすけてぇ、出られへんねぇん…」
よく見ると、駐車場に停まっている少し背の高い配送用の車の下に亀のようになっているコブオが いる!!
「何してんねん、はよ出てこいよ コブオ!!」
「何してんねんて!車の下に入ったらランドセル引っかかってずっと前行ったり後ろ行ったりしてんねんけど動かれへんねん!!ずっと前行ったり後ろ行ったりしてんねん!!」
どうやら コブオは、ランドセルの肩ベルトの範囲しか動けず前に行っては下がり、下がっては前に行ってどうにか脱出しようと試みているようだが 結局 同じ所を行ったり来たりしているだけだ。
「めっちゃ おもろいやん!何してんの!」
みんな大笑いしてるが、取り敢えず引っ張り出そう!ということでみんなでコブオの手を持って引っ張ってみる。
「せぇ〜の!!」
「……痛い痛い痛い!い・た・い!!」
う〜ん、やっぱあかんかぁ。
「もう、大人の人呼んでくるしかないんちゃう?」
「そやなぁ……」
「大人は あかんて!大人は!大人は 呼ばんといてくれ!頼むから!」
いったい どんだけ大人に不信感 持ってんねん こいつは と思いながら 僕達では どうする事も出来ないので結局 近所の大人の人に言ってその人の判断で消防に連絡してもらい結構な大事になってしまって……もちろんコブオの家族の耳にも入り、ご両親が到着すると、周りに謝るお母さん、そして お父さんにめっちゃ どつかれてるコブオ………
それを見て、
あぁ、進むも地獄、退くも地獄ってこういうことなんやな。コブオは ずっと同じとこで進んだり退いたりしてたけど。
と、子供なからに思いました。
この話の本当度 80%
隠れんぼした時 もう、1人か2人いてたような気がしますが忘れました。
今 思えばもし、運転手さんが、気付かずに車を出していたらと思うと とても怖い話しです。
車の下なんかに隠れんように子供には しっかり言うておきたいと思います。
サポートとは?・・・データマイニングの際の、相関分析の指標のひとつで、ある関連購買における支持率を表す。たとえば砂糖について卵の関連購買でサポートが20%の場合、砂糖と卵を一緒に購入する顧客が顧客全体の20%という意味である。 要するに心から嬉しいということでです!