FP1級実技試験面接レポート①【2021年2月14日実施PartⅠ】

2021年2月14日に行われた、きんざい実技試験のPartⅠの面接レポートです。問題はこちらから参照ください。
引用元 一般社団法人 金融財政事情研究会
https://www.kinzai.or.jp/fp/news-fp/30536.html

初っ端から盛大な言い間違えをして笑われましたし、その後も理解が乏しい箇所を結構詰めれました。ただ、詰められても否定されてもめげずに受け答えし続けたのが合格に繋がったと思っています。

内容が間違っている箇所もあると思うので、正しい解答はご自身で確認してください。あくまでも面接の雰囲気を知る、という程度で参考にして頂ければと思います。

それではどうぞ。

私「受験番号○○、■■と申します。よろしくお願いします。」

面接官「どうぞおかけください。」

私「失礼します。」

面「それでは、Aさんの相談内容と問題点を全て挙げてください。」

私「はい、X社の事業承継について、株価の引き下げ、相続税の軽減対策、納税資金の確保、円滑な遺産分割、自筆証書遺言保管制度、賃貸アパートの建設、などが挙げられます。」

面「はい、ありがとうございます。では、Aさんは2名の候補者からどちらを後継者にするか迷っているようですが、どちらを後継者にするようアドバイスしますか?」

私「はい、長女Cさんです!!!」

面「え!!??そう来ましたか。。。(面接官二人が顔を見合わせる)長女Cさんは経営に関心がないそうですよ?」

私「あっ失礼しました!次女Dさんの間違いです!」

面「ですよね(鼻で笑う)。では、Eさんには一切株式を渡しませんか?」

私「いえ、10〜20%は贈与して今後も経営に参画してもらいます。」

面「ちなみに、親族ではないEさんが株式を取得した際の注意点はわかりますか?」(正確ではありませんが、このようなニュアンスのことを問われました。)

私「………いえ、わかりません。」

面「そうですか…(落胆の雰囲気、減点してるようなメモ)。
では、次女Dさんに事業承継するには、どのようにするとよいですか?」

私「はい、事業承継税制の特例を適用します。」

面「それは具体的にどんな制度ですか?」

私「はい、先代経営者から後継者に対して相続された株式の課税価格に対する贈与税額全額について、一定の要件のもと、納税が猶予及び免除される、というものです。」

面「それは今すぐ適用できる?」(ここからタメ口、やや高圧的)

私「いえ、後継者は役員就任から3年以上経過していることが条件ですので、まずは次女Dさんの役員就任を行う必要があります。」

面「そうだよね、それも併せて言わないとダメだよ。次は、自筆証書遺言保管について教えてください。」

私「はい、法務局にて自筆証書遺言を保管できるようになり、検認が不要となりました。」

面「…他に最近自筆証書遺言について変わったことはある?」

私「はい、財産目録が自筆でなくてもよくなりました。」

面「…パソコンでの作製や通帳の写しでも良くなったって事ね、そう答えて欲しい。株価の引き下げについて具体的な方法は?」

私「Aさんへ生前退職金を支給します。」

面「なんで株価が下がるの?」

私「…純資産が下がるからです。」

面「利益も下がるよね?類似業種批准方式の3つの要素は?」

私「はい、配当、利益、純資産です。」

面「退職金以外に株価を引き下げる方法はある?」

私「そうですね、、配当はないので…」

面「(食い気味に)これから配当出せばいいじゃん!!記念配当とか。そしたら純資産も下がるよ。そういう答えが欲しいね。」

私「はい。」

面「では、相続税の軽減と納税資金の確保について、解決策を挙げてください。」

私「はい、小規模宅地等の評価減、生命保険の活用、生前贈与、代償分割などが挙げられます。」

面「小規模宅地等の評価減について、現状のままだとどうなる?」

私「はい、自宅は次女Dさんが特定居住用宅地、X社本社土地も次女Dさんが事業を承継すれば特定同族会社事業用宅地の適用を受けることができます。」

面「駐車場は?」

私「貸付事業用宅地等に該当しますが、このケースでは適用しなくてよいと思います。」

面「誰が相続しても適用できる?」

私「いえ、親族が事業を承継し、継続する必要があります。」

面「…相続期限日までにね。そう言って欲しかった。次女Dさんに遺産が偏った場合の代償分割の資金は?」

私「はい、まずは現預金…」 

面「(食い気味に)現預金は全て長女Cさんに相続するべきじゃない?経営に関わらないいんだから。」

私「そうですね、相続後にX社株式やX社本社土地を金庫株でX社本社に買い取りしてもらう、生命保険金などを資金とします。」

面「そうですね。地代についてはわかることある?わからなければいいけど。」

私「はい。えー、使用貸借に…」

面「使用貸借?地代払ってるよ?」

私「わかりません。」

面「そうですかでは、最後に職業倫理について教えてください。」

私「はい、顧客利益の優先、守秘義務の遵守、顧客に対する説明義務、コンプライアンスの徹底、能力の開発、インフォームドコンセントです。」

面「今回のケースで一番大事なのは?理由も併せてお答えください。」

私「インフォームドコンセントです。様々な相続税の軽減対策や事業承継の対策の方法や、それらを適用した結果をきちんと説明し、顧客の理解度の確認と同意を得ることが大事であると考えるからです。」

面「では、面接は以上になります。ありがとうございました。」

私「ありがとうございました。」



全ての会話を記録しているわけではありませんが、こんな感じでした。結構詰められましたし、否定されましたので俗に言う圧迫面接に近かったのかなと思います。

気付いた点や思い出した点などは随時更新していきます。

PartⅡもレポート作成中です。

試験を受けられる皆さんの一助になれば幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?