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7/1 八王子市犬目山近辺

犬目町と犬目山

7/1 午後に時間が出来たので、八王子市北部の犬目山に行って来ました。
犬目町の北側にある里山になります。
といってもピンと来る人少ないですよね。
実は最近話題の(ちょっと古いけど)滝山病院がこの山の中腹にあります。
あと工学院大学の裏山でもあります。
標高は197m。頂上の三角点はこのあたり。

犬目町あたりの標高が140mくらい?なので比高60mくらいですかね。

犬目、というのはなにか曰くありそうな名前ですが由来については
はっきりした情報はありませんでした。
平安時代~室町時代に武蔵一円に勢力を張った武蔵七党のひとつ西党の中に犬目氏がいて、その地盤であったという説があります。
しかし、その根拠となる証拠はあまりないようです。
「新編武蔵風土記稿」に犬目村の記載があります。

犬目村は、郡の中程南よりにあり、郷庄の唱を失ふ、江戸日本橋より
行程十二里
村の四境、東は中野村に隣り、南は川口、楢原の二村に及ぶ、西は
川口村なり
北は山の頂を限りて戸吹・宮下・大澤・谷野の四村なり
東西二十町餘南北四五町、地形大抵平にして、北の方山丘を負う
民家九十三軒所々に散在す、陸田多く水田は少し、土性は眞土野土なり
御入国の後正保の頃は御料所にて、御代官福村長右衛門が支配の村なる由
寛文七年曽根五郎左衛門検知せり
其後寛永五年四月川村外記、前田信濃野上守二人の先祖に賜り今もこの
二人の知行なり。

江戸時代より前どうだったかの記載はないですね。
あくまで自分の私見ですが、甲斐国の郡内地方(上野原、大月あたり)にある犬目宿から八王子に移住された人々が犬目の集落を作ったのではないかと考えています。

八王子が地元の方って、上野原に親戚がいる方が結構いらっしゃいます。
昔から郡内地方と八王子の住民の間で交流があったものと思われます。
また並木町あたり、南浅川南岸沿いの低地にある住宅地は、甲斐武田氏滅亡の際に郡内(上野原、大月あたり)から逃げ出してきた人々が住み着いた場所である、と聞いたことがあります。

中犬目バス停

高尾街道(都道46号)を北上し、川口川を越えたすぐ先の犬目町交差点で右折して都道186号を少し進んだ先、中犬目バス停があります。いつも結構バス待ちの人がいます。

中犬目バス停近くの地蔵菩薩

中犬目バス停は、八王子千人同心・斎藤家の長屋門の前にあります。
今回は写真を撮らなんだ。こちらのページで詳しく説明されています。
千人同心の長屋門を見にゆく《八王子辺境紀行return》前編 | †PIAS† isn't anything (ameblo.jp)

滝山病院

中犬目バス停から更にちょっと行ったところ右手に八王子市立陶鎔小学校があります。学校と道向かいの電柱に滝山病院の案内板がありました。

滝山病院の案内板

車一台ギリギリ通れるくらいの道をくねくね曲がるとやがて犬目山の坂(輪っかの跡がついている道)になります。老人ホームがあり、その先登っていくと滝山病院がありました。本当に目立たない場所にある。滝山病院の案内板も1個しか見つけられませんでした。老人ホームの案内はたくさんあったのに…


病院名や何の病院か、休院日の説明板はない。警告の看板で滝山病院とわかる
進入禁止の鎖。近づいて撮影していたら職員?が出てきたので退散

更に登っていくと目隠しの青い波板に公明党のポスターが。実は犬目山には
創価大学のグラウンドがあります。隣山に創価大学があるんですよね。
そのためかこのあたり公明党のポスターがそこら中に貼ってあります。
滝山病院と創価学会の関係性については特に情報はありませんでした。

青板の目隠しと公明党のポスター

更に進むと上から覗き込める所があったのでカメラを板の上に出して撮影

廃墟のようにも見える

更に坂を登っていくと青い波板の目隠しではなく金網になり、近くの小学校生徒が書いたと思われるラミネートされた不法投棄禁止のポスターが何枚も貼られていました。

不法投棄禁止のポスター
金網の隙間から病院の裏手を撮影

更に進むと大きなタンクが。給水所でした。

犬目第一給水所
大きなタンク

更に進み、ようやく坂の上傾斜が緩やかになったところに黒いものが落ちている。なにかと思ったら…

先の尖った革靴…の片方の残骸

その先ちょっと行ったところにもう一個黒いものが落ちていたので見てみると…カラスの◯骸でした。うえー。撮影はしなかったです。

坂を登りきった先、犬目町と逆側の北側の斜面には創価大学のグラウンドとゴルフ場があります。
このあたり、創価大学の運動施設にはビクトリーグラウンド(サッカー場)、ワールドグラウンド(野球場)などイカス名前がついています。

池田大作先生の記念グラウンドの入り口
この門は友情門という名前らしいです。


大事なものを守っているのか厳重な鉄条網

犬目山には今まで見てきた老人ホーム、精神病院、大学施設の他、産業廃棄物処理場、墓地、ゴルフ場などがあります。

グーグルマップでは名前が出てこない、なにかの会社の営業所

犬目山には2本、高圧送電線が通っています。
1957年には横田基地へ着陸しようとしたC-46輸送機が高度を落としている途中犬目山の送電線に引っかかり墜落、乗員5人の方が命を落とされる痛ましい事件が起きている。
送電線に引っかかるって、随分低いところを飛ぶのだなと思いました。八王子市犬目町C-46輸送機墜落事故 - Wikipedia


山の上を通る送電線

本日の目的地は犬目山なのでここで引き返して登ってきた坂を途中まで
降ります。カラスの〇〇は見ないようにして….

犬目山

人家の脇に舗装路がありそこから入り込みます

しばらく舗装路を走ります。何件か家があり、その先山道に入ります

ここから手前側山道

自転車に乗ったりかついだりして山道を進む。この山道は人が通ることも少ないのか蜘蛛の巣だらけでした。

八王子の郊外では珍しくもないイノシシ注意の看板

社名が不明な神社

突然ですが自分はGPSアプリのジオグラフィカを使用しています。
ジオグラフィカ -スマホを登山用GPSにするアプリ- (geographica.biz)

現在地を確認すると、ここから尾根を降りた辺りに、国土地理院地図には記載あるけれどグーグルマップには記載されていない神社がある。行ってみることにしました。神社の場所はこのあたりかな

こんな感じの尾根道?を進むと
神社の裏っ側に出ました。


ネットで調べたけれど社名はわかりませんでした。

本殿
本殿の脇にあった祠


もうちょっと下ってみます。右側に湧き水?があり湿地帯になっています。その向こう側にもう一つ鳥居とお社があったのでそちらに行こうとしましたが、湿地帯を越えられず断念しました。靴(NEW BALANCEのスニーカー)が泥だらけになってしまった。

こんな感じの道を下っていく。林の先に湿地帯がある
「犬目の里」ベンチなどもあったようだ
湿地帯に掛かる橋。この先進むも湿地帯を越えられず

犬目山三角点

再び尾根道を登り犬目山の山道に戻りました。
犬目山の三角点は山道から少し外れたところにあります。
GPSを頼りにどことなく踏み跡がありそうな所を藪を払いながら進むと、
瓶が木に刺さっていたりして、なんとか三角点に到達できました。
ちなみにまったく開けたところにはありません。
とはいえ草に覆われて、ということもないですが。

三角点到達!!

このあたりで藪蚊の集中攻撃を受けました。
当日Tシャツに半ズボンだったため、結構刺されました。
また前日が雨で葉っぱが濡れていて、藪を突破する際は
びしょびしょになりました。
前述の通り山道にも蜘蛛の巣がかかっていて顔や髪の毛に蜘蛛の巣が引っかかりベトベト。ぼろぼろになりながら工学院大学裏手に出ました。

ここから出てきた

出てきたところは運動場の横の道です。
なお、今回通ってきた山道ですが2017年に死体遺棄事件が発生した場所になります。
東京都八王子市の山林に妻殺害し遺棄…死体遺棄容疑で51歳夫を逮捕: 飽食の時代は終わった (seesaa.net)

工学院大学の野球場脇の道
野球の練習風景

その後工学院大学の脇の坂道を下り、工学院大学の南側を回り込んでかすみ学園通り(御陵甲の原線)に入って北へ進み、工学院大学のある坂を登りました。写真は工学院大学の向かいにある工学院大附属中・高校。
小学校時代に少年サッカーの練習試合で来たことがあります。
グラウンド道路側にゴルフの打ちっぱなし練習場の打ち場のような建物があるのが気になっていました。この日は野球部が素振りしてました。

工学院大附属中・高校のグラウンド

坂を登った先、右側にみつい台の住宅地があります。
この住宅地の中に、八王子カリスマホスト殺害事件で〇〇損壊現場となった家があります。(場所、写真は掲載しません。ヒントは大◯てる)
ホスト殺人事件 汚水槽から7ミリの証拠をとった刑事の執念|NEWSポストセブン (news-postseven.com)
この日は関係者の方?が庭を掃除されていました。

その後、かすみ学園通りに戻り北へ進んで坂を下ります。
降った先が谷野町の谷戸。かすみ学園通りを更に進むと創価大学のある丘へ進みます。
本日は谷底で左に曲がり谷野町の谷戸に入り込みます。
右手の尾根の向こうには創価大学のグラウンド、左の尾根は犬目山で、
尾根の向こうには工学院大学のグラウンドがあります。
犬目山の上に高圧送電線の鉄塔が見えます。
畑の広がる、閑静な集落です。

谷野町の谷戸


谷野町のお地蔵様

谷戸の途中で北側の尾根に入り込みます。

異界への入り口

この道の途中にもいくつか家が建っていますが、その多くは空き家のようでした。

空き家のように見える

坂を登りきったところに五差路がありました。

右側の道が登ってきた道。右斜め前が富士浅間神社への道

富士浅間神社と巨大な鉄塔

富士浅間神社への道を進みます。道脇に看板がありました。

富士浅間神社の方向を示す看板

少し進むと富士浅間神社に到着しました。


富士浅間神社。灯籠の後ろに本殿があります
由緒書き。昭和47年に社殿再建とのこと
神域内に巨大な鉄塔あり。礎石も超巨大
本殿
鳥居の扁額
本殿アップ
狛犬(右)
狛犬(左)。どことなく愛嬌があります


再度鉄塔を見上げる。ある意味神々しい
東京西線52とある
本殿は1段高いところにある。右手には畑、右奥の建物は町の集会所?

来た道を戻り谷野町の谷戸に戻る。
谷戸の左の尾根に工学院大学グラウンド方面に入り込む車道があり、その道を抜けて犬目町方面へ戻ることにする。

先程犬目山の山道から抜けて出てきた場所の近くに、南側の見晴らしの良いところがありました。

工学院グラウンド脇から南側の景色

甲神社

犬目の集落に戻って山際をゆっくり西へ進み、神社巡りをすることにします。
まずは甲神社。
祭神は、八王子城攻めの際に前田・上杉軍の残した兜との伝承があるそうです。


神社入り口。いつものごとく野生動物注意の看板
小さいけれどどっしりとした感じのお社です
本殿正面から
何が入っていたのか
脇にあった祠
振り返って参道を見る
本殿アップ
何を持っていく人がいるんだろう。この板かな?

犬目の集落に戻り更に西へ進む。このあたり参政党のポスターが何枚か貼られていた。こんなど田舎までポスター貼りに来ているとはお疲れ様です。

犬目のお地蔵様
犬目集落の三叉路
三叉路脇にあるお地蔵様

神明神社

続きまして神明神社。由緒などは残念ながら情報はありませんでした。


神社入り口


本殿とその右側に小さなお社
本殿右側の小さなお社
本殿

社名が不明な神社その2

ジオグラフィカで見ると、先程犬目山から社名がわからない神社の先に行った際に、湿地帯の先にあって行けなかった神社がすぐ東側にありそう。
右側に道がありそうなので進んでみる。

道に咲いていた花1
道に咲いていた花2

さきほどたどり着けなかった神社へ到着できました。

小さなお社
お社アップ

ちなみに後で調べたら神社で撮影する際は正面から撮しちゃいけないとか御神体が写ってはいけないとかいろいろ常識的にNGなことがあるみたいですね。今後気をつけます。

熊野神社

本日最後、熊野神社になります。グーグルマップに記載されていません。ストリートビューでは鳥居が写っていますが。


木造の味のある鳥居
鳥居の扁額の文字がポップ
味のある階段。結構急で、左側に女坂が用意されている
中段まで上がった所
拝殿
拝殿の左側、女坂の方に小さいお社が2つ
お社その1
お社その2
拝殿と本殿
犬目町の井戸

なお、2030年までに八王子北西部幹線道路が完成予定です
24201916201-03.pdf (tokyo.lg.jp)
八王子北西部幹線道路は、犬目の集落の端っこ、熊野神社の前あたりを抜けて犬目山の土手っ腹にトンネル貫通、谷野町の谷戸に抜けることになります。
こののどかな風景も数年後には変わってしまうのだなあと思うと寂しくもあり。

本日は以上になります

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