2月に読んだ本 人を許せないのはなぜ?/私の長年のモヤモヤ/防災/営業と悪魔的傾聴
こんにちは、ハチノです。
月末なので今月読んだ本について書いていきます。
人は、なぜ他人を許せないのか?
会社の先輩から中野信子さんの本を紹介されたので読んでみました。
ここで言う「他人」というのは、自分と近しい他人だけではなくて、自分と関わりが薄い人である「他人」もさしています。
例えば「そんなに興味のない芸能人」「SNSで見かけた人」「名前だけ知っている近所の人」「同じ会社の関わりの薄い他部署の人」。
それから自分と近くても立場の違う人たち、例えば自分がフルタイムワーキングマザーであれば「男性」「専業主婦の人」「時短勤務の人」などでしょうか。
自分と関わりのない人なら味方でもないし敵でもないから、本来その相手に対しては無感情なはずですが、相手のエピソードを知った時に瞬間的に批判的な気持ちを持ったり自分が正義側に立っている気持ちになることってないでしょうか。
そういうざらっとした気持ちがどうして湧き上がるのかを書いてくださっている本です。
この本の半ばで、
人間は集団での生活を持続しやすいように「自分たちが正義である」と考えられるよう
何かの情報を見た時には瞬間的に批判したり憎んだりしやすい脳の構造になっている
また、「攻撃しているときに快楽や意欲を司るドーパミンが出るようになっていて、
と言うことが書かれていました。
この本の冒頭でSNSとの関わりについて、Xでの知らない人同士のやり取りの中には過激に感じられるものもあり、そのやりとりがなぜ発生するのかということにも触れられています。
私は以前Xから離れられないという記事を書きましたが、これを踏まえて「この投稿を目にしながら、私は私の正義で瞬間的に何かをジャッジして気持ちよくなっているのかもしれない」と考えると、投稿を見るだけでも今その気持ちよさにとらわれてないか、ということを意識しておくことが自分を客観視してコントロールすることにつながるのではないかなと考えました。
自分らしく生きている人の学びの引き出し術
作者買いです。
いつも読書というと読んでから感想を読書アプリに記録して、という進め方なのですが、今回はちゃんとワークシートを印刷してアウトプットしながら読み進めました。
そのために読むのに時間かかったしすごく疲れましたが、自分の中身と向き合えたー!って感じがしました。
インプットは頭を使ってないだと大手町さんが言ってましたが、まさに。
書いていても私の興味がとっ散らかっているのがわかりました。
ワークシートに一つ一つ文字化していくだけでも「とっ散らかってはいるけど一貫していることもある」ということが見えてくるのでやってよかったです。
長年モヤモヤしていることを解決するための学びに向けて、次の一手がうっすら感じられたので、読む資料、その探し方が変えられると思います。(抽象的でごめんなさい)
おしゃれ防災アイデア帖
VoicyのパーソナリティMisaさんの本です。
私たちの住まいはお正月の能登の地震を十分感じた地域にあります。
揺れ自体も、テレビの報道も、娘がかなり怖がっていました。
自宅の防災グッズを揃えたのは5〜6年前になり、食品の見直し以外はできていませんでした。
娘も成長していますし、住んでいる場所も変わっている。
防災グッズも進化しているものもあるだろうということで参考にこちらを読んでみました。
まずは非常用トイレの使用期限がせまっているので買い替え。
必要な数も当時より絶対増えていると思います。
あとは子供用の小さい持ち出しポーチを用意したいと思いました。
心の安定のために娘はぬいぐるみが絶対必要なのですが、ぬいぐるみ嵩張るし、でも緊急時にどうにか安全に持ち出しできないか考えています。
学校ではまめに防災訓練をやっていますが、私たちも家で本気の防災訓練をやろうという話が出ております。
夫が「電気も水も使わない」本気度の高いものを提案してきて、びびっています。
あの…ネット……ネットは使ってもいいですか……?
あと携帯の充電…
悪魔の傾聴
一年ぐらい積読していてやっと読めた本です。
こちらもVoicyで昨年後半から人気急上昇の中村敦彦さんの本で、「中年以降で婚活が成功したのは傾聴のおかげだ」と話されていたことが気になり手に取りました。
私が読みたいと思ったのはお客様とのコミュニケーションや営業に役に立つのでは?と思ったからです。
仕事をする上で今までもヒアリングが大事だと言われ続け、そのようなテクニックや考え方の研修も数受けてきました。
実際家づくりのことで話したいことを持っているタイプの方には「傾聴」することでこちらの信頼度を高められるという場面は日常に起こります。
ですが、そもそも私の行なっている営業は物を買ってもらうためにある程度こちらも話し、その内容を理解していただかないといけない背景があるので、中村さんのこの傾聴テクニックをそのまま使うよりは必要な部分だけ掬い取って使わせていただく方がいいなと思いました。
また、中村さんの傾聴は(過酷な状況に置かれている人から話を聞くという彼の特殊な役割があるからというのもあると思いますが)とにかく徹底的に無感情なのです。
相手からどんな返答が返って来ても、泣かれても、死にたいと言われても絶対に自分が揺らがないという徹底したブレのなさは、ヒアリング型の営業に大切とされる「共感」(例えポーズだとしても相手と同じ気持ちだよということを示すこと)とは対するものだと感じました。
内容は理解しやすくて具体的なのですぐ実践できることもたくさんあります。
読んだ後の方がお施主様のちょっとした発言や行動、こちらの問いかけへの受け答えの間などを拾いやすくなりました。
仕事のことはさておき、誰かと1対1で会話する時の心構えとしてとても役にたつ本だと思います。
ただ、間の具体的エピソードが非常にヘビーでキツいと思うものもあったので、なるべく心が受け入れられる余裕のある時に読むことをお勧めします。
Voicyを聴くと読みたい本が増えるんだよね
今月読んだ本はおもしろかったのでとてもおすすめです。
どなたかの読書ライフを彩ることができたら嬉しいです。
積読が増えるばかりですが、どんどん読んでいこうと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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