11月8日 REBELS.67 を終えて
先日後楽園ホール『REBELS.67』での良太郎選手との試合は3RKO負けに終わりました。
引退試合の前にREBELSでも1試合行う、という位置付けではありましたが、次があるという気持ちでは中途半端な試合になってしまうと思いましたし、勝てないとも思っていました。
なので自分としては本当に最後のつもりで臨みました。
自分の弱さは自分が一番わかっているのでその弱い自分に打ち克ちたかったです。とにかく勝ちたかった、勝つところを見せたかったので強い自分でいられるようにと思っていました。
ですが最終的には結局弱い自分が出て敗れてしまいました。
そこはショックでもありましたが、辞めることを決めた自分は間違いではなかったとも言えます。
もう4年半勝ててなくて、それでもみんなは毎回次を期待して、応援し続けてくれて
その期待に応えたいと思っていたんですが、裏切り続けてしまっていて
正直辛いものがありました。自分の好きでやってきたはずなのに、いつからか辞めたら楽になれるのに…とずっと思っていました。
それでも、自分の好きで始めて、自分の好きで続けてきて、そこに色んな人を巻き込んで応援してもらってきて、辞めるときだけは自分勝手にはしたくなかったです。
だからせめて辞める前にもう一度勝つところを見せたい…と思っていましたが今回も叶いませんでした。
ずっと上を目指してやってきて、というか選手であるからにはそうでなくてはいけないと思っていました。
でも、じゃあ自分が本心で、キックボクシングをプロとしてやる上で何を目指していたのか?と考えれば、それは決してNo.1になることではなかったと思います。
自分が格闘技の試合だったりライブだったりを観て憧れたのは『心が動かされること』で、自分も試合をすることで誰かの心を動かしたいと思ってやってきました。
もう上を目指すことは諦めてしまっていた僕ですが、それでもひとりの人間が本気で何かをやれば人の心を動かせるはずだということは信じていました。
その意味で、今回の試合は弱い自分が出てしまい勝利という結果も残せず、自分が本当に見せたかったものではなかったのですが
たくさんの人が言ってくれた「感動した」とか「泣いた」という言葉こそ、自分が一番望んでいたものだと思います。
そしてそういう風に感じてもらえたのは今までの僕のストーリーがあったからだと思います。
だから、負け続けた4年半ですが、続けてきて良かったなと思えます。
それぞれの人生の中で辛いことやしんどいことだったり、不安だったりを抱えてる人が少なくないと思います。今は特にそういう時代だと思います。
それに対して、僕は何ができるわけでもないんですが
この前僕が試合をしたこと、ここまで僕が続けてきたということが、誰かたったひとりでも良いから、その人の中でほんの小さな生きる力になっていれば嬉しいなと思います。
この前の試合後のマイクが個人的に上手くまとまらず…だったので、何が伝えたかったんだろう?ということを改めて文章にまとめてみました。
正直、試合直後は身体も痛いしもう試合したくないよ…って感じでしたが
しっかり休んで心と身体を作り上げて
本当に最後の最後、勝つところを見せたいと思います。
to be continued…
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