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【雑記】役に立たないことをもにゃらもにゃら書く_20221019

「いいこと言おうとしない文章」をもっと書きたい気持ちになったので、noteで雑記をやってみる。日記じゃない、雑記。

ある友人は「はちこさんが自分らしくいられるのが一番だよ」というような言葉をかけてくれた。本当にそうだな。

含蓄ありそうなこと、役に立つことも言えなくもないんだけれど、それは自分が書かなくてもいいのでは???と最近ようやく思えるようになったわたし、とてもえらい。役に立つことは世の中に溢れかえりすぎてるのよ。

わたしが書きたいのは「自分の器(うつわ)が満たされる文章」だ。自分のなかから取り出すのではなく、書くことでむしろ補っていくような文章。

それは打ち出の小槌のように、理屈がなくて、得体のしれないものから飛び出してくると思うので「ちょっとよくわかんねえな」ってものこそ、もにゃらもにゃらと言葉にしていこうな自分……。

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今日はコロナ明けで、久々にシャバの空気を吸ってきた。星3つのお味。

病み上がりなので、いつも行く神保町の漢方医さんのところにかかったら「脳が疲れてますね」って言われた。脳が疲れてるってなに。思わず「脳が疲れてるんですか」ってリピートアフターユーしてしまったじゃないの。

それにしても漢方医さんは、ナットみたいなのが先っちょについた金属の棒で脈をはかるだけで、私のあらゆる体調を把握するので、すごい。頑張り過ぎじゃない〜?とかいいながら身体のあちこちをとんとんして、こちらの不調を見事に言い当てていく。

わたしもその金属の棒を持ったら、自分の体調に対してもう少し頓着できるようになりますか。いい加減に休むの得意になりたいんですが。

処方してもらったツムラの清暑益気湯って漢方薬は、身体の内側にこもった熱を外に出してくれるらしい。これまで飲んだ漢方薬のなかで、いちばん甘くて美味しかった。

漢方医さんも、その後寄った薬局の薬剤師さんも、(馴染みのところというのもあるけれど)「仕事休んじゃえ!」とか「無理せずにね〜」とか、お仕事から半歩だけ踏みこんだような声掛けをしてくれて、とても嬉しかった。お二人ともステキレディ。大好き。

いつもキビっと仕事をしている人の「半歩踏みこんだような言葉」は、なんでこんなにもやわやわと心に余韻を残していくのだろうか。私も神保町のステキレディになりたい。

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ひと月前に亡くなったじいじが、ずっと「切るな」と言っていた庭のモクレンの木、ついに業者さんに伐採してもらったらしい。母から送られてきた庭の写真は、ずいぶんすっきりさっぱり、という様相だった。

久々に電話したばあばは、ずっとモクレンの木を切りたがっていたからか、なんだか弾んだ口調だった。

じいじが亡くなってすぐにやったわたしの結婚式のときのばあばは、嬉しいんだか悲しいんだかわからないような顔をしていた。いろんな絵の具を、仕切りのないただのバケツの中にといちゃったようなかんじ。

あれから3週間くらいたって、彼女の心のなかにいくつかの衝立(ついたて)が生まれていますように、そうして心が少しでも区画分けされた「あたらしい秩序」のなかにありますように、と、ただ願うばかりの孫。

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