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乱文御免

どうにも書きたいことがまとまらない。
でも書かないと、それはそれで消化不良を起こしそうだ。
パソコンを閉じる手を止め、半ばやけっぱちでキーボードを叩く。

途中まで書いてバッサリと消してしまう。この流れも多分4回目くらいだと思う。起承転結とか、構成を作ってから書き始めても、だいたい同じ結末になるんだから仕方ない。

文章にしている途中で、あれ、私が言いたいことってこれだっけ、と思い、気づけば大きな段落を丸ごと消している。もはや清々しい。

つくづく、帳尻合わせが下手な星のもとに生まれたと思う。

ほら、今の文脈だって、もっと上手い説明の仕方があると思うのだ。
私の、予定調和に乗っかることに対する、天邪鬼な性格。それを、万人に!分かりやすく!ロジカルに!説明する方法を、私は知っている。デキる人と会社では有名な課長、その人に徹底的に叩き込んでもらった。

でも、ごめんなさい課長、いつもあなたをCCに入れて書いているメールのような、流暢で洗練された文章を書くことに、猛烈に歯向いたくなるんです。流れに沿っていった方が楽だろうに、私は鮭で、川登りでもしてるのだろうか。

もちろん、事前の予測、逆算思考、それらが大切なのは知ってる。めっちゃ知ってる。石橋を念入りに叩き、でも叩きすぎた場合のシナリオも頭に入れ、リスクを最小限に抑えて華麗に対岸へ渡る女は私です。

そうやって、求められる限りスマートに生きることに腐心している私は、一度理性から自由になり野に放たれた途端、ガタついている石橋であってもノールックで渡りだす。結果、こういう文章が生まれる。南無三。だがそれで良い。

乱文、笑いたければ笑ってくれ。
久々にこういう文章が書きたくなった。笑われても、多分また書く。

つい先日、友人とこんな話をした。

わたし
「なんか、オーケストラが日常な世界に生きてたときのことを思い出している」「言葉にするすべは持たなかったけど、ナイフを刺せば勢いよく吹き出る何かがあった」「そこに近い状態の自分に、なれはしないのだろうかー」

友人
「え」「いつでもなれる」「今からでもなれる」「今夜」

どうやら、なりたいようになれるらしい。
冷え性な私にしては珍しく、つま先まで妙に熱を帯びていた。

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